進展【オリジナル同】
「ヌシは本当に疑り深いな。」
「ワレは存在しておるし、悪魔とやらでも、エイリアンとやらでもない。強いて言うならば、この世界では無いところの『理』である」
「虜外の理と言った所だ。」
「コトワリ⁈」
聞き慣れない言葉が浮かぶ。
急いでwik◯ペディアを引く
難しい事は分からないが、どうやら
『理』=物事の本質ルール
みたいなものらしい。
この世界のものでは無いとノタマワッテいることから、別世界を形づくるルールが意識をもったものと言ったところか。
【俺】「その『コトワリ』とやらが何故?俺を巻き込む⁈」
【コトワリ】「ここと接する世界、彼地の者は『チィ』と呼ぶ世界にて、
我の力を欲する種族により、贄が供された。ニエと我が交わらんとする際、他の『コトワリ』を宿す者に襲われ、この世界に避難したのじゃ。
ただ、この世界への転移に贄が保たず。。。汝が器を代わりとしたのだ。」
汝は我が依代として受けるには脆弱過ぎる故、多少器を組み換えたが。感謝せずとも良いぞ」
【俺】「贄?」
嫌な予感がしつつ聞く。
【コトワリ】「ヌシは彼の者と接触しただろう」
(あの時か。。。)
【俺】「それであの娘は?」
【コトワリ】「滅した」
【俺】「滅する?」
【コトワリ】「彼地の者、『理を身に宿した者』が、この地(地球)の真理に許されるはず無かろうが。しかも傷を負い、弱っていたが為存在も稀薄化しておったしな。」
【俺】「亡くなったと。」
【コトワリ】「オヌシと接触してすぐにな,」
【俺】「守れなかったのか?」
【コトワリ】「ワレとて最後の力にて、オヌシと和合した故にな。」
「.....」
【コトワリ】「贄はそれなりの覚悟を持って臨んだ事だ。憐れむな。」
【俺】(察するにこのコトワリとやらは、異世界の神?みたいな者で、巫女と和合の際、弱体化している隙を敵に狙われ、慌ててこの世界に逃げ込んだというところか。。。
その挙句、間の抜けたカモ(俺)に取り憑いたってところか。『鴨ネギ?』『飛んで火にいるなんとやら?』か。。。)