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クスッとなったら負けですよシリーズ

バカとこたつとみかん

作者: だいちっち

「このみかんうまし」

こたつの中、佐藤は淡々とみかんを食べていた。

外は寒く天気予報によると今年一番の寒波が来ているという。

こんな日はこたつにくるまるのが一番!。

そんな感じで口笛を吹いていると

急にバン!と玄関の開く音がした。

そしてドタドタと足音がこちらに向かって来る。

ここは小さな1LDKこの部屋まではそう時間はかからない。

勢いよく引き戸が開けられる。

「おい佐藤雪だるまを作るぞ!」

入って来たのは鈴木だった。

鈴木はこれでもかと防寒着を着ながら笑顔で佐藤を見る。

しばらくの間が空く

そして静かに口を開いた

「は?なにいってんの?」




「やっぱ冬はみかんだよな!」

「ちょっと入って来ないでよ

うわ、足冷た。」

こたつの中鈴木はみかんを食べながらそう呟いた。

反対に座っている佐藤は鈴木の冷たい足が当たっているらしく渋い顔をしている。

ふと外を見ると雪がチラついていた

やっぱりこんな寒い日はこたつにくるまるのが一番である。

「でも佐藤、お前大学生になったてのに全く変わんねーのな」

みかんを食べながら鈴木は呟いた。

「いやこっちのセリフだし」

と返すと佐藤はこたつの上に置いてあるみかんに手を伸ばす。

みかんの皮が2個3個積み重なった頃

外で車の音が聞こえた。

そして外から

「おーい、佐藤ー、あそぼーぜー」

と近所迷惑な声が響いて着た

しかも2人分

佐藤はみかんを剥き続ける。

「え?でねーの?」

鈴木がそう尋ねると佐藤は剥いたみかんを口に入れるとこういった

「だってめんどくさいじゃん」



「うおーみかんじゃん!」

「おい野崎、それ俺のだぞ、なくなるだろ!」

「いや、俺のだし、てかなんでみんなうちに来るの?」

「まぁまぁみかん買ってきたしいーじゃん」

「てかなんでみんなそんなナチュラルにこたつに入って来るの!?」

こたつを囲みながら、野崎、鈴木、佐藤、山田はみかんをつついていた。

外を見ると雪が本格的になっていて

テレビをつけると電車の運行停止などのニュースが流れていた。

それを見ながら野崎はあちゃーと間抜けな声を出す。

「これじゃ帰れないじゃん

わりー佐藤今日泊めて」

「は?」

「いーなそれ!俺も泊まろ」

「いや、まって…」

「野崎帰れないじゃ、俺も泊まるしかないじゃん」

「いや1LDKなんだけどここ」

「いーじゃん雑魚寝雑魚寝!」

だめだこりゃ

一方的な展開で急遽お泊まり会が決定した。



「お、そーいえばあれ持ってきたんだった」

鈴木がそう呟いたのは陽も暮れた頃だった。

鈴木は荷物から取り出したのは

据え置きゲーム機と桃鉄だった。

「なぁ、雪だるまを誘ってきたよな?」

「ん?元から泊まる気だったからさ!☆」

「あぁ、そうかい」

呆れて何も言えなくなった佐藤をよそに

バカ3人はセッティングを始める。

ほら、佐藤コントローラー

と鈴木からコントローラ差し出される。

佐藤はため息を一つ吐くとそれを受け取った。

「いやーなんか昔を思い出すなぁ」

「あーあれね鈴木事変」

「な、変な名前をつけるんじゃねー」

「もう、設定終わったよー」

3人それぞれバカを言う中

設定を終えた山田はゲームを開始する。

小さい頃から付き合いのある4人は以前と変わらない無邪気な顔でテレビを見つめる。

山田がスタートを押し桃鉄が始まった。

99年鉄道の旅スタート



「山田てめぇぇぇぇぇ!」

「お前昔からなんも変わってねぇじゃねーか」

「だから山田は一生山田なんだよ…」

その後一晩中山田への非難が部屋中に響き渡った。

みなさん初めまして

初めてじゃない人はご贔屓に。

こたつにみかん最強の組み合わせですよね

クスッとなったら負けですよシリーズです。


今回ははなぜかみんな大学生になってる話。

これからも時系列バラバラで投稿していくと思いますのでみなさん混乱しないようお願いします。


一応一話完結を心がけてるんですけどね?


それではまた次回

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