第4章・
マンデラ効果
南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラ大統領は
大統領に就任せず1980年代に獄中死した記事を見た記憶があると
証言する人々が現れ話題となったが
それらの人々はパラレルワールドから移動してきたか
タイムマシーンを使い歴史変更されたが
歴史変更時に記憶が完全に変更されず
変更前の記憶が残っていたと考えられているとの説がある
作者自身も同じ様な経験があり
TVに出てくる脇役俳優の方は確か亡くなったと報じられた筈だが
現役で色々な作品に出演している
亡くなったと報じられた記事は記憶違い?
でも鮮明に覚えている
そんな体験がこの作品を作るヒントの1つになりました
AD2038
フランス軍情報将校ジャンヌ・ダルク少佐は
バロン中尉 シン・小林少尉 ラファア少尉の3人と共に
タイムマシーンに乗り込みタイムロードをひた走り
2031年の過去へと向かう
タイムロードは絵の具をぶちまけた様に
様々な色が混ざり合い
美しい万華鏡の世界が広がっていた
自分達が居た2038年は滅び
今2031年に向かっている事を
4人はまだ現実の出来事として受け入れられていなかった
そして時々歴史の授業で見せられる映像フィルムのような
ニュース映像が流れては消えて行く
西暦2020年東京オリンピック開催
競技場で応援する人々はマスクをしていない
ウィルス2019は発生していない世界
だがオリンピック終了後まもなく
中東でイランとイスラエルとの間で
核兵器を使った戦争が始まり
世界は第三次世界大戦が勃発
中東で始まった戦争の拡大阻止を目指した
アメリカ軍は日本周辺の戦力を中東にすべて派遣
日本周辺は軍事的空白地帯となる
それは中国の台湾進攻を招き
続いて半島を占領し日本に降伏を迫る中国に対して
追い詰められた日本は中国に対して
パールハーバー同様先制攻撃を行う
中国海軍は半数を失う大打撃を受けるが
数に勝る中国海軍は米軍基地が在る
沖縄本島を除く
尖閣諸島から九州南端の島々を占領
そして一気に決着を着けるべく
中国軍は半島に空軍の航空戦力を集結させるが
中国海軍の空母艦載機は空軍に対する内部対立から
中国海軍の空母艦載機が参加せず
中国空軍だけで日本と戦う事に成り
対馬上空での空中戦は
日本空軍と亡命台湾・半島のパイロット達の活躍で
中国空軍は多くの熟練パイロットを失う結果に終わる
だが占領した島々を維持する為の中国軍の
補給船や輸送機を日本軍の潜水艦や航空機による攻撃で
だが半島からの航空攻撃を
当初日本の敗北は時間の問題と思われたが
中東での戦争が僅か1年
それはジャンヌ達が知っている
歴史とは明らかに違う映像も流れていた
『選択されなかった世界線だ
もしもあの時違う選択をしていれば
発生していた世界線だ
我々が目指すべき世界線の1つだ』
ジャンヌの説明に
<やはり歴史の変更は可能なのですか?>
『可能だとは思うが
前回の我々が歴史変更を試みたが
結局1年間破局を先延ばしに出来ただけ
もしかすると歴史には意識が在り
我々の人類の都合だけで歴史の改変をすれば
歴史の逆鱗の触れ躊躇無く
人類を破滅の追い込み滅亡させる
我々の手に負えない化け物かもしれない』
【では全てが無駄なのでしょうか?】
『そうとも言えないだろう
我々はこうして過去へ向かっている
それも前回の2032年より1年間過去の2031年へ
そして前回には無かった
装備と技術を持って
歴史は我々に何かをさせ様としているのかも知れない
我々に99パーセントの失望と1パーセント希望を見出だし
過去へ導いているのかも』
【でもまだ2回目ですし
歴史がそこまで我々に期待しているでしょうか?】
《2回目と思っているのは博士から
前回の世界線の我々の話を聞いたからで
私の第六感では今まで何回も気の遠くなる程の回数を
繰り返している気がします》
<えーおいおい
ラファア少尉冗談だよな
それじゃ永遠に同じことを繰り返すのか?>
『バロン中尉
終わりは必ず来る』
<今回で終わってくれると助かるんですが>
『せいぜい歴史が気に入る様にしてみるか
もしかしたらこれが過去へ行く最後になるかもしれないぞ?ハハハ』
機内に笑いが溢れる
≪少佐≫
『どうした少尉?』
≪信じられませんが
後方に反応≫
『一体なんだ?』
≪2機の非行物体が接近中
映像でます≫
そこに写っていたのは
<えっ
我々の機体に瓜二つです
それも2機?>
≪1機は我々の真後ろに回り込んできます≫
『小林少尉我々の機体に攻撃兵器は付いているのか?』
【はい
今使えるの機銃だけですが】
『この機体をコピーして作られたのなら
後方の機体には機銃が付いている』
【後方の機体
】
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