表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神聖具と厄災の力を持つ怪物  作者: 志一 ゆもも
祝賀会、そして──
74/102

七十三





 ヴィンランド国の王都に戻ってきて数日が経った。


 何やら王宮は、賑やかな雰囲気を醸し出している。国王や宰相、国の重鎮が集って、片手にグラスを持ち、ディザスターが討伐されたのを祝っていた。


 勿論その場に、ミレイ達五人もいる。


 一人、その場から抜ける者がいた。

 ミレイだった。


 彼女は、王宮の外に出てゆっくりと一息吐いた。

 「やっぱり、あーゆう場は疲れるわね」

 その時、駆けてくる足音が聴こえる。

 ミレイは振り返り、誰か分かると微笑む。

 「何よ、あんたも疲れたの?」

その誰かは、爽やかな笑みを浮かべ答える。

 「違うよ。ミレイが出てくのが見えたからね。それに僕は、ミレイと違って気疲れはないさ」


 「じゃあ、何よ?」

 「うん、少し話もしたいと思ってさ」




 暫く、夜風が吹く音のみが響く。

 シングは、安心したような表情をし、口を開く。

 「ミレイ、これで元に戻れるね」

 「そうね······だけどこれで、あの大斧を振るうことも無くなるわね。シングを守る力ともおさらばよ」


 「······うん、けど本当に良かった。ディザスター化する心配はないんだからさ。······ミレイ。話があるんだ」

 「何?」


 「ミレイ。元に戻って、僕達の国に帰ったら、一緒に国を王都を、復興するのを手伝ってほしいんだ」

 「それって······」

 ミレイは思わず、頬を赤らめた。

 シングは、ゆっくりと片膝を突いて、彼女の片手を取る。

 「うん、僕はミレイの盾として、君を護っていきたいと思ってる。この先ずっとね」


 ミレイはそっぽを向く。その顔はかなり、朱色に染まっていて、それを隠すためだろう。

 「そう! だけど、あたしと結婚したいとして、理由は何?」

 「それは、ミレイが好きだからだよ」

 「なんで好きなのよ?」

 そこでシングは、立ち上がって口を開く。


 「それは、ミレイの素直じゃない所とか、真っ正面からぶつかってく所が······」

 「あんた、本当にそれ、好きなところ?」

 ミレイはいぶかしがる。


 「本当だよ。何よりミレイは、危なっかしくて護りたくなるんだ」

 「あんた······」

 「ミレイの事が好きなんだ。これでも、足りないかな?」

 ミレイはその言葉で、頭があまりの熱さでショート寸前だった。


 「あたしは······まあ、それほど言うんだったら、一緒になってあげなくても良いわ」

 「ミレイ······」

 シングは、彼女を抱き締めようとする。

 だが。


 「良かったのですぅ~。リア、感動しました」

 その場にリアがいたのだった。

 「リア、あんた! いつの間にいたのよ!」

 「ミライさん、良かったのです。リアは、プロポーズの辺りからいたのですよ」

 「そんな時からいたのね······」

 ミレイはあきれ顔をしたのだった。




 夜は更けていき。




 翌朝、待ちに待った日がきた。

 ディザスター化の進行を解くための特別な日だ。


 何やら、通路を走る音が聴こえる。

 ミレイは、「何······?」とゆっくりと状態を起こした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ