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第85話 不敬罪になりませんか?

 お父様が放置している貴族が、

 皇族で私の婚約者だという事が判明した後に強烈な尿意が湧いてきた私は、

 現在、トイレの中にいた。


(あぁートイレの個室って落ち着くな~)

 と思い続けて排尿をしていた私は、終わると

(はぁ、現実逃避してないでちゃんと考えないとな、

 どうすれば良いんだ、

 なんでお父様は、皇族と貴族を放置してるんだよ、

 なんで、本当に意味が分らない、

 しかも、なんで私の婚約者なんだよ、

 男好きじゃ無いよ)

 心の中でそう文句を叫んでいると

「エミリー、大丈夫」

 そう問いかける声がトイレの外から聞こえてきた。


「あっ、大丈夫です、お父様」

 私が外から話しかけてきた人にこう返すと

「本当に大丈夫、もうだいぶ時間経ってるけど」

 お父様がこう問いかけてきた。


「大丈夫です、少しだけ婚約者様の事を考えていただけです」

 こう返事をすると

「そうか、やっぱり婚約者は嫌だよね、追い返してくるよ」

 変な事を言い出した。


「お父様、何を言いだしてるんですか」

 私がこう言いながら急いで扉を開けるとお父様は、背を向けて何処かに行こうとしていた。


「お父様、待って下さい、

 やめて下さい、追い返したら不敬罪になりますよ」

 私がこう言いながらお父様の足を掴んで止めると

「大丈夫さ、大丈夫、あいつらが付いてきたんだ、

 誰も責めることなんて出来るわけが無い」

 お父様は、そう言い笑ったような顔をした。


「ちょっと、お父様、待って下さい、

 本当に待って下さい、駄目ですよ、本当に駄目ですよ」

 私がこう言うと

「どうして、エミリーが嫌じゃ無いんですか」

 お父様は、こう問いかけてきた。


「誰とも知らない方と私の知らない間に婚約が結ばれていたのですから、

 嫌と聞かれたら嫌ですが、追い返すことはしないで下さい」

 私がこう言うと

「誰か分っていたら良かったのか」

 そう質問をされた。


「性格によります」

 私は、

(男は友達としてなら好きになれるけど、

 恋人として好きにはなれないから嘘だけど、

 まあ、アニメにいるような可愛い系なら好きになるかもだけど)

 そう思いつつも言うと

「それじゃあ、合わせることは出来ない、

 僕のエミリーをあのガキに奪われるわけにはいかないんだ~

 追い返してやる」

 お父様は、それを決定するように叫ぶと走り出した。


「待って、待って

 お父様、待って下さい」

 私は、こう言いながらお父様の背中を追って走り出した。


(早い、えっ、

 早くね、お父様、早くね)

 私がそう思うくらいにお父様の足は速かった。


 多分、私の足が短いのもあるんだろう

 と言うのもあるのだろうが、

 それを含めないでもあの人は、異常に速かった。


「はぁ、はぁ、はぁ」

 私がこう息を切らしながらお父様を走って追いかけていた。

(どうして、あの人は、走る速度が落ちないんだ、

 えっ、意味が分らない、本当に意味が分らない、

 どうしてそんなに体力あるの、可笑しくね、

 お父様、体力作りしてないよね、

 私、やってるよ、それなのにどうして負けるの)

 そう思いながら追いかけ続けた。


「もう、まって、ください」

 私がこうお父様に呼びかけるとお父様が扉の前で止まり蹴破ろうとした。


(何やってんのあの人)

 そう思っていると何処から出てきたのかよく分らないお師匠様がお父様の足を止め、床に倒し拘束した。


(えっ、今、何処から出てきたん、

 はっ、本当に何処から出てきたんだ)

 そう思いつつも足を進めると

「あっ、お前もいたのか」

 とお師匠様は私にそう話しかけてきた。


「すい、ません、

 お父様、のこと、止められませんでした」

 息を切らせながらそう言うと

「あぁ、大丈夫だ、

 こいつの事だからこうなることは分っていたからな」

 お師匠様は、そう言い出した。


「そう、なら、最初から、止めて、下さいよ」

 私がこうお師匠様を責めるように言うと

「すまん、それは、無理だ、

 だってこいつ、面倒くさいし」

 お師匠様は、そう言い出した。


「面倒くさいからって、放置しないで下さいよ、

 お師匠様が止めて下さいよ、私には、止められませんよお父様の事」

 私がそういうと

「それは、すまんと思ってる、

 それと、客人がお前をお呼びだ」

 お師匠様は、そう言ってきた。


「どうして私が呼ばれているんですか」

 私がこうお師匠様に問いかけると

「どうやらお前が婚約者らしい」

 とよくわかんねという風に言ってきた。


「お父様の冗談じゃなくて本当なんですね」

 私がこう言うと

「本当みたいだぞ、よく分らんが」

 お師匠様は、本当によく分っていないような声で言ってきた。


「そうですか、それじゃあ、

 休憩も出来たので、会いますか、

 それで何処にいるんですか」

 私がそう問いかけると

「この部屋の中だぞ」

 お師匠様は、そう私に回答をよこした。


(何となく、予想は出来たけど、

 此処か~、お父様、なんで蹴ろうとしてたんだよ)

 そう思ったところで私は、お父様に

「少しお話ししてきますね、

 扉を蹴破ったりしないで下さいね、

 危ないし不敬になりそうなので」

 こう言い扉を開けようとすると

「あぁ、エミリー、待って、お願いだから待って」

 お父様は、こう言い出した。


 扉を開けようとしていた私は、止まり

「どうしたんですか、お父様」

 そう問いかけると

「エミリー、護衛とメイドさんも連れて行ってくれ」

 お父様は、私に床に倒されて抑えられてるままそう言ってきた。


「どうしてですか、お父様」

 私がそう問いかけると

「従者を付けていないと貴族どもは、

 貧乏人扱いで見下してくるんだよ、

 エミリーもその扱いは、辛いだろう」

 お父様は、そう回答をしてきた。


「そうなのですか、

 それじゃあ、マリーちゃんとロナルド様を呼んでください」

 私は、そう頼んだ。

また多分、評価の☆増えました。

ありがとうございます。

今後とも宜しくお願いします。

それと、言い辛いのですが、その、もしかしたら、毎日投稿は無理になるかもです。

流石にリアルが忙しいので、まぁ、多分、未来の自分がどうにかすると思うので、

出なくっても大目に見てください

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