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サンドボックス ガーデン  作者: さんまぐ
第1章 南の「時のタマゴ」
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家族風呂。

「おーい!聞こえてるー?照れてるのかなー?

こっちにはフィルとお姉さんしか居ないんだよー。

おかみさんはねえキヨロスくんが泊まりにくるから布団を取り替えたりしてるんだー」


それは本当に申し訳ないことをした。

「もしもーし、照れないで返事してよー」


僕は諦めて「はい」と返事をした。


「あー、やっぱり居たー!こっちは今フィルとお姉さんだけだから来るー?」


!!?

とんでもないことを言っている。


「小僧…」

ガミガミ爺さんがものすごい目で僕を睨んできた。


「行かないですよ。それよりなんとかしてくださいよ」

僕はガミガミ爺さんに頼み込んだ。


「はぁ……」

ガミガミ爺さんからは深いため息をつかれた。


「おい姉ちゃん!小僧は行かねえよ!」

ガミガミ爺さんはため息をついても僕を助けてくれた。


「あー、また若い2人の邪魔をしてるな!野暮なお爺ちゃんだ!お姉さんはそう言うのは良くないと思うわよ!」

ジチさんは負けてない。


「良いも悪いもあるか!嫁入り前の娘が男の前で肌を晒すんじゃねえ!!

あんたもだぞ姉ちゃんよ!」

ガミガミ爺さんはまだジチさんと戦ってくれている。


「もういいもん!頑張って毒竜を倒してくれたキヨロスくんにお姉さんがご褒美あげちゃうもんね!」


もう勘弁して欲しい。

「ガミガミ爺さん、そろそろ出よう」

「ダメだ、小僧は湯につかって体を癒せ、あの姉ちゃんが黙れば良いだけだ…!

……

黙れってばよぉ!!」


ガミガミ爺さんがもう一度怒鳴る。


「ふーんだ!いい、キヨロスくん。今のフィルはねえ、髪をまとめ上げてて凄くうなじが色っぽいのよ!それでね!肌なんてもうスベスベで凄く綺麗なの!!」


なんとジチさんは実況中継を始めた。


流石の展開にガミガミ爺さんが声にならない声で唖然としている。

ジチさんはガミガミ爺さんが黙っている事をいいことに止まらない。


「スタイルだってすごく良いのよ!出るところは出てて、引き締まるところは引き締まっているの!」


壁の向こう側からは「ジチ、ちょっと」とフィルさんの困った声が聞こえてきた。


ガミガミ爺さんは真っ赤になってプルプルと震えている。


爆発寸前という奴だ。


「そして!このお風呂には女風呂だけに許された特殊機能!」


「…!!?おい姉ちゃん!まさか!?やめろ!!」


壁の向こう側から「ガコッ、ガカッ、ゴッ」と閂が外れるような音がしてた。


「家族風呂!!!」

ジチさんの声とともに男風呂と女風呂の間にあった壁が動き始める。


ガタンガタンという音の後、壁が動いて1つに集まる。


壁の向こうには胸元と腰にタオルを巻いたジチさんが仁王立ちして「ふんっ」と鼻で息をしていて、湯船の中ではフィルさんが「嘘、ヤダ!何で?」と真っ赤になっていた。


「おいおい姉ちゃん!何してくれてんだよ?てか、なんで姉ちゃんがこの家族風呂を知っているんだよ?」

ガミガミ爺さんが慌てて問いただす。


「昨日、おかみさんと一緒にお風呂に入った時に聞いたんだよね、これなーに?ってって聞いたら教えてくれたよ」


「本当かよ…と言うか若い姉ちゃんが自ら肌を晒すか普通?」

ガミガミ爺さんは度肝を抜かれている。


僕は慌てて顔を隠したが、ジチさんの身体も湯船から出ている所だけだがフィルさんの身体も見えてしまった。


「ふふーん、どうかなキヨロスくん?お姉さん達は綺麗かな?」

声につられて見てしまいそうになる。


「小僧、見るな!」

ガミガミの声が僕を現実に引き戻す。


「そういう事言うんだ、どうして?」

「どうしてって、そりゃあ若い娘が肌を晒すもんじゃねえだろうが」


「お姉さんは、キヨロスくんは村の為に毒竜を退治してくれたのにみんな感謝が足りない気がするのよね。だから背中を流してあげようかなって思ってー。」

そう言うとジチさんはこちら側に来てしまった。

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