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かみのけのうねり
朝起きたら、目を覚ました彼女が笑顔で隣にいた。
邪魔者が何もいない幸せだけの世界。
初めて彼女とベッドを共にした朝は、瞳が耐えられないほどの光が降り注ぐ、美しい朝だった。
一日の始まりの彼女は飾らない美しさを放っていた。
昼に会う彼女とも、夜に会う彼女とも変わらない整った容姿をしていた。
彼女は今夜、同窓会らしい。
遅くなりそうだから先に寝ていてと言われた。
眠りに就き、そして朝になった。
隣を見ると、背を向けて彼女が寝ていた。
笑顔で起き上がった彼女の髪は、昨日の倍ほどの質量に膨れ上がっていた。
まるで昨日の夜、恋心が爆発したかのように。