閑話2 if 傀儡人形 PV1万回ありがとう!
PV数1万回超えました。ありがとうございます。
超えたので前々から作っていたifのお話の閑話を投稿します。
何か、ちょっと長いですし、その、私の癖が出ています。
それと、何故か私は、少しだけHっく感じる内容になってしまいました、
それをご了承の方はご覧下さい、
それと一応R18表現、描写、シチュは、一切ありません
「あっ、そういえば」
もうどっかに帰って行った思った先生は、そう言って部屋に帰ってきた。
「どうしたんですか、先生」
私が帰ってきた先生にそう問いかけると
「う~ん、やっぱいいや、
それじゃあ、また明日」
先生は、そう言いながら黒い尻尾を振りながらまた何処かに帰って行った。
「ちぇー、何だよ、犯人の事教えてくれるって期待させないでよ」
そう私は、不満を呟き
(どうして先生は、帰ってきたんだ)
と気になりはした物の私には分らないだろう故に私は、
取り敢えず気にしないことにして自分のベットに入った。
ベットに入った私にはすぐに眠気が迫ってきた。
(眠かったんだよ、本当は一徹でもして犯人のこと考えたいけどこの身体は不思議と眠気が来るのが早いんだよ)
と私は、心の中で呟いて
(誰に言っているんだ)
こう自分で自分の考えに疑問を抱いてしまった所で睡魔に負け私は、深い眠りについた。
完全に眠りきる前に私は、黒髪の今まで見たことの無い少女が見えたような気がした。
気のせいだろうか、私には分らない
・・・・
私は、目覚めた。
いや、目覚めたとは言えないだろうか、
何故って多分、今私は、夢の中にいるからだ。
私は、これが夢かを見分けるために取り敢えずリアリティチェックをすることにした。
手を手の甲に付けて表面をすり抜けるか検証してみたところ
結果は、すり抜けなかった。
「はっ、マジで、これ現実な訳ないだろ、嘘だろ」
そう呟きつつ私は、別のリアリティチェックも試すことにした。
口を閉じ鼻をつまんで息をしてみる
出来なかった。
「死ぬ死ぬ」
そう言葉が漏れるほどに出来なかった。
ジャンプをしてみる
結構ちゃんと早く落ちた。
そして尻餅付いた。
「いった、いた、はぁ、いって」
と声が出るほどには痛かった。
(えぇ、とリアリティチェックの結果この世界は、現実だと言うことが判明しました)
私はここまで思ったところで
「嘘だろ、誰か、嘘だと言ってくれ」
そう呟き膝から崩れ落ちた。
『パン』
落ち着くために頬を思いっきしぶっ叩いた私は、冷静になり自分の状況を考え始めた。
(私は、現状何処かに攫われている、
それに多分近くに先生もいない
あとは・・・
あぁ、服が寝間着くらいかな)
と状況を一端整理した。
そうして辺りをちゃんと見回して此処がどこか考え始めた。
此処は、見覚えのある森だった。
しかも私の周りだけ不自然に開けている。
(森なんて何処も似たり寄ったり故に正確には分らないが多分、此処は、先程まで私が魔法の練習をして殺されそうになった森だろう多分)
と思ったところで
(それじゃあ、家に歩いて帰ればよくね)
そう思い私は、先生と一緒に帰ってきた道を思い出しながら家の方に走った。
1時間、2時間程走った。
そこで私の家が本来はあるはずの所に付いた。
どうしてはずって言葉を使ったか
それは、至って簡単だ。
私の家は、不思議な事にそこに存在していなかった。
別に不自然に穴が空いている訳では無く、
そこには最初から何も無かったかのように森が広がっているだけだった。
(さて、これは、どうしようか)
私は、こう思ったところでなんともならない恐怖が湧いてきた。
「先生~~、いますか、
いるんなら出てきてくださいよ、
いくら何でもこの悪戯は、許しませんよ、
早く出てこないと毛全部抜きますよ」
こう脅しを辺りに叫んでも何時もの文句的な言葉を返されることは無く私の声は、木と木の間に広がっている暗闇に吸い込まれていくだけだった。
心臓がバクバクと脈を速めていくのが自分でも分った。
(どうする、どうする、どうすればいい)
私は、自分が何をすれば良いのか、
何をするべきなのかが分らなくなり思考が絡まりまともに思考を回すことが出来なかった。
「えっ、どうして、何が起きたの、
此処何処、私の家何処」
と口からは、今自分が疑問に思っていたことが滲むように出てきた。
自分の口から滲み出てくる言葉に私の心臓は更に
バクバクと脈を速めていく。
このままでは心臓が張り裂けそうだ
そう感じるほどに私の心臓は高鳴りを上げていた。
「どうしよう、どうすれば」
私がこう呟き頭を抱えるように膝をつくと先程、
私からしたら何日も前に思える感覚
魔法と繋がるような感覚を突然私は、感知した。
「へっ、どうして、なんで、私、使ってないよ」
こう何かに言い訳するように言葉を漏らすとその槍は、
先程と同じで私の方に反転して猛進を始めた。
「どうすれば、前回と同じで糸を引けば」
そう思い私は、自分の愚かさに気付いた。
私が自主的に出していないと言うことは仕込みも出来ていない
その事に気付いた私は、もう一個の槍を槍にぶつける作戦をもう一度実行することにした。
今回は、速度も潰せてなければ、
先生の結界も存在しない
いけるか分らない勝負だが、死ぬよりましだ
そう思いつつ、前回よりも速い速度で猛進してもう私のすぐそばまで近づいてくる黒い槍に対して私は、渾身の力を込め魔法をぶつけた。
『ガキン』
という金属音が鳴り響き私の右足に激痛が走り、
私の身体は、床に没した。
そう、私の魔法が相手の魔法に打ち消され私の右足を貫かれてしまっい、
多分その衝撃で私の体が倒れてしまったのだろう。
(やばい、このままでは死ぬ)
私の直感がそう呟いている、
だが、私には、次の一手が思い付かなかった。
何故って、ははは、
そんなの私の最大火力も負け、
仕込みも無ければ、殴り合える力も私には無い、
逃げようつったて私の右足は、もう見るも無惨な姿になって潰れている。
胴体と分離していないのが不思議なほどだ。
私は、次の一手が思い付かず。
死ぬことが分ると不思議と私は、その状況を楽観視していることが分った。
多分、無意識的に私は、
『本当はこれが夢であって私は、死ぬことが無い』
とこじつけているからだろう
だが、現実は、私の右足の感覚から感じとることが出来た。
耐えることの無い痛さ、熱さが貫かれた箇所から湧いてきているからだ。
「あぁ、これ死ぬな」
私の無意識もそう気付いたのか私の意思とは関係なくその言葉が漏れるような感覚があった。
「あぁ、なんて呆気ない、
異世界転生だって盛り上がって挙げ句の果てに何も出来ずにただ死ぬだけだなんて」
私は、多分この世界で生まれて初めて心の底から後悔をし、自嘲をし、自分を軽蔑した。
「あははははは、馬鹿だな、私って、本当に馬鹿だ、
もっともっとやれることもあっただろうに」
こう笑いながら呟くと
「そうなの、貴方には、何が出来たの」
初めて聞く声が聞こえてきた。
私が顔だけを話しかけてきた人に向けるとこの世界で初めて見る黒髪黒目の幼い凜とした少女が立っていた。
「知らないよ、私に出来たこと、出来ること、
そんなのこれから見つけようと思ってたからさ」
私が少女にそう返すと
「ククククク、そうなんだ」
と奇妙な笑い声で笑ってきた。
「あはははは、ふざけるなよ、何が楽しいだ、
あんただろ私を殺そうとしたのは」
私が急に湧いてきた怒りを口に出すと
「よく分ったね、貴方のこと舐めすぎてたかな」
少女は、如何にも驚いたと言う表情でそう言ってきた。
「お前は、何が目的だ」
私がそう言うと
「クククク、そんなの君の知り合いに殺された分の眷属の補填と強い眷属を作るためだよ」
気味の悪い笑い顔でそう言ってきた。
「あはは、あんた、私を殺すのか」
そう問いかけると
「クククク、そんな事するわけないなじゃん、
死体を仲間にする必要なんてないわけだし」
と笑いながらそう言ってきた。
「それじゃあ、どうするつもりだよ、
私を洗脳でもするつもりか、それなら、
それより早く舌を噛み切ってやるよ」
私がそう屈服しないぞと言う意思の言葉を言うと
「本当に出来るの、君みたいな臆病そうな小娘に」
少女は、煽るような事を言ってきた。
(煽ってくるんなら本当にやってやるよ、
実際は、舌を噛み切る程度では死なないとか言われてるけど、
ショック死する様に噛めば)
そう思い舌を思いっ切り噛んだ。
噛んだはずだった
なのに私の口内には何も感覚が無かった。
「どうして・・・」
私がこう絶望のような感情を抱き呟くと
「ククククククククク、
本当にやるなんて思わなかったよ、君、馬鹿だね、
此処は、君が最初に予想していた通り『夢の世界』なんだよ」
少女は、私の顔を見て笑いがこみ上げてくるのかそう笑った。
「あはは、私は、騙された訳か」
私がこう言い笑い出すと
「貴方には、まだ抵抗の意思はあるの」
と少女は問いかけてきた。
「あははは、そりゃあ、あるに決まっているよ、
私の敵に私が屈服するなんてあり得ない」
こう意思の硬さを表すためにそう言うと
「じゃぁ、貴方には『痛み』で私の仲間になって貰いましょう」
と拷問をすることを宣言して新たに私と繋がった魔法を展開した。
(あはは、屈服した方が良かったか)
そう思いつつも私は、残っている魔力を使って槍を展開して少女の心臓を狙って打ち出した。
その槍は、直進して少女の心臓を貫くはずだった
だが、槍は、少女の体にぶつかるが否や収納魔法のようなもので飲み込まれてしまった。
「あははは、これは完敗かな」
私がそう呟くと少女が生み出した槍は、私の生きている足
左足を真っ直ぐ貫き生ゴミに変えた。
「大胆なことで、
そんなに早く四肢を落としたら屈服より先に死んじゃうよ」
私がそう言うと
「大丈夫よ、貴方は、死ぬより先に私に付き従う眷属になるんだから」
笑うように少女は、私に言いすぐに私の両の腕が飛び上がり鮮血が舞い上がった。
「あはは、これで、私は、失血死するだろうさ」
私が馬鹿な少女にそう言うと
「クフフフ、貴方本当に馬鹿ね」
と言う言葉と共に私の四肢は、復活した。
(本当に馬鹿だな私は)
こう自分を嗤い私は、
(助けて、助けてよ、先生)
と心の中で呟いた。
___________
何分?何時間?何日?何ヶ月?何年?
分らない分らない分らない分らない
私は、目隠しをされ延々と体の一部を飛ばされる拷問を受けていた。
最初の四肢を飛ばす拷問から、
舌を抜き取る拷問、皮膚を肉を抉る拷問、爪を剥ぐ拷問、眼球を抉る拷問、
それと最近は、
私の声で『私は、お人形』と言われ続ける拷問も追加された。
時々
『屈服してお人形になった方が良いのでは無いか』
『私は、本当はお人形だったのでは無いか』
と思ってくるようになってきた。
その度に私は、
『私は、違う、私は、違う、
私は、深淵の神の弟子でお父様とお母様の子供で元騎士団長と師匠とフランさんに教えを貰っているエミリーだ』
と復唱を続けた。
『きっと、皆探しているはずだと』
心の中でそう思い、縋って
___________
「そうだ、貴方の味方は私だけって証拠を貴方に見せてあげる」
少女は、突然拷問やめ目隠しを取った私にそう言った。
(何を言う、私にはお父様達っていう味方がいる)
私が心の中でそう呟くと私の前に魔法のスクリーンのような物が出てきた。
その中には、お父様、お母様、マリーちゃん、お師匠、騎士団長、フランさんが私では無い誰かを可愛がっている映像があった。
(そんな、嘘だ、
きっと、きっと、先生は・・・)
私が心の中で縋るように祈るように言うと
「あっ、そうだ、これも」
少女は、薄気味の悪い勝利を確信した笑顔で
先生が私ではない誰かに魔法を教える映像が映し出された。
『そんな、訳がない、
皆はきっと私の味方だ、私を探している
これはきっとフェイクだ』
それは、分っている、分っているはずなのに私の中で
『本当にこうなのか
皆が私を裏切った、私は、いらない子なのか
これは、真実なのか』
これが負の感情と共に湧いてきた。
すると、少女は、私の耳元で
「貴方の味方は私だけなんだよ、
もう、裏切られたくは無いでしょう、
ね・ね・ね、早く堕ちようよ」
と優しい声で言ってきた。
『もう諦めて良いのでは、
隷属した方が良いのでは、
堕ちた方が良いのでは』
と言う声が聞こえてきた。
「五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い」
私は、そう言いながら目隠しと共に外された手を振り回すように動かし
「きっと、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ
皆、皆、皆、みんな、みんな、みんな」
私がこう叫ぶように言い聞かせるように言うと
「本当だよ、全部本当なんだよ、君は、裏切られてたんだ」
そう少女は、また私の耳元で妖艶に、優しく呟いた。
「やめて、やめて、やめて、やめて、
やめろ、やめろ、黙れ、黙れ、黙れ、だまれ、だまれ、
死ね、死ねよ、お前なんて死ねば良いんだ
殺せよ、そこまでやるなら殺せよ、
お願いだから殺してよ」
私は、叫んだ、喉が枯れるほどに叫んだ。
『夢』故に枯れることは無かった。
だが、声が枯れていくような感覚を覚えた。
もう、声を出す気力すら無くなってきている。
それに気付いてしまった。
気づいてしまった私は、
『ブチ』のような『パリン』のような
何かが終わってしまう音が耳元で
いや、頭の中で響き渡った。
『何か』だなんて言っていたが、
私には、何が終わるのかを脳の奥底で理解が出来た。
私の中で終わった物それは、
虚勢、虚像、虚実
私の中で私を騙し続け精神を保護していた物が終わる音だ。
「うそだ、うそだ、うそのはずなんだ」
そう呟き私は、頭を抱える、
すぐに吐き気が湧いてきて胃液を地面にぶちまけた。
目からは涙が滲み始め頰を熱い熱い線が伝い
鼻からは血の匂いに近い何かがしてきた。
頭が痛い、喉が痛い、目が痛い、心が痛い
潰れそうだ、何もかもが潰れそうだ
もう諦めても良いのかな
私頑張ったよんね
ねぇ、そうでしょ、そうだよね、
何か言ってよ、誰か答えてよ
嘘だと言ってよ、全部嘘だって言ってよ
お願いだから、おねがいだから、
だれでもいいから、これをぜんぶうそだっていってよ
「本当だよ、全部、ぜ~んぶ、本当の事だよ」
少女は、私の希望を全て打ち砕くように笑いながらそう言ってきた。
「私のものになればもう何も感じなくて良いんだよ」
少女は、私にそう言ってきた。
少女のその言葉は、蠱惑するような、魅惑するような、魅了するような、誘惑するような私に有無を言わせずに誘引する感覚があった。
「どう、私のお人形になる」
少女は、私にそう問いかけてきた。
その言葉に私は、
「なります、なるから、
もう、忘れさせてください」
と勝手に口が滑ってしまった。
もう、ダメだ、これ以上は、もぅ
ダメだ、ダメなんだ、許して、
誰でもいいから許してください、
お願いだから、もう私を壊さないで
「クククク、それじゃあ、貴方は、今から私のお人形よ、契約を結びましょう」
と言う少女の声が私にはこの状況から救い出してくれる神様の声に聞こえてしまった。
「分りました、ご主人様」
勝手に体と口が動いていく。
私の理性を無視して。
___________
「ご主人様、ねぇ、ご主人様」
私は、親愛なるご主人様にそう問いかけていた。
「何、エミリー」
ご主人様は、私の名前を優しく呼んでくれた。
「何でも無いの、ただ、呼んでみただけなの」
私がこうご主人様に言うと
「ククク、そう」
と言い私の頭を撫でてくれた。
ご主人様が撫でてくれた
うれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしい
「私の可愛い可愛いエミリー貴方にお願いがあるの」
ご主人様は、撫でながらそう言ってきた。
「なに、ご主人様のお願いなら、何でも聞くよ」
私がそう言うと
「ククク、それじゃあ、貴方の元々契約していた者、
違うか、貴方を裏切った何かを殺してきてくれる」
ご主人様はそうお願いをした。
「うん、分った、殺してくるね、
だからね、ご主人様、ご主人様は、私の事裏切らないでね」
私は、そうご主人様にお願いをすると
「私が貴方を裏切る訳がないでしょう」
そう言いもっと優しく撫でてくれた。
うれしいうれしいうれしいうれしい
がんばらないと、ご主人様のために
みかぎられないために
「うん、そうだよね、ご主人様は、私の事が大事だよね、好きだよね
裏切らないよね、疑ってごめんなさい、それじゃあ、殺してくるね」
私は、ご主人様にそう言い私の神様を殺しに行くために準備を始めた。
途中で親だった、
いや、間違えた
ご主人様が殺してきてくれた生ゴミの服に躓いてしまった。
「大丈夫、エミリー」
ご主人様は心配の声をかけてくれた。
「うん大丈夫だよご主人様」
私はそうご主人様に言い神殺しに出かけて行った。
可哀想は可愛いの考え方で書いてみました。
ネタバレになりますが、一応、正史の方では、主人公は、敵を打倒して仲間にする予定です。
本当はこっちを正史にして主人公を勝たせよう、
と思っていたのですが、この時点の主人公はスッゴく弱いので、
絶対に、絶対に勝てないので正史変更しました。
それと、続き気になるのなら言ってください、書きます。
もう一個ありました、作品名長いので略称募集中です




