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第0話 なくした鏡

雨宮鏡子が失踪した。


その報せが澤里翔吾の携帯電話に届いたのは、鏡子と会った次の日だった。


連絡をくれたのは翔吾の幼馴染である雨宮流一だった。


翔吾の手は携帯電話の感触さえ感じることができない。


この世界からすべての音が抜け落ちてしまったかのような、そんな消沈を感じた。


何の前触れもなく、翔吾はかけがえのない友人を失ってしまった。


友人?


いや、それ以上の人だった。


楽しかった今までの記憶が、泡のように一瞬ではじけた。


まだ、3人で楽しくやっていけた頃を思い出す。


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