プロローグ
――――「はぁーーーー。」
俺は、柳田 ケイ 絶賛家出中の中学2年生の14歳である。
家に帰りずらい、死ぬほど、さすがに言い過ぎたよなぁ、、、。
◇◇◇◇ 2時間前 ◇◇◇◇
「ケイ、ちゃんと勉強してるの?」
母は、ノックせずに部屋に入ってきた。
そのとき、右手には、キノコ(多分わかるよね。) 左手には、スマホ。
つまり、オ〇二ー中であった。
見られたことのある人はたぶんわかるであろう、
ビミョーな空気が流れるのである。
簡単にいうと、家族みんなで夕食を食べているとき
テレビを点けたら、ドラマのキスシーンだった感じ。
思い出すだけでも、むずがゆい。
「ノックしてって言ったじゃん。」
静寂した空気を切り裂くように言葉を放った。
「あら、ごめんなさい。」
息子のオ〇二ーでは、全く動じないない母の横を通り過ぎて
「いつも、いつも、デリカシーのないことばっかり。もうウザいんだよ。」
「こんな家になんか生まれるんじゃなっかたよ!」
と、罵声を浴びせ。家をでた。
◇◇◇◇そして、今に至る。
でも、俺悪くないし、、。
もとはといえば、ノックしないで部屋に入ってくる方が悪いよね。
だいたい、思春期の息子の部屋にノックしないで入ってくるということが、
どれだけ恐ろしいことだと分かっているのか?
逆に怖くないの?息子が自分の息子握ってたらどおすんだよ。
ちゃんと考えろよぉ。
◇◇◇◇
「はぁーーー。」
さっきから、ため息が絶えない。
こんな感じで街を暗い顔でトボトボと歩いていると、
幼い頃よく遊んでいた公園を通った。
特にすることがなかったので、ブランコにすわることにした。
「昔は、よく両親と遊んだなぁー。」
そんな回想の中、ふと視界に入った風変りな老人を見つけた。
その老人は、俺の隣のブランコに座ってきた。
キセルに火をつけ、たばこを吸いながら、彼は話かけてきた。
「少年、浮かない顔をしているな。何かあったのか?」
キセル、いつの時代だよと思いながら俺は答えた。
「思春期の性の問題。」
老人は悟り。笑い始めた。
「そうか。ハァッ、ハァッ、ハァッ。若さ故の問題だな。」
「笑いごとじゃない、男にとっては、重大なもんだいだよ。もう家に帰りたくないよぉー。」
「だったら、家に来るか?」
このときの、老人の顔は妙に真剣だった。
「あぁ、そうだね。家に帰るぐらいなら、どこにでも行きたい気分だ。」
-----今でも後悔するこの言葉を―――――
俺は、急に意識を失った。------