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澪と海の秘宝 〜海のスクリューのひみつ〜  作者: 蒼猫サン


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4/7

見知らぬ島

潮の匂いがした。


遠くで、波の音が聞こえる。



「……っ」


男はゆっくりと目を開けた。


ぼやけた視界。

知らない天井。



「……ここは……?」


体を起こそうとした瞬間、鋭い痛みが走る。


「っ……!」



「無理しないで」


少女の声。



黒い髪の少女が、こちらを見ていた。


その肩には、黒猫。



「大丈夫?」



男は、しばらく言葉が出なかった。


やがて、かすれた声で言う。


「……ここはどこだ」



「海凪町だよ」



「……海凪町?」


聞いたことがない。



記憶を探る。


スタジアム。

歓声。

試合。



そして――


水。



男の表情が固まる。


「俺は……海に……」



「スクリューだな」



低い声。



男が顔を上げる。


黒髪の青年が立っていた。



静かな目。


まるで海そのもののような存在。



「……誰だ」



「ポセイドン」



「海の番人だ」



「は……?」



意味がわからない。



そのとき。


肩の猫が口を開いた。



「混乱してるな」



男は固まる。



「……今、喋ったか?」



「喋ってる」



「っ……!」



「夢か……?」



「現実だ」


ルカが言う。



ポセイドンが続ける。


「お前は、海のスクリューに巻き込まれた」



「スクリュー……?」



「世界と世界をつなぐ渦だ」



沈黙。



男はゆっくりと息を吐く。


「……ここは日本か?」



澪は少しだけ迷って、答えた。



「ううん」



「ここは――島」



「島?」



「海の世界と、人間の世界の間にある場所」



空気が止まる。



「……は?」



理解が追いつかない。



ルカが言う。


「必要なやつしか来れない」



「必要……?」



ポセイドンが静かに続ける。


「この場所は、選ばれた者しか辿り着けない」



男の心臓が強く鳴る。



「……ふざけるな」



「俺には家族がいるんだ」



声が低くなる。



「帰らなきゃいけない」



澪の表情が揺れる。



ポセイドンは、静かに言う。



「帰れる保証はない」



沈黙。



重たい空気。



男は拳を握る。



「……俺の名前は」



顔を上げる。



「ジェイク・カーターだ」



ポセイドンが言う。



「知っている」



その目が、わずかに鋭くなる。



「だが――」



ポセイドンは海のほうを見る。



「今回のスクリューは、異常だ」



その言葉が、静かに落ちた。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

蒼猫サンです


少しでも「面白い」「続きが気になる」と思っていただけたら、

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次回もぜひ読みに来てください✨


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