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七十五





 進軍していた王国軍は、歩みを止めている。目の前には、暗い色の甲冑で身を固めた大勢の軍がいた。


 それと、ディザスター、ヒュドラも。

 その災厄の怪物は、王国軍を睨んでいる。しかし、大人しく佇んでいた。


 「私は王国軍総指揮官! 汝らは、アルドーク帝国の軍で間違いないな!?」

 王国指揮官は、声を張り上げた。

 相手の指揮官らしき、口髭を生やした男が鼻息を鳴らす。

 「貴様らに名乗る必要などないわ!」


 その時、ミレイは前に出る。

 「あら、随分な言い草ね。あんた達がしたこと忘れてないわよ?」

 「おお、これは公爵令嬢様ではありませんか。いや、()でしたか? それに、騎士王のご子息も」

 シングも遅れて前に進み出ていた。

 ミレイは、怒りに顔色を染めていく。

 「何言ってるのよ! 誰のせいだと思ってるの!? あんた達が王都を滅ぼしたんじゃない!」


 「何を言ってる? 弱い貴様らが悪いのだ! 我らのせいにされてはたまらんな······」

 相手の指揮官の言葉に、ミレイはカチンとくる。

 「なっ!」

 その時シングは、腕を彼女の眼前に出して、制止した。

 「ミレイ、無駄だよ。人の形をした只の獣に、言葉は分からない」

 「何!?」

 見る見る、相手の指揮官の顔が赤くなっていく。


 「この戦い、僕らが勝ちます」

 シングは、静かに怒っているような感じだった。

 「せいぜい墓標で、後悔するがいいわ!」

 相手の指揮官は、そう吐き捨てるように声を上げた。



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