表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/385

第86話 駄々をこねないでくださいよ

 お父様の忠告により、

 ロナルド君とマリーちゃんを呼ぶことになった私は、

「お父様、呼びに行ってください」

 と頼むことにした。


「どうして僕なの」

 お父様は、使いっ走りにされるのが嫌なのかそう問いかけてきた。


「それは・・・

 お師匠様が呼びに行ったらお父様が部屋の扉を蹴破るかも知れないじゃ無いですか」

 私がそう言うと

「僕は、そんな事しない」

 説得力が無い事を言ってきた。


(さっき、蹴ろうとしてたんじゃん、

 説得力無いよ、お父様)

 心の中でそう呟いてから私は、

「お父様、信用できないので早く行ってください」

 こう言うと

「信用できないなんて酷いじゃ無いか~」

 お父様は、泣きそうな声でそう言ってきた。


「うっ」

 少しだけその声に罪悪感が湧いてきてしまった私は、そう声を漏らした。


「でっ、でも、お父様は、信用できないので行ってください」

 私は、罪悪感が出てきた物のそれに負けないように言うと

「酷い、信用してくれよー」

 また泣きそうな声で言ってきた。


「うっ、でっ、でも」

 私が罪悪感に負けそうになると

「お前が行け」

 とお師匠がお父様を叩きながらそう言った。


(えぇ、上司だよね、

 叩いても良いのか)

 そう思いながら見ていると

「嫌だー、俺は、嫌なんだー」

 と駄々をこね始めた。


(マジか、この人、諦めろよ、

 何で駄々こねてるんだよ、

 3人中2人に行けって言われてるのに)

 そう思いながら見ていると

「俺は、エミリーをあのガキに嫁がせるのなんて許さない」

 こう喚き始めた。


(貴方が許可したんじゃ無いのかお父様)

 そう思いながら

(これ、聞かれてたら不敬罪になるんじゃね)

 と思ってしまったので私は、

「お父様、いい加減行ってくださいよ、

 駄々をこねるお父様は嫌いになっちゃいますよ」

 こう言うと

「そっ、それは、やめてー」

 お父様は、また泣きそうな声で言ってきた。


「やめて欲しかったら、早く行ってくださいよ」

 私がそう言うと

「嫌いにならないって約束するなら」

 お父様は、そう言ってきた。


(わざわざそんな約束が欲しいのかな、

 本当に嫌いになるとでも思ってるのかな)

 そう思いつつも

「分りました、嫌いにならないので早く行ってください」

 私が笑顔でそう言うと

「ありがとう、それじゃあ、呼んでくるね」

 お父様は、そう言いながら走って行った。


(走るなよ・・・

 いや、今は、客人待たせてるから良いのか)

 と思いつつも私は、

「お師匠様、あの、

 この部屋で待ってる人の事を教えて貰ってもいいですか」

 そうお師匠様に問いかけた。


「あぁ、良いぜ、それと俺は、先生だ」

 お師匠様は、先程まで訂正してこなかったのに今回は訂正してきた。


「分りました、お師匠様」

 私が笑顔で返すと

「はぁあああ、もう良いか、面倒くさい、それでもいいか」

 お師匠様は、師匠呼びを許してくれた。


「早く教えてくださいよ、お師匠様」

 私がそう言うと

「ちょっと待てよ、思い出し中だ」

 お師匠は、私の発言を制止するようにそう言い考えるように額に指を当てた。


「よし、思い出した。

 確か、客人は、カイル皇子

 公爵家の奴はカイル皇子の側近の従者でセバスティアン

 伯爵家の奴は護衛のアウルって名前だったはずだ」

 お師匠様は、そう説明をした。


「あの、お師匠様、

 公爵家の方と伯爵家の方には様など付けなくても良いんですか」

 私がそう気になり問いかけると

「知らん、大丈夫だろ」

 そう言い出した。


(これ、大丈夫じゃ無かったらヤバクネ)

 そう思い

「大丈夫じゃ無いでしょ、

 位が上の貴族様を呼び捨ては」

 私がそう言うと

「大丈夫だ、もしヤバかったらあいつがどうにかする」

 お師匠様は、多分、お父様の事を指しそう言った。


「流石にお父様も庇いきれないと思いますよ」

 私がそう言うと

「多分、あいつなら庇いきれるぞ、

 昔、平民だって庇いきったことある品」

 お師匠様は、お父様の格好良さそうな昔話を言ってきた。


「昔話も良いですけど、

 もっと、お客様のことを教えてください」

 私が話しをずらしたような気がしないでも無いがそう言うと

「あぁ、そうだったな、えぇと、

 確か、皇帝陛下は、皇子4人と皇女1人が現在いて、

 お前の婚約者は、皇帝陛下の子供の中で一番若いから、

 可愛がられて成長して傲慢で驕慢で無礼者って聞いたことがあるな」

 最悪な3拍子を教えてくれた。


(えぇ~、マジかよ、最悪じゃん、

 傲慢で驕慢で無礼者ね~

 ホント、最悪じゃん、ゴミじゃね、

 前世で呼んでた悪役令嬢みたいな性格じゃん、

 更生できなきゃゴミ野郎じゃね)

 そう思いつつも

「そうなのですか、えと、

 皇子様って何か好印象になるような話しないのですか」

 私がそう問いかけると

「無いな、聞いたことが無い」

 お師匠様は、当然のようにそう言ってきた。


(マジかよ、クズじゃん)

 そう思い声が出そうになるのを堪えつつ

「そう言えば、私、この国の名前知らないので教えて貰ってもいいですか」

 私がそう言うと

「知らないのか、お前そんな馬鹿なのか」

 馬鹿にしてきた、

(モンド先生だったら怒ってたな)

 と思いつつも私は、

「教えてくださいよ、早く」

 こう言うと

「あぁ、分ったよ、あ~と・・・

 シャール帝国だ」

 と面倒そうに思い出して私に教えてくれた。


「お師匠様、なんで自分の祖国を思い出すのにそんな時間かかるんですか」

 私がこう問いかけると

「うるせー、歳だ」

 お師匠様は、こう言ってきた。

昨日も言いましたが一万回ありがとうございました。

本当に嬉しいです。

これからは、pv10万回とユニーク一万人を目指そうと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ