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サンドボックス ガーデン  作者: さんまぐ
第1章 南の「時のタマゴ」
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亡霊騎士戦vsカムカ。

村長の家は村の南にある山の中にあると言う。

「こっちよ!」とマリーが元気よく説明してくれる。


カムカが走って追いついてきた。

「どうだった?」


「大丈夫だ、亡霊騎士の奴はまだ村の入り口で佇んでいた」


よし、それなら出くわす前に村長の家を目指す。


僕達は暫く歩いて、山の入り口が見えてきた頃だ…

目の前にまさかの光景が広がる。




亡霊騎士…


「カムカ?」

「アイツ、さっきまで村の入り口に居たんだぜ?」

「でも額を見て、制御球は緑色よ」


確かに緑色、待機状態だ。

それならなんとかやり過ごせないか試すべきだ…


僕達は村に来た時と同じく、目は向けないが意識を向ける歩き方で亡霊騎士をやり過ごす事にした。


時間はかかったが、何とか亡霊騎士をやり過ごした僕達は山道に入る。


後方から獣の咆哮のようなものが聞こえて来る。

まさか…


「キョロくん、今!」

「うん、聞こえた」


「急がねえと!」

「来るよ!」


そう行った次の瞬間、真横に亡霊騎士が現れていた。

一瞬で距離を詰めてきたのか…


「キョロくん!」

「戦うしかない、ダメだったら跳ぶよ」

「それしかねえのか」



戦闘は勝ち目がなかった。

身体強化のアーティファクトは確かに効果を発揮してくれて、何とか亡霊騎士の動きにも反応する事が出来た。

音と光が教えてくれるお陰でアーティファクトの効率的な連続使用も可能になった。


だがそれだけで、最後には手詰まり…ジリ貧になってしまう。


そして亡霊騎士は何故かマリーを集中的に狙ってきた。

おかげでフィルさんはマリーを守る事に割かなければならなくて、実質僕とカムカの2人で戦うしかなかった。


そして、身体強化のアーティファクトもやはり使っていると疲労感の蓄積はしっかりとされてしまうらしく、1時間もすると僕達は強烈な疲労から膝をついてしまった。


これ以上は無理だと思い、僕は跳ぶ事にした。



68回目の時間。

僕はここに居る全員とリーンの記憶を持って跳んだ。


マリーも跳んだことに驚いていたが、僕のアーティファクトの能力だと伝えたら納得してくれた。


次の手を考える必要がある。

「…目を合わせるしかないと思うの」

マリーがそう言い始めた。

「目を合わせて居る限りはにらみ合いになるから亡霊騎士も無用な暴走はしないはずなの」


…急に大人びた話し方になるマリーに驚く僕を尻目にマリーが話を続ける。


「だから私が残るから、その間にフィルお姉ちゃん達は村長の所に行って」


「そんなのダメよ!」

「この中で一番役に立たないのは私だから…」


「そう言う話じゃない!」

「ありがとう。でも、私が一番…」


「俺が残る!」

カムカが胸を張ってそう言った。


「え?」

「こんな小さな女の子を残して行くくらいならまず俺だ!3人でサッサと行ってきてくれよな。

俺は死なないようにかわす事に専念するからよ!

まあ、運良く倒せたら褒めてくれ!!」


「マリーちゃん、ね。行こう」

フィルさんに促されたマリーは「ありがとう」と、カムカに感謝を伝えた。



前回と同じ位置に亡霊騎士は佇んでいた。山道に入る所までは前回と同じだ。


山道に入るとカムカは僕たちに「走れ!」と言う。

僕たちが走り出すと同時に「やい!亡霊騎士野郎!!」と声をかけて睨むカムカを最後に見ながら僕たちは山道を走る。


山道はそこそこ険しい。

どうして毒竜といい山の中に居を構えるんだ…


「後もう少しで村長の家だから」

マリーがそう言って僕達を励ます。


しばらく進むと村では珍しいレンガで出来た壁が現れた。

「あそこが村長のい…」


ゴツッと言う音とともにマリーの身体が横に吹き飛んだ。


亡霊騎士が追いついていた。


くそっ、カムカは突破されたのか…

飛ばされたマリーを見てもピクリとも動かない。

マズい…

「フィルさん、跳ぶよ」

「キョロくん…」


「悲しい顔をしないで。仕方ないよ。トキタマ!」

「はいはーい」

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