表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

勇者と魔王

思いつきネタです。

気まぐれに更新します。



 むかしむかし、この自然豊かな世界ヴェルデガイアはとても平和でした。


 しかし、あるとき魔界ネグロシエロより魔王が現れ世界を混沌に貶めました。


 そこで立ち上がったのが勇気ある若者――勇者。


 勇者は勇敢に戦い魔王を討ち倒し、世界に平和を取り戻してくれました。



 これでめでたしめでたし、と思いきや――――肝心なのはこの後のことでした。


 魔王は倒れる前に血縁を遺しており二代目魔王は成人すると、早速父が成し得なかった世界征服を企てたのです。

 そこへ立ちはだかるのがやはり勇者……の子孫。

 勇者もまたしっかり血を受け継いだ者を遺していたのでした。


 そしてまた始まる勇者と魔王の戦い――勇魔戦争。


 二代目魔王の計画も二代目勇者によって破綻し、今度こそ平和には――――なりませんでした。


 忘れた頃に世界征服を企み世界を混乱させる魔王一族。

 魔王に対抗できる唯一の人間だからと傍若無人に振る舞う勇者一族。


 どちらも世間からはこう思われていました。

 ――――どっちも世界の敵です、本当にありがとうございました。



 ある時、何度目かの戦いが終わり今度こそ平和に……いや平穏な時間を下さいと誰もが願っていました。


 ですが、数年数十年経っても何かが起こる気配はありません。


 待ち望んでいた筈の平穏な時なのに、逆にまだかまだかとそわそわしてしまう人が続出。

 すっかり勇魔戦争に慣れてしまった人々は、平和な毎日が続くことに違和感を覚えてしまったようです。


 平和が一番なのに、おかしなことですね。


 そして実はその平和をもたらしているのが、今まで何度となくヴェルデガイアを混沌に貶めて来た魔王だなんてきっと信じられないことでしょう。


 今日も魔王様は平和を愛し、花を育て……

 それはそれは穏やかな日々を送っております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ