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サンドボックス ガーデン  作者: さんまぐ
第1章 南の「時のタマゴ」
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勉強会 その2。

「なあ、俺たちがイメージしたものをキョロが精製出来るか試してみないか?」

ナックが変な事を言い出した。


「え?」

「だからな、俺が「薄くて鋭くて棒状」って言ってみて、キョロがそれを精製してみるんだよ」


「それで俺たちがイメージしたものをキョロが精製出来るか試すんだよ」

「でも、このアーティファクトはリーンのものだし、僕が練習をしても意味ないよ。」


「いいから、一回だけやってみましょ?そうしたらやめてもいいから、ね?」

リーンまで…


「わかった。やってみよう」


「やったー!」

「じゃあ俺から言うぞ!」

2人が張り切っている。


「ナックの番は終わり。」

「え?何でだよ」


「さっきの説明で僕がイメージした乗馬用の鞭がもう出来たからさ」

僕は出来た鞭を振るいながら「ヒュンヒュン」と音を立てている。


「凄い!もう出来たの?」

「なんだよ~つまんないの」


「じゃあ今度は私ね!「網のような、スコップのような、お玉のようなもの」!!」

「なんだそれ?俺がもう一回問題を出した方が面白いものが出来たかもなー」

ナックが悔しそうに言っている。


確か、網でスコップでお玉…!!これはどうだろう?


「リーン、出来たよ。どうかな?これじゃない?投石器」

「凄い!そうそれ、投石器って名前だったんだ…」


「名前も知らないで作らせたのかよ?それでキョロ、それはどう使うんだ?」

「これは網の部分に石を入れて投げるんだ」


「ああ、狩りでキョロのお父さんが使っている紐の奴か」

「そうそう」

僕は試しに石を入れて投げてみた。

中々の感じだ。さすがは「万能の柄」だな。


「なあ、今のうちにいろいろ作ってみたらどうだ?」

ナックがまた別の事を言い出した。

「今、リーンの説明の中にもあったスコップとかだよ。一度イメージして作れば二回目は楽だろ?」


「これはリーンのアーティファクトで…」と言ったがナックは聞く耳を持ってはくれない。

仕方ない、少し付き合うとするか。

「まずはスコップだな」


「はい」

僕はスコップを精製する。


「ノコギリも使えるな」

「そんなものも?」


「もしもの時の備えだよ!」

「うーん…はい」

片刃のノコギリを作った。


「ああ、忘れてたトンカチだ!」

「それ、完全に大工道具だよね?」


「大工道具でも実戦で使えるだろ?」

「ナック、キョロ嫌そうだよ?」


「いいだろ?キョロやってくれよ」

「はい、トンカチ」

僕はトンカチを作った。


「次はバールかなぁ」

「また大工道具…」

「ダメか?」

「はい、バール」

バールも作った。万能と言うかこれだと大工道具だ。


「次は…」

「まだ?」

僕は流石にナックに注意しようと思った。


「そろそろやめた方がいいと思いますよー」

トキタマが割り込んできた。


「トキタマ、どういうこと?」

「昨日、お父さんに15回目の成長を聞かれた時の話です。」


確か「今回はすごい事ですが今のお父さんにはあまり関係ない事です」とトキタマは言っていた。


「あの時のお父さんの成長は持って跳ぶことは出来ないけどB級のアーティファクトなら二個くらい同時に持てるようになった事でした。」

「持っていけるのは剣のみだけど、今度からは剣の他に別のアーティファクトも使えると言う事?」


「大体正解です。お父さんの剣は途中で成長してB級の上位の剣になってしまいました。あれが14回までの時間だったらお父さんの手に衝撃が走って剣が離れてしまっていました。ちょうど15回目の時間だったからそのまま装備できていました」


「なるほど、だからあの時の僕には関係なかったのか、あの時に新しくアーティファクトを奪うつもりはなかったから」

「はいです。そして今使っているアーティファクトも未成長なら持っていても大丈夫でしたが、もうすぐ成長するのが僕にはわかります。

多分コイツは精製数が一定になると成長するアーティファクトなんです。今成長するとお父さんの手には余るモノになってしまって持てなくなります」


「リーンの[ろうそく][たいまつ][ナイフ]、僕の[ナイフ][鞭][刃の出るナイフ][杭][乗馬用の鞭][投石器][スコップ][ノコギリ][トンカチ][バール]で13種類か…」

「何かキリが悪いな。後2個で15個じゃないのか?」


「…ごめんなさい。多分[ナイフ]は1種類だと思うの。」

リーンが申し訳なさそうに言う。


「あ、そういう事なんだね」

僕はピーンときてリーンに言った。

リーンは頷いている。


「え?どういう事だよキョロ?リーンも」

ナックはわからずに置いていかれている感じに戸惑っている。


「これは、リーンのアーティファクトだって事だよ。ナック」

「だから何なんだよ?」


「リーンは自分でも練習していたんだよ。2種類の精製をしたんだよね?」

「え!そうなのか?」


「うん、私も戦えるようになりたいって思って、昨日寝る前と今朝ちょっと試してみたの」

リーンが照れ臭そうに話している。


「それで、何を作ったんだよ?」

「え、恥ずかしいな」


「照れるなって、どんな武器なんだよ」

「武器って言うか…、あ、戦えないことはないんだよ。でも…キョロの後だとちょっと恥ずかしい」

リーンが顔を赤くしている。

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