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はた迷惑な神様のうっかり

ありきたりな神様♡

・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・・。


目が覚めた。

けど・・・。


・・・あれ?

確か俺って、アノオヤジ狩りの若者達にフルボッコにされた筈なんだけど?

今の俺の周りは、都会の雑踏では無論無く、見渡す限りの雲海・・・とでも言うべき光景だ。

はっきり言って地面がとにかく雲!雲!雲!なのだぁ!

まさか雲の地平線を見るとは夢にも思わなかったぞぅ!

と、

そこへ徐に声を掛けられた!

「あのー良いかのぅ。」

声の主へと振り返ると・・・。

正しく絵に書いたような『おじいさん』がそこに佇んでいた。


いかにもな老人と話し合った結果・・・。

目の前の老人(にしか見えない存在)はどうやら地球の神様らしい( ̄▽ ̄;)

で、俺が一番問題にしたいのは、

「いやーすまんのう。いやつい居眠り・・・っ!ゲフンゲフンッ!いやそのぅ・・・そっそうじゃ!うっうつらうつらしてしまったのじゃあ!こっ故意では無いのじゃあ!あっあくまで過失なのじゃあ!勘弁プリーズなのじゃあ!」

・・・正しく、問うに落ちず語るに落ちる、だなぁ。

「で?なんで俺は死んだのかな?」

すると目の前の老人はアワアワしながら、

「いっいやぁーあのその、実はのう。お主を殺したあの若者達はのぅ。本来ならばお主とは出会う事無くすれ違っておった筈なのじゃあ。故にお主もあそこでは死なずにお主の願い通りのんびりセカンドライフを満喫しておった筈なのじゃ。じゃがちと儂が疲労困憊の余りつい居眠り・・・ッゲフンゲフンッ!いやーうつらうつらしてしもうてのう・・・ほんの少しだけ因果律の位相がズレてしまったのじゃ。」

・・・何そのいかにもなラノベ的展開!?

それよりもムカつくのは、目の前の老人のてへぺろ顔だけどな!

「まぁやってしまったモノは今更仕方あるまい。」

おいジジイ!お前が言うな!

だが目の前のジジイはスルー!

「まぁアレだ。ここは月並みじゃがお主が生前読みふけっておったラノベみたいに、異世界に転生させてやろう!どうじゃ?嬉しかろう?あーっ、返事は無用じゃ。どうせこの世界からお主を排除・・・ゲフンゲフンッ!消滅させねば儂は降格させられる・・・ゲフンゲフンッ!いやまぁとにかくお主は異世界転生なのじゃあ!」


そして俺は再び意識を失うのであった・・・。

そしてまたまたありきたりな神様のやらかし♡

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