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神聖具と厄災の力を持つ怪物  作者: 志野 ゆもも
三体目のディザスター 襲来
65/102

六十四





 三つ頭の竜が、落ちていってる様子を見ながら、ミレイ達は駆ける。

 落下する地点から、ある程度の距離を取ってミレイは、急に止まった。

 リアもアイリスも、後方で支援するため、歩みを止める。

 すぐさまミレイは、断罪の大斧を中段に後ろへ構えた。するとその神聖具が輝き始めていく。

 光はどんどん強くなり、アジ・ダハーカが地面に落ちる頃に合わせて、ミレイは大斧を振るう。


 すると、大斧より大きい光の斬撃が放たれ、一直線に向かっていった。

 アジ・ダハーカは前肢から着地し、その影響で地響きが起こる。

 瞬間、放たれていた光の斬撃の方は、首元より下に命中。

 少し傷を負い、血が吹き出していった。


 シングも仕掛けようと、全速力で距離を詰める。

 アジ・ダハーカは、先程の光の斬撃を受けて、吼えていく。

 シングはそれでも、駆ける。

 更に上空から、ヴェルストが急下降していた。

 「トルネード・ランス」

 ヴェルストがダガーに纏っていた、暴風の剣の形状が竜巻の槍へ、変わっていく。

 その時、アジ・ダハーカの一つの頭の両目が、紅と漆黒の色に光だした。


 次に、魔法陣がヴェルストへ向かって展開され、黒い火球が放たれる。

 黒い火球は、彼の魔法、竜巻の槍を包んでいった。

 「何だぁ? これは······!?」

 やがて竜巻の槍を伝って、ヴェルストへ迫る黒い炎。

 「ヴェルスト!」

 シングはアジ・ダハーカとの距離を詰めながら、危機的状況の彼を気にしていた。

 更にシングは、走る速度を上げて近付くと、鋭光の槍を斜め上へ構え突き出す。同時に、光子状の棘が一直線に伸びていく。

 光子状の棘は、アジ・ダハーカの一つの頭を捉え、貫いた。

 「咲き貫け!」

 次の瞬間、棘が内部から無数に貫く。


 はずだった。実際はいつの間にか、アジ・ダハーカが複数の魔法陣を展開させ、黒い火球を放ってきたのだ。

 シングに黒い火球が迫る。

 「くっ!」


 「魔力を打ち消す力! 此は対なる方にある、霧散せよ! アンチ・マジック!」リアの声が響き渡り、杖の先から光が放たれ、黒い火球を照らした。

 だが消滅せず、そのままシングに迫っていく。

 「あれ、何でなのですか!?」


 黒い火球が当たる寸前。

 「シング!」

 駆けていたミレイは、シングを後ろから抱き締めつつ、斜め前へ跳んだ。

 そのお蔭で、回避する事が出来たのだった。

 ミレイは、振り返る。

 「あの黒い炎は······何なのよ······?」

 黒い火球が当たった地面の草や、樹木が燃えていた。


 「······リアのアンチ・マジックで消せないなんて······何なのですか? あれは、魔法のはずなのに」

 リアはショックを受けた表情をしている。

 頭上から降りてくる者がいた。ヴェルストだ。

 彼はリアに話し掛ける。

 「あれが厄災の力って奴じゃねぇのか?」

 「私もそう思います」アイリスも同意した。

 「厄災の力なんて反則なのです~! これじゃ、リアは役立たずなのですよ」


 この時、リアの背後に近付く者がいた。



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