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第81話 私の防御手段、その名は結界魔法

「先生もう寝ていいですか」

 私は、1ヶ月前と同じようなことを聞いていた。


 先生の返答も1ヶ月前と同じと思いきや

「駄目だよ」

 と言われてしまった。


「どうしてですか、良いじゃ無いですか、

 もう寝たいんですよ、眠いんですよ」

 私が先生にそう言うと

「君ね、制御の練習が嫌だからって逃げるんじゃないよ」

 と先生は、注意するように言ってきた。


 現在私は、魔法の練習から逃げている

 それは、嘘ではなく事実だ。


 だけど、私も最初から、

 逃げていたわけじゃ無いんだよ、

 だって、逃げる前に

「君も上達したね」

 と言われるほどには、上達するほどにはやっていたんだよ。


 でも、でもね、本当に皆には理解して欲しいんだ、

 私は、嫌だから逃げるわけじゃないんだよ、怖いから逃げてるんだよ、


 何が怖いのかって、それは、

 私は、木の板を毎回創りだし、

 それを大概は、爆発させているんだよ、3回に2回は、爆発させてるからね、

 その爆音も怖いのに何故か、本当に何故か、

 私の方に木片が毎回毎回毎回飛んでくるんだよ、

 だから、怖いんだよ、

 防いで貰えるって分っていても怖いんだよ。

 地味に何回か先生も防ぐのさぼってるし。


 私は、心の中でそう文句を垂れつつ

「怖いから嫌なんですよ、本当に怖いんですよ、

 先生には分らないと思いますけどね、

 私には、防御手段が無いから怖いんですよ」

 別の理由を立て私は、逃げようとした。


「そうか、防御方法が無いから怖いのか、

 それじゃあ、君に結界魔法を教えてあげよう」

 先生は、そう言い出した。


 防御手段があっても怖いのでやりたくない私は、

「おっ、教えなくても良いんですよ、

 先生も面倒くさいと思いますし」

 こう言うと

「君が制御の練習をやらない方が面倒くさいよ」

 と如何にも面倒くさいぞといった様子で言ってきた。


「うっ、分りました、結界魔法を教えてください」

 一応、怖くてやりたくないと言う私の我が儘で迷惑を掛けていると思うと少しだけ良心の呵責と言おうか、何か、少し申し訳なくなったのでそう言うと

「よし、それじゃあ、早速教えてあげよう、

 まず、魔力を薄く硬く張って」

 先生は、こう言ってきたので

「分りました」

 そう返して魔力を目の前に薄く張ってみた。


 私の張った魔力は、

 薄い割に硬いためか不安定だったのかすぐに辺りに四散してしまった。


「あっ」

 私がそう呟くと

「失敗だね、君の魔力ならもうちょっと太くても良いかも」

 先生は、そう助言してきた。


「先生、魔力を薄く張る必要性ってあるんですか」

 私が必要性が分らずにこう問いかけると

「それは、防御に割く魔力の量を減らして、

 攻撃に使う魔力の量を増やすためだよ」

 先生は、そう直ぐに返答してきた。


「結界の魔法ってそこまで魔力使いますかね」

 私が先生の返事で気になった事を問いかけると

「案外魔力を喰っちゃうよ、

 大きさによっては、人が死ぬくらいには」

 怖いことを言ってきた。


「あの、それじゃあ、この屋敷に張ってある結界ってだいぶ凄いんですか」

 私が身近にある結界のことを聞くと

「あぁ、これは、だいぶ、凄まじいよ、

 魔力も探知できて、

 ついでにこの土地の魔力で発動できるようになってるからね」

 と言ってきた。


 それがどれ位凄いのかが分らない私は、

「それは、一体どれ程の凄さなのですか」

 こう問いかけると

「分らないか、そうだな、う~ん

 例えば、君とその魔法使いとの差は月とスッポンだと思えば良いよ」

 と言われた。


(この世界でも月とスッポンって例え話あるんだ)

 そう驚きつつも

「私が使ったらどうなりますか」

 こう問いかけると

「君が使ったら、

 そんなの死ぬに決まってるじゃ無いか」

 当然のように言ってきた。


(あっ、死ぬんだ、

 これ張った人凄いんだな)

 そう思いつつも

「へー、そうなんですか」

 私がこう返事をすると

「君、話しをするだけじゃ無く、

 ちゃんと魔法の練習もしたらどうだい」

 先生は、私にそう言ってきた。


「分りました、あの、その、

 気になるのですが、もうちょっと太いって具体的にどれ位なんですか」

 私がそう問いかけると

「自分で自分の魔力のことを考えて決めてくれないかな、

 僕には、君の魔力は、よく分らないんだよ」

 と言ってきた。


(まぁ、そりゃあ、私の事が先生に分るわけ無いよな)

 そう納得して

「分りました、考えてみます」

 と先生に返事をし程度を考え始めた。


(1センチ、2センチくらいかな)

 そう思った私は、

(取り敢えずやってみるか、

 やってみれば反省点も分るだろうし)

 こう思い

「先生やってみますね」

 私がこう先生に言うと

「あぁ、やってみてくれ、

 と言うか僕に言わなくて良いから勝手にやってくれ」

 先生は、そう返事をしてきた。


「分りました」

 そう返事をし前回と同じように私は、

 目の前に前回よりも厚くして張ってみた。


 今回は、直ぐに消えてしまうこと無く、

 私の前で浮かんでいる。


(これは、成功したかな)

 そう思った私は、

「これでいいですか」

 と先生に問いかけると

「魔法を防ぐならこれでいいよ」

 こう言ってきた。


「魔法を防ぐならってどう言う事ですか」

 私が先生の発言で気になった事があるのでそう問いかけると

「君が張った結界は、

 ただ魔力を張っただけだから物理の攻撃を防げないんだよ」

 こう先生は回答をしてくれた。


「どうして、魔法を防げるのに物理攻撃は、防げないんですか」

 私がこう問いかけると

「魔法の場合は、結界にぶつかったときに魔法を形成してる魔力の配列を結界の魔力を無理矢理ねじ込ませる事によってグチャグチャにするから魔法は消すことが出来て防げるんだよ、

 でも物理は、物理のエネルギーを質量の無い魔法で打ち消すことは出来ないから防げないんだよ」

 と先生は、説明をしてくれた。

この世界における魔力は、

質量がありません、

それ以前に多分、物質でもありません。

でも、使用者の想像によっては、物質にもなるし質量も出来る

何か、よく分らない、不思議な物だと思っていてください。

それと、何か至らぬ所がございましたらお教え下さい、お願いします。

評価を切る前に教えてください、お願いします。

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