交渉【オリジナル同】
コトワリがついに落ちた。
【コトワリ】「ヌシの望みをワレがかなう範囲で一つ叶えよう。異世界に同行してはくれまいか?」
【俺】(どのみち、この姿じゃいられないな。政府に捕まって人体実験につかわれたりしたら....悲惨だろう。。
ここいらが落とし所か。
何を頼むか。。。
【俺】「願いを3つに増やせ。それが望みだ。」
【コトワリ】「わかった。」
【俺】「えっ」
(まさか叶うとは。。。じゃあ。。。)
すかさず思念が届く。
【コトワリ】「強欲だな。 前もって前提を決め無かったワレが悪かった。今後はワレとヌシの間で、かような願いは効かぬと理に記そう。」
その思念に呼応するかのごとく、右手のヒラが輝いた。
【俺】(ちっ、遅かったか。まあダメもとだし。さて、何を頼むかだな。)
「よし、決めた。」
【コトワリ】「ウム」
【俺】「お前の力を全部よこせ」
【コトワリ】「。。それがオヌシの望みか?
ならば問う。
『永遠の孤独に耐える覚悟』
『理としての責任を負う覚悟』
これを背負気概があるか?
あるのなら喜んでで渡そう。」
手が光始める。。。
【俺】「辞める。」
すかさず言う。
【コトワリ】「言葉は重い。一度発した言葉は『言霊』となり 『 理の中に組み込まれる。決して軽々しく望むものでは無いと心得よ
それでも『取り消す』のか?」
【俺】 「ああ」
【コトワリ】「ヌシが頼み叶えた。」
手からの光が途絶える。
【俺】(もしかして、願いを2つ使ってしまったとか?ダメもとで3つにしたのだからまあいいか。『過ぎたる力は身を滅ぼす』っていうし。それに覚悟もない。)
そして、今度は良く考えた。
考えた上で、望んだ。
俺がコトワリに望んだ事?
「親友となれ」さ。