表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

一日の始まり

 男が一人、沼地を歩いていた。沼地といっても、特に変わった所はない。

 ただ、常に毒の雲が覆い、毒霧が立ちこめ、底なし沼が無数に存在し、いかなる生物も五分と生存できないだけだ。

 そう、ちょっと暗くて広いだけの、ただの沼地だった。――彼にとっては。

 男の容姿についてだが、人間の成人男性にしては背丈が低く、顔に包帯のようなものを巻き、黒のローブを身に纏い、黒手袋に黒のブーツと、まるで暗殺者のような出で立ちであった。


 「……今日は、いい天気だな」


 自宅を出て、少し散歩してから沼地を出て、それから街へ向かう。

 男の一日は、概ねこのように始まるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ