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サンドボックス ガーデン  作者: さんまぐ
第1章 南の「時のタマゴ」
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カムカとトキタマ。

「キヨロス」

「はい?どうしたの?」


「フィルさんから聞いたんだが…」

何か言いにくそうなカムカに僕は思わず身構える。


「トキタマってアーティファクトなのにご飯食べるって本当か!?」


……はい?


「俺さあ、小鳥とか子猫とか好きなんだよ。俺があげたら食べてくれるかな!?」


「……そんなこと?」


「そんな事とはなんだ!そんな事とは!」


「食べなくても平気だけど食べますよ。トキタマは美味しいもの好きですから」


「本当か!じゃあ俺があげたら食べてくれるかな?」

「さあ…」


「別にいいですよー」

そう言うと木の上にいたトキタマが僕の元に飛んできた。


「仕方ないですねー、筋肉の人はー」

そう言うとカムカの肩にとまったトキタマ。

トキタマは何かを言ったのかカムカが一瞬固まった。


「よーし、トキタマ。ステーキはどうだ?」

「美味しいですー」


「じゃあサラダだ!」

「これも美味しいですー」


「スープは飲めるかな?」

「大丈夫ですー」


「すげえ!凄いよキヨロス!トキタマが食べてくれたよ!!」

「良かったですね」


「ムラサキさんも食べられるよね?」

ジチさんがそう言うと「本当か!?」と大喜びしてフィルさんの横に行ってトキタマにしたようにあれこれ食べさせては喜んでいる。


「本当、うるせえなぁ」

ガミガミ爺さんがやれやれと言っている。

僕はガミガミ爺さんの横に座って「鎧、朝までかかったの聞きました。ありがとうございます」とお礼を言った。


「よせよ、プロの本気を見せてやっただけだぜ」

「ありがとうガミガミ爺さん。僕は爺さんに何も返せないかも知れないけど…」


「バカヤロウ。お前がフィルを助けてくれたからお礼をしたんだからお礼にお礼なんておかしいだろうが?」


「うん…。ありがとう」

「だからよ、死ぬなよ」

僕の不死の呪いは知っているはずなのにそんな事を言うなんてガミガミ爺さんはフィルさんの死以降、人が死ぬことが気になってしまっているのかも知れない。


しばらくしてあらかたご飯を食べ終わった頃…

「あれー…?なんか眠いです…。お父さん、僕のベッドを出してください」

トキタマが急に眠気を訴え出した。

こんな事は初めてだったので僕は驚いた。


「トキタマくんも疲れが出たんじゃないかい?寝かせてあげなよ」

ジチさんの言う通り、僕はベッドを出してトキタマを寝かせてあげる。


その後全員の食事は終わり皆で片づけをする。

食器の片付けが終わる頃。


「やっと準備ができたわ。キヨロスくん。ここに座って」

神妙な顔をしたフィルさんに言われるがまま僕はフィルさんの前に座った。



僕の前にはフィルさんがいて、フィルさんはムラサキさんを僕に向けている。

そして僕を囲むようにガミガミ爺さん、ジチさん、カムカが座る。


なんだと言うのだろう?

何が始まるのだろう?


僕は何が何だかわからなくなっていたが、ムラサキさんが顔を出して僕に語りかけてきた。


「キヨロス。今の気分はどうですか?」


気分?

訳がわからなくて怖いくらいだ。

そのままその気持ちを伝える。


「聞き方が悪かったですね。頭痛などはありますか?」


「いいえ」


「それは良かった。では頭はどうですか?」


頭?

ムラサキさんは何かを探るように聞いてくる。

「頭は……、あれ?なんだろう。スッキリしている」


「良かった。これで話がキチンと出来ます」

ムラサキさんがそう言うと、みんなも安堵の表情を浮かべてホッと一息ついてきた。


何があったと言うのだろう?

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