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第66話 逃亡者と秘匿者

「どうして私が生きているのか分ったのか」

 私がこのことをお父様に問いかけると

「それは、魔法を使ったからだ」

 と返された。


「えっ、お父様、魔法使えたんですか」

 私が驚き更に問いかけると

「それは、使えるよ、

 エミリーは知らないと思うけど、

 ある程度の地位の騎士は、魔法を習わされるんだよ」

 と言ってきた。


「何の魔法を習うんですか、

 あと、どうして習うんですか」

 こう責めるかのように問いかけると

「ふふ、エミリーは、熱心だな」

 と言いお父様は笑ってきた。


「答えてはくれないのですか」

 私は、微笑むように笑うお父様に少し恥ずかしがりながらそう言うと

「ふふ、教えるよ、安心して」

 とお父様は返事をし少し悩むかのように

「う~ん」

 こう唸り声を上げた。


 小さな声で

「何だっけ」

 と聞こえたような気がしたが多分、気のせいだろう、

 だって、この人一応、騎士だよね

 と考えた所で私は、自分の記憶の気のせいなのではと思い

「あの、お父様」

 こう声を上げた。


 私が上げた声に

「少し待って、エミリーまだ思い出せないんだ」

 とお父様が返事をしてきたので

「あの、お父様って騎士様なんですか」

 こう構わずに問いかけた。


 私の問いかけに対して一瞬ポカンとしたような表情をして

「あぁ~、僕は騎士だよ、

 今は、侯爵としての仕事があるから殆ど騎士としての仕事をしていないけど」

 と返答をしてきた。


「それじゃあ、お父様は、

 魔法を習うほどの騎士でありながら、

 理由も属性も忘れてしまったと言う事でしょうか」

 少し早口になってそう言うと

「あっ、違うんだ、エミリーそういうわけじゃ無いんだ、

 決して僕は忘れてるわけじゃ無いんだ」

 お父様も少し早口になり返答した。


「それならば、御教授してください、お父様」

 と多分目をキラキラさせながら言うと

「あっ、えっえと、そうだ、

 メイドさんに聞いてくれないか、

 僕はこれから仕事に戻るから

 ユーレン伯爵を待たせてるから」

 こう言いながら私を膝の上から床に降ろして、

『シュバ』

 と言う擬音があう結構な早さのダッシュで私の部屋から逃げていった。


(えぇ~、マジか、あの人、

 忘れたからって従者に投げつけて逃げやかがった)

 私は、逃げ帰るお父様の背中を見ながらそう思ってしまった。

 ついでに私の中のお父様の評価が凄い急降下していくような気もした。


「マリーちゃんは、知ってますか、

 お父様が逃げたせいで聞けなかったこと」

 私がそう問いかけると

「えっ、あっ、はい」

 と突然振られたことでビックリしたのかマリーちゃんはそう返答した。


「知っているのですか」

 私がマリーちゃんの返答に驚きつつもそう返すと

「はい、存じております」

 と少し悲しそうな声で返事をしてくれた。


「あの、マリーちゃん教えて貰っても構いませんか」

 私がどうしたんだろうそう思いつつも言うと

「はい、分りました」

 と言ってきてくれた。


 ワクワクとしながらマリーちゃんを見つめる、

 マリーちゃんに感じていた疑問を忘れて

 先程お父様に向けていた目で

 すると、

「えと、あの、お嬢様・・・

 恥ずかしいので少し目を・・・」

 と恥ずかしそうに言ってきた。


(恥ずかしがってる可愛い女の子って凄いかわいいなほんとに)

 そう思いつつも私は、

「何ですか、マリーちゃん」

 と問いかけると

「あの、大丈夫です」

 何かを諦めたかのように言ってきた。


「早く教えてください、マリーちゃん」

 私は、そう言い先程よりもワクワクした目を向けると

「わっ、分りました、お嬢様」

 と更に恥ずかしいかのような声で言われた。


(何が恥ずかしいんだ)

 そう思いつつ私は、マリーちゃんが話し始めるのを待っていると

「騎士様が習う魔法は、風魔法と無属性魔法です。

 理由は、風魔法の場合は、指示などを伝えるために使用したり、

 味方の位置を確認するために使用します。

 無属性魔法の場合は、前線で戦う騎士様が自分の身体能力を上げるために使うだったはずです」

 と少し自信なさげに言ってきた。


(どうして自信なさそうなんだ)

 そう思いはしたものの私は、

「どうしてマリーちゃんはそんな事を知っているのですか」

 とずっと気になっていたことを問いかけると

「あっ、えと、それは・・・、

 あの、ごめんなさいお嬢様」

 言い辛いのかそう言ってきた。


「・・・・・・」

 私達の間には、なんとも言えない微妙な空気が走っていた。


「マリーちゃん、大丈夫ですか」

 と私は、どうやって話を逸らそうかと思い考えたが結局思い付かなかったのでそう問いかけると

「いっ、いえ、大丈夫です、問題ありません」

 こう焦るかのように何かを怖がるかのように言ってきた。


「あの、マリーちゃん、無理して話さなくて良いです」

 私は、理由を聞かない方が良いと思いそう言うと

「・・・」

 と本当は声を出したいのに出せないような表情をマリーちゃんは浮かべていたので

「マリーちゃん、私の事を認めてくれたら教えてくださいね」

 こう前世で見たアニメやラノベみたいな事をいつの間にか言っていた。


「・・・ありがとうございます、お嬢様」

 マリーちゃんは、そう返事をした。


「そう、ありがとうございます、

 何時かは教えてくださいね約束ですよ」

 私がそう言うと

「はい、・・・分りました」

 未だに少しなんとも言えない表情で言ってきた。

ユニークがもうすぐ2,000超えそうなんですけど何か閑話入れた方が良いですか?

あっあと新しくゲーム買ったので遊ぶつもりはありませんが、

もしかしたら遊んでしまって投稿が遅れることもあるかもしれないです。

まだ前買ったゲームもクリアしてないので今更後悔しています。

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