リハビリ【オリジナル同】
身体の養生を兼ねて
首都の東にある森の探索と
弓による狩りを行う事にした。
ダルダロスの見立てだと、
俺の弓レベルは初級に毛が生えたものだが、
センスは良いとのことだ。
(オルガの所で自分で作った弓を使っていた為、多少変な癖がついているらしい。)
商館の倉庫に眠っていた、程度は良いが
古びた弓も譲ってくれた。
ダルダロス曰く
森の北奥エリアにはウォータイガーが
棲息しており、俺レベルの冒険者は
近寄らない方が良いそうだ。
森の南、入口付近は低レベルの魔物と動物が棲息しているそうなので、そちらを猟る事にした。
森に入ると言うと初日はダルダロスが
ついて来た。
弓のおかげだろうか?
身体があまり動かないにも拘らず
面白い様にとれる。
午前中だけでも
鴨5羽 イノシシ2頭 鹿1頭がとれた。
血抜きをして、ダルダロスと分ける。
【ダルダロス】「大したもんだな。弓は初級レベルと言ったが、もう少し上らしい。
狩りの腕はココいらの猟師と遜色ないな
ただ、残念なのは、気配消しがあまり上手くない。」
【俺】「気配消し?」
【ダルダロス】「『ハイド』と言う能力だ。これが出来る様になると、狩りは勿論、暗殺、密偵などに応用できる。狩り以外お前には必要無いだろうがな。」
(かっこいい⁈ 忍者になれるかも。)
【俺】「是非教えて下さい」
すぐさま言った。
【ダルダロス】「ワシも暇ではないからな。。。
基本のみ、教えてやろう。
できるようになるかどうかはお前次第だ」
そうダルダロスはいった。
「先ずはよく見ておけ。」
そう言ってすぐ、ダルダロスは、消えた。
【俺】(たしか真横にいたはずなのに。)
と思っていると横から、こずかれた。
【ダルダロス】「これが、『気配消し(ハイド)』だ。」
全然分からなかった。。
「ハイドのコツは
1 呼吸を深く遅くする。
2 周囲の気配を感じ取り、
取り込む
3 周囲に自分が溶け込んでいくイメージを
持つ
4 同化する。
以上4つだ。」
やってみた。
呼吸を深く遅くすると
今まで、聞こえ無かった
鳥の鳴き声や、ダルダロスの呼吸
木々のざわめき、風のゆらぎ
などが感じとれた。
コツン
ダルダロスに叩かれた。
「眠ってどうする。」
テヘヘへ