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第72話 お父様、馬鹿な隠し事と嘘はやめてくださいよ

「ねぇ、お父様」

 私は、戸惑うような怖がるような表情をしているお父様にそう話しかけた。


「なっんでしょうか」

 声に緊張が走っていた。


「お父様は、どうして、私に秘密にしようとするのでしょうか」

 こう言いながら優しく微笑みかけると

「っぼ、僕は、エミリーに秘密なんて作ってないよ」

 バレッバレの嘘をついてきた。


「お父様、私、嘘って駄目だと思うんですよね」

 何かデジャブを感じる台詞を言うと

「本当に僕は、嘘なんてついていないんだ」

 迫真な声で言ってきた。


「そうですか、秘密は無いんですね、本当に」

 私がそう問いかけると

「もっ、勿論無いよ」

 と言ってきた。


「秘密と嘘はないし作るつもりも無いんですよね、お父様」

 こうお父様に確認を取るかのように言うと

「あぁ、勿論だ、作るつもりもない」

 何故か希望を持ったような声を出していって来た。


「それじゃあ、お父様、

 ロナルド様が隠れていた理由を隠さずに嘘も使わずに教えてください」

 こう言う

(この人、馬鹿だな~、

 自分で嘘と秘密の両方の手段を縛るなんて、

 まぁ、口約束だから破るかも知れないけど、

 もう、一押しできるかな)

 と思いながら。


「お父様、使わないと思いますけど、

 嘘と秘密を使わないでくださいね、絶対に」

 もう一押しとして私は、釘を刺しておくことにした。


「えぇ、と隠れて貰ってた理由、

 えと、あぁ、それは」

 そうお父様が言ったところで私は、お父様の腕を掴んだ。


 何故って、

 そんなの毎回この人は、逃げてるからだよ、

 秘密を問い詰めると毎回逃亡を図るから流石に私も学んだよ。

 心の中でそう呟きつつもお父様を見上げて

「逃げるのも許しませんよ」

 と笑顔で言い切った。


「ぼっ、ぼくが、可愛い娘から逃げようとするわけ無いじゃ無いか」

 といつも逃げる人は言った。


(そこまで言いたくないのかよ、

 まさか、私に知られちゃ駄目な結構ちゃんとした理由があるのかな)

 そう思いつつも

「どうして、そこまで話したがらないのですか、お父様、

 何か言えない理由でもあるのですか」

 と質問をすると

「いや、えと、言えないわけでは無いんだが、

 言いづらい理由があるんだ」

 と言ってきた。


「それじゃあ、早く言ってくださいよ、

 早く言わないと更に言い辛くなりますよ」

 私がそう諭すように言うと

「分ったよ、話すよ」

 と観念したのかそう言ってきた。


「ありがとうございます、お父様、

 それじゃあ、早速教えてください」

 私がそう急かすように言うと

「えと、隠れてもらった理由は、その、えと」

 何故か本当に言い辛そうに行ってきた。


「あの、早く話してください」

 私がそう言うと

「分ったよ、隠れて貰ってた理由は、

 エミリーがロナルドに惚れるかもしれないからだ」

 馬鹿なことを言い出した。


「お父様・・・」

 私が憐れむような目を向けながら声も憐れみを滲ませて言うと

「僕は、怖かったんだ、

 エミリーがロナルドに惚れてけっ、結婚でもしたいなんて言い出したら」

 更に馬鹿なのかと思うようなことを言い出した。


「お父様、私が好きになると思っていたんですか、本当に」

 私が、そう冷静な声で問いかけると

「そうだよ、その通り、思っていたよ、

 エミリーが今より小さい頃、

 赤ん坊の頃に従者に恋をした令嬢がいるって帝都で聞いたことがあるから」

 迫真的な声で言ってきた。


(馬鹿なのかな、私が男を好きになるわけ無いじゃん、

 私って一人称使ってるし、体も女だけど、

 私の精神は、完璧に男なんだぞ)

 そう思いつつも

(そういえば私の前世知ってるの私だけじゃん)

 と思い出して私は、

「お父様、私は、殿方を好きになるつもりはありませんよ」

 こう言うと

「エミリー、君のことは、信用している、

 だけど、もしかしたら、もしかするかもしれないじゃ無いか」

 私の事を信用していないことが分る発言をしてきた。


「お父様、それは、私の事を信用してないだけでは無いんですか」

 こう問いかけると

「そっ、そんなわけ無いじゃないか、

 僕は、エミリーを完全に信用している」

 焦って返事をしてきた。


「はぁ、そうなのですか、

 ですが『もしかすると』の事を考えているって事は、私の事を信用していなかったと言うことじゃないのですか」

 と問いかけると

「本当に僕は、信用しているんだ」

 何故か迫真の演技で言ってきた。


「そうですか、本当に信用していたんですか、

 それじゃあ、今日からは、隠れてでは無くちゃんと護衛して貰っても良いですか」

 こうお父様に言うと

「エミリーが絶対に惚れないのなら良いよ」

 少し悲しそうな声で言われてしまった。


「お父様、私は、絶対に殿方に惚れることはありません、

 ロマンスグレーの渋くて格好いい殿方なら惚れてしまうかも知れませんけど」

 私がこう言うとお父様は、ロナルド君の方を向き

「よし、ロナルド、これからは隠れなくても良いぞ」

 とマリーちゃんと話していたであろうロナルド君に話しかけた。


「えっ、あっ、はい」

 マリーちゃんと話していたためかお父様の事を意識していなかったのか焦ってそう返事をした。


「頼むよ、くれぐれも惚れないようにね、

 それじゃあ、僕は行くね」

 と言いながらどっかに帰って行った。


「えと、お嬢様、一体何のお話でしょうか」

 お父様がどっかに言った後にロナルド君はすぐにそう問いかけてきた。


「ロナルド様がこれからは隠れて護衛しなくてもいいよ

 と言うお話でした」

 私がこう言うと

「そうですか、よく許可しましたね」

 と驚きと言った様子で返された。


「まぁ、護衛のためだからだと思いますよ」

 と言うと

「そうですか」

 こう簡素に返してきた。


「あっ、そうだ、ロナルド様、少し耳を貸してください」

 私は、ロナルド君にそう言う

「えっ、何故でしょうか」

 ちょっと何か面倒くさそうに言われた。


(それくらいよくね)

 そう思いつつも私は、

「良いから貸してください、命令です」

 と笑顔でそう言うと

「分りました」

 こう言いながら近づいてきた。


 私は、ロナルド君の耳が少しだけ遠かったので背伸びをして秘密のことを命令した。


 その命令に対してロナルド君は、

「それは、了承し得ません」

 断る返事をしてきたので

「命令です、従ってください、

 ロナルド様には拒否権はございません」

 私は、そう冷静に言った。

前回言っていた例のifの話し完成しました。

PV1万回行ったら出すつもりです。

私の趣味を全開にした結果6,000くらいになっちゃいましたけど出たときは呼んで見て良ければ、感想とか下さいね

あっ、もしも次編に行くまでに1万超えなかったら普通に出します

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