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死ぬのが怖いので、不人気の回復職を選びました。  作者: s-rush


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第033話 極振りヒーラー、第二回イベント開催

1回だけ日間ランキング1位に入って、またもやビビりました^^;

いつも読んでいただいて、本当にありがとうございます。

イベント当日。

ステラとヒマワリは、ハネリ村の広場でログインした。

すでに広場には大勢のプレイヤーが集まっており、期待と緊張の空気が漂っている。


「わあ……すごい人……!」

ステラが目を丸くする。

「うん。みんな、イベント楽しみにしてたんだね」

ヒマワリも周囲を見回しながら頷いた。


その時――

空中に光の粒が集まり、ナビ妖精パルムの姿が現れた。


「はーい、みんな注目〜っ!いよいよ《第2回イベント:宝探しの森》を開催しますっ!」

パルムのふよふよと浮かぶ姿が、広場の中央で輝いている。


「まずはルール説明からいきますねっ!」

パルムが手を振ると、空中に文字が浮かび上がった。


「イベントフィールドは専用エリア《アヴァロンの秘境》!

森、山脈、海岸、古代遺跡など、色んな地形があるとっても広い場所ですっ!

ゲーム内時間で1週間――リアル時間だと2時間の探索イベントです!

広大なフィールド内に隠された装備や貴重なアイテムを探し出してくださいねっ!

やられちゃった場合は、初期地点でリスポーンしますっ!

特定アイテム《古の宝石》を10個集めると、イベント終了後に特別な装備やスキルと交換できますよ〜っ!」


プレイヤーたちがざわめく。

「そして――重要なルール説明ですっ!」

パルムの声が一段と大きくなる。


「パーティを組むのはOKです!

イベントフィールド内ではPKが可能になりますっ!

PKで相手を倒した場合、相手が所持している《古の宝石》を全て奪うことができますっ!

でも安心してくださいっ!

PKされても《古の宝石》以外の、元々所持していた装備やアイテムは奪われませんっ!

それでは――まもなく転送を開始しますっ!

準備はいいですかー?」


「ステラ、目標確認!」

ヒマワリが真剣な顔でステラを見た。

「う、うん!二人合わせて《古の宝石》20個、だよね!」

「そう!私が10個、ステラが10個!これで交換アイテムも二人分ゲットできる!」

「が、頑張ろうね……!」

ステラは少し緊張した面持ちで杖を握りしめた。


「それでは――転送開始ですっ!みんな、頑張ってくださいねー!」

パルムの声と共に、光が広場全体を包み込んだ。




視界が真っ白に染まり――




次の瞬間、二人は見知らぬ場所に立っていた。

目の前に広がるのは、どこまでも続く広大な草原。

青い空、緑の草、そして遠くに見える山脈。


「わあ……綺麗……」

ステラが感嘆の声を漏らす。

「うん……でも、油断は禁物だよ」

ヒマワリは即座に周囲を警戒した。

剣を抜き、低く構える。

転送直後は最も無防備な瞬間――誰かが待ち伏せしていてもおかしくない。


「……大丈夫そうかな。誰もいないみたい」

ヒマワリは剣を納め、ほっと息をついた。


「それじゃあ、探索開始だね!」

「うん!どっちに行く?」

「とりあえず……前に進んでみよう!」

二人は草原をひたすら歩き始めた。

風が心地よく吹き、草が揺れる。

だが――不思議なことに、モンスターの姿が一切見えない。


「……ねえ、ヒマワリちゃん」

「ん?どうしたの?」

「モンスター……いないね」

「あ、言われてみれば……」


ヒマワリも周囲を見回した。

確かに、どこにもモンスターの姿が見えない。

「イベントフィールドだから、モンスターいないのかな?」

「かもね。その方が探索に集中できるし、いいかも」

「そうだね!」


二人は再び歩き出す。

だが――どれだけ歩いても、景色は変わらない。

草原、草原、また草原。


「……なんか、ずっと同じ景色だね」

「うん……ちょっと不安になってきた……」


その時――

ステラの足元が淡く光った。

「え……?」

次の瞬間――

「きゃああっ!?」

光が爆発的に広がり、二人の体を包み込んだ。


「ステラ!?」

ヒマワリが手を伸ばすが、光に飲まれて視界が失われる。

そして――

ドサッ。

二人は硬い地面に叩きつけられた。


「いたた……」

「だ、大丈夫?ステラ!」

「う、うん……大丈夫……」


ステラはゆっくりと立ち上がり、周囲を見回した。

そこは――暗い洞窟の中だった。

石造りの壁、冷たい空気、そして奥へと続く通路。


「……転送された?」

「みたいだね……あれ、トラップだったんだ」

ヒマワリは少し悔しそうに呟いた。


「ごめん……私が踏んじゃって……」

「ううん、気にしないで。こういうこともあるよ」

ヒマワリは笑って、ステラの肩を叩いた。


「とりあえず、ここがどこか確認しよう」

二人は慎重に洞窟の奥へと進んでいく。

通路は曲がりくねり、時折、松明の明かりが壁を照らしている。

二人が慎重に進んでいると――


ガサッ。


前方の暗がりから、小柄な人型のモンスターが現れた。

《ゴブリン・スカウト》。

緑色の肌に、ボロ布を纏い、錆びた短剣を握っている。


「来た!」

ヒマワリは即座に剣を構えた。

ゴブリンが甲高い鳴き声を上げ、短剣を振りかざして突進してくる。


「《ファイアボルト》!」

ヒマワリが手を翳すと、小さな火球が放たれた。

火球がゴブリンに直撃し、その体が炎に包まれる。


「おおっ……!」

ステラが驚いた声を上げる。

ゴブリンは怯んだが、まだ倒れない。

「《スラッシュ》!」

ヒマワリが一気に距離を詰め、剣を振り下ろす。

鋭い一閃がゴブリンを切り裂き、光の粒となって消えた。


「ふぅ……よし!」

「すごいね、ヒマワリちゃん!魔法使えるようになったんだ!」

「えへへ、1週間頑張った甲斐があったよ!」


だが――その時、通路の奥から複数の足音が響いた。

「……まだいる!」

次々と現れるゴブリンたち。

《ゴブリン・ウォリアー》、《ゴブリン・アーチャー》――

数は5体以上。


「ステラ、準備お願い!」

「う、うん!」

ステラは杖を掲げ、詠唱を始めた。


「《ヒール》!」

淡い光が体を包み、《リストア・ヴェール》が展開される。

「《プロテス》!」

まず自分に、そしてヒマワリにもプロテスをかける。


「ありがと!これで思いっきり戦える!」

ヒマワリは剣を構え直し、ゴブリンたちへと向き直った。


「《ウィンドカッター》!」

風の刃が放たれ、前方のゴブリン2体を薙ぎ払う。

「《ソニック・ブレイク》!」

残ったゴブリンに接近し、二連撃を叩き込む。


だが、後方のアーチャーが矢を放ってくる。

「――っ!」

ヒマワリは半身をずらし、矢を紙一重で回避する。

「《サンダーボルト》!」

雷撃が走り、アーチャーを痺れさせる。

「今だ!《加速》《スラッシュ》!」

一気に距離を詰め、剣を振り下ろす。

アーチャーが光の粒となって消えた。


「よし……全部倒した!」

ヒマワリは息を整えながら、剣を納めた。


「すごい……!魔法と剣を組み合わせるの、すごく強いね!」

ステラが目を輝かせる。

「うん!遠距離で削って、近づいて剣で仕留める!これが私の新しい戦い方!」

「かっこいい……!」

「えへへ、ありがと!」

二人は笑い合い、再び奥へと進んでいく。



さらに進むと――

今度は大きな広間に出た。

そこには、10体以上のゴブリンが待ち構えていた。


「うわ……多い……!」

「大丈夫!ステラ、挑発お願い!」

「え、えっと……《挑発》!」

ステラの足元に魔法陣が広がり、ゴブリンたちの視線が一斉にステラへと向く。


「来た来た来た!」

ゴブリンたちが一斉に襲いかかる。

だが、ステラの《リストア・ヴェール》がその攻撃を受け止め、《リフレクト・ヴェール》の効果でダメージの一部をゴブリンたちにお返しする。


「《ドレイン・オーラ》!」

蒼い光の輪が広がり、ゴブリンたちから生命力を吸い上げていく。


「よし、私も行くよ!《ストームスタンス》!」

ヒマワリの全身が風と雷を纏う。

「《ファイアボルト》!《ウィンドカッター》!《ウォーターショット》!」

次々と魔法を放ち、ゴブリンたちを削っていく。


「《ウィンドスラッシュ》!《サンダーラッシュ》!」

風と雷を纏った連撃が、次々とゴブリンを切り裂き、最後の一体が光の粒となって消えた。


「ふぅ……やった……!」

「お疲れ様、ヒマワリちゃん!」

「ステラもお疲れ!サポート完璧だったよ!」

二人は笑い合い、息を整えた。

「よし……それじゃあ、先に進もう」

「うん!」



広間を抜け、さらに奥へと続く通路を進んでいく。

松明の明かりが揺れ、影が壁に踊る。

やがて――

通路の先に、巨大な石扉が現れた。

扉には古代文字のような紋章が刻まれ、重厚な雰囲気を放っている。


「……これ、完全にボス部屋じゃない?」

ヒマワリが呟く。


「う、うん……いかにもそんな感じ……」

「どうする?入る?」

「……うーん……」

ステラは少し悩んだが、すぐに決意を固めた。


「入ろう!もしかしたら、《古の宝石》があるかもしれないし!」

「そうだね。じゃあ、気をつけて行こう」

二人は顔を見合わせ、頷き合う。


そして――扉に手をかけ、ゆっくりと押し開いた。

ギィィィ……と重い音が響き、扉の向こうに広がる光景が姿を現す。

そこには――

広大な空間。

そして、中央にうずくまる、巨大な影。


「……やっぱり、ボスがいた……」

ヒマワリが小さく呟いた。

「う、うん……どうする……?」

「……やるしかないよね」

ヒマワリは剣を抜き、低く構える。

ステラも杖を握り直し、深く息を吸った。


「それじゃあ――行こう!」

「うん!」

二人は扉をくぐり、ボスの待つ空間へと足を踏み入れた。

巨大な影が、ゆっくりと頭を持ち上げる。

戦いの幕が、今、上がる。


ついに始まった第2回イベント。

時間加速はよくある設定だし、扱いやすいのでぱk・・・

マネさせていただきました><


次は1/30に投稿予定です。

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