表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/385

第80話 正しい私の判断、それと魔法の練習

 私は、魔法で生み出した宙に浮く黒い槍を見つめていた。


 何故か、そう聞かれたら単純だ、

 こんな小さなサイズだろうとよく分らない法則で動いている魔法は、私を殺せるかも知れない

 こう思っている故、私は、特に魔法の槍を動かさずにただ見つめているだけなのだ。


(へっ、チキンだって、違うぞ、私は、別にチキンな訳じゃ無い、

 そう、あれだ、リスクマネジメントだ)

 私は、槍を見つめながらそう誰かに言い訳をしていた。


「君、何をやっているんだい、

 見つめているだけじゃ何にも変わらないよ」

 先生は、槍を見つめ続けている私にそう言ってきた。


「先生、貴方には分らないかもですけど、

 私は、これの調整を少しでもミスったら死ぬんですよ」

 こう言うと

「瀕死だったら僕が何とかしてあげるからやってみなよ」

 と急かすように言ってきた。


「嫌ですよ、瀕死になるんでしょ、

 てか、何とか出来るんですか」

 私がこう問いかけると

「瀕死程度なら大丈夫だよ、死んだら流石に、僕も、殆ど、直せないけど」

 怖いことを言ってきた。


「死んだら駄目なんですか、それなら嫌ですよ、死にたくないから嫌ですよ」

 私がそう言うと

「はぁ、やらなければ成長しないよ」

 先生は、私にそう言ってきた。


「成長とする代わりに死の危険が高くなるんなら嫌ですよ、

 現状維持の方がましですよ」

 私がこう言うと

「うぅ~ん、それじゃあ、

 他の何かに一度撃ってみて練習したら自信付くんじゃ無いかな」

 先生は、私にそう言ってきた。


(あぁ、そう言うと方法もあるのか)

 そう思った私は、

「分りました、やってみます」

 こう言いだいぶ前に作り出した木の板を全部出して並べて壁に立て掛けた。


「よし、やって見ますよ、

 跳ね返ってきたら守ってくださいよ」

 私がこう先生に頼むと

「守れるくらいの速度と威力だったら守るよ」

 少し不安になることを言ってきた。


「必ず守ってくださいね、

 守り切れなかったら呪いますよ」

 私が先生のことをジーと見ながら言うと

「善処するよ」

 そう言ってきた。


「やってくださいね、

 本当にやってくださいよ、

 振りじゃないですからね」

 私がこう言うと

「分ったよ、僕の事を信用してよ」

 と先生は、こう言ってきた。


「分りました、信用しますよ、

 裏切らないでくださいよ、マジで呪いますからね」

 私がこう信用できないので言うと

「ははは、早くやれよ」

 笑ったような声で急かしてきた。


(これ、本心笑ってなさそうだな)

 そう思いつつも

「やりますよ、やれば良いんでしょ」

 急かす先生に対して私は、そう返して槍を真っ直ぐ木の板に対して飛ばしてみた。


 槍と木の板が接触した瞬間、

 何て言おうか、『バン』やら『ドン』やらそう言った爆発音が響いた。


 爆発音って事で予想できる通り、

 何故か、木の板が爆発四散したのだ。


(何で爆発したんだ)

 そう思いつつも爆発している最中の木の板から逃げようと思い足を動かそうとすると私の方に結構大きな木片が飛んできていることに気付いた。


(あっ、やばい、これどうするか)

 そう思い対策を考えていると私の目の前に見た事のある魔法、

 結界魔法が突如現れた。


「えっ、あ、これ、先生ですか」

 私が爆発が収まりその結界魔法を発動させたであろう人物、

 違うか、先生人じゃないじゃん、

 え~と、神物の方を見ながら言うと

「そうだよ~僕だよ~」

 先生は、そう返事をしてきた。


「ありがとうございます、先生」

 私がこう御礼を言うと

「大丈夫だよ、

 それとどうやら君の自分に撃たなかった判断は正しかったようだよ」

 と先生は、そう言ってきた。


「どう言う事ですか」

 私がそう問いかけると

「そんなの、あの威力だったら君は、砕け散って死んでたって事だよ」

 怖いことを言ってきた。


「やっぱり、死ぬほどの威力あったんじゃ無いですか」

 私が自分に撃てと勧めてきた先生に怒ったように言うと

「ごめんごめん、本当にすまないと思っている」

 と謝ってきた。


「許してあげましょう」

 私がそう偉そうな口調で言うと

「ははは、ありがとうございますお姫様」

 初めてこの人に御礼を言われたような気がした。


「あはは、何か、気持ち悪いですね」

 私が先生が御礼を言ってきたこととお姫様呼びに思った事を言うと

「酷くないかな」

 と先生は、そう言ってきた。


「まぁ、酷いか酷くないかはいったん置いておきましょう、

 それで、魔法は、どうすれば良いんでしょうか」

 私がそう問いかけると

「う~ん、そうだな、これからは、

 さっきみたいに何かに撃ち込んで調整の練習をしようか」

 と先生は、そう言ってきた。


「分りました、そうしてみます、

 あっ、もう今日は、寝ていいですか」

 私は、そう先生に問いかけると

「どうしてだい、まだ眠るような時間ではないだろう」

 と質問で返された。


「いや、もう、眠いんですよ、

 私、まだ子供なんですよ」

 私がこう言うと

「そうか~それじゃあ、寝て良いぞ」

 分っていないのかそう言ってきた。


 そうして私は、寝て、起き、ご飯を食べ、魔法の制御練習兼防御力上げを繰り返し1ヶ月が経った。


 魔法の制御は、だいぶ上達し木の板を3回に1回は、爆発させないようにもなれた。

 私は、1ヶ月の間にだいぶ成長したのだ。


 そう言えば、1ヶ月の間に気になる事もあった、

 それは、何故か、本当に何故か、1ヶ月お父様と会うことはなかった。

 不思議だよね、本当に不思議だ。


「そう言えば、お父様って何処に行ったか知りませんか」

 私は、お師匠様にそう問いかけた。


「お前知らないのか」

 私の質問に対してお師匠様はこう帰してきた。


「はい、知りません、

 何時から出て行ったのかも知りません」

 私がこう返すと

「教えて貰ってないんなら俺は、教えること出来ないんだが」

 お師匠様は、そう頭を掻いて言ってきた。


「それじゃあ、帰ってくる時でも教えてくださいよ」

 私がこう言うと

「明日か、明後日、もしくは、明明後日には帰ってくると思うぞ」

 お師匠様は、案外あっさりと教えてくれた。


(案外早いな、これは、聞かなくても良かったな)

 そう思いつつも

「ありがとうございます、お師匠様」

 と御礼を言うと

「俺は、先生だ」

 いつも通りにそう返してきた。

久しぶりに時間を一気に飛ばしました。

それと、80話まで行きました。

読んでくださった方、ありがとうございます。

あと、☆押してくれて人、良いね押してくれた人、マジでありがとー、

このまま突き抜けていく自信が付いたぞ、

これからも応援して下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ