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第四章 つながらない連絡

大変長らくお待たせいたしました。期間が空いてしまいましたが、更新再開します。


学校が再開したら、また投稿できなくなるかもしれません。

家に着いてドサッとベッドに体を投げ出す。


「LINEしてみるって言ったけど、なんて言えばいいんだろう」


大丈夫?はちょっとストレートすぎるか。なんかあったら話聞くよ?はどうだろう。もしかしたら、LINEじゃ話しにくいかな。


いろいろ考えた結果、シンプルな文面で送信した。


『千春?起きてる?』


いきなり重い文だったら答えにくいだろうし、もしかしたらもう寝ている可能性もある。返信が来たら、通話するつもりだった。


けれど、その夜は既読がつくことはなかった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



もやもやしてあまり眠れないまま朝が来た。


まだ既読はついてない。もしかしたらスマホの電源も切ってる可能性もあるのかもしれない。


…ツイッター、か。


今まで好きなアーティストのアカウントをフォローすることにしか使ってないから、まさかそんなに怖いツールだとは思わなかった。


自分はなんとも思わない内容でも、ある人から見れば、深く傷ついてしまうかもしれない。


そんなツイートがどんどん拡散されて、日に日に嫌な噂となって広まってしまう。


まるで、大きくなると周りの被害を拡大していく台風のようだと感じた。


「まあ、私がこんなに悩むことでもないか」


とりあえず、学校に行って千春の様子を見てみよう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ところが、千春はその日、学校に来ることはなかった。


部活はもう引退したから、他のクラスの亜美や秋実は知らないかもしれない。


「…そうだ。相談してみればいいんだ」


放課後、図書室に行けばきっと誰かはいるはず。


少し、希望を持てた気がした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「失礼しまーす」


予想通り、図書室にはイツメン化している蓮、拓、亜美、秋実がいた。


「あ、琴葉じゃーん」


秋実もいつも通り、大きくブンブン手を振っている。


ただ、その中に海と千春の姿は無い。


「ねえ、今日って千春も学校来なかったの?」


席に着くなり、亜美が訊ねてきた。


「うん」


「海もなんだよー。なんで二人とも休んだんだろ。昨日まで普通に元気そうだったのに」


「まあ、千春の方は元気なかったみたいだけど、体調は問題なさそうだったよね」


秋実と亜美は首をかしげてるけど、事情を少し知っちゃってる私は目線をそらした。と思ったら隣に座ってる拓と目が合って、ちょっとドキッとした。


「…琴葉?」


「な、なに?」


「いや、琴葉は何か知ってる?って思って。…なんでそんなに顔赤くなってんの?」


ー至近距離で目が合っちゃったからデス。

とは言えず。


前を見ると、秋実と琴葉がこっちを見てニヤニヤしてる。


「え、ちょっ、何?なんか俺、した?」


「何でもないって!それより、二人のことでしょ⁈…そういう拓も、なんか知ってんの?」









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