第64話 新たな魔導具とバレバレ秘密
「先生、闇属性特化にしてもし、
敵が別の属性を使ってきたら守れずに死んでしまうのでは無いでしょうか」
こう先生に問いかけると
「普通ならそうかもしれないけどね、
多分、いや、絶対君は、無事に生き残ることが出来るよ」
笑うかのように言って来た。
「先生、相手が闇魔法しか使わないと決めつけるのはいけないのでは」
と普通に誰もが思うであろう事を言うと
「大丈夫、大丈夫、絶対に敵は、闇魔法しか使わないよ」
こう確信があるかのように絶対にを強調して言ってきた。
「その確信は、どうやったら湧いてくるんですか」
私がこう言うと
「ははは、そんなの僕が未来を見通しているからだよ」
と設定を思い出したのかそう言ってきた。
(嘘くさいな、絶対何か隠してる)
そう思いつつ
「そうですか、見通せるんですか、
って、そんなの信用できるわけ無いでしょ」
突っ込むかのように言うと
「大丈夫だよ、僕を信じて欲しいな」
と胸を張って言ってきた。
(何を根拠に信じれば良いんだ)
そう思いつつも特化から変えるつもりがなさそうなので提案をしてみることにした。
「先生、魔法を守るための魔導具を二つ持つとかそういうことは、出来ないんですか」
私がどうしても他の属性の魔法も怖いのでそう提案すると
「出来はするよ」
と躊躇ってようにいってきた。
「それじゃあ、昨日と同じ器用貧乏タイプのも下さいよ」
こう頼むと
「えぇ~嫌だよ」
と面倒くさそうに言ってきた。
「どうして、嫌なんですか」
私がこう問いかけると
「何故かは知らないけど同じタイプの魔導具
杖のタイプと杖のタイプとか
防御のタイプと防御のタイプとか
いう風に持つと互いに何らかの影響を与えて結構強い爆発が起こっちゃうんだよ」
と驚きのことを言ってきた。
「えっ、本当ですか」
私がこう言うと
「君、僕が言ったことを嘘だと言いたいのか」
と言ってきた。
「いえ、嘘だとは思っていませんけど」
と言うと
「そうかい、本当だよ、本当に爆発するし定期的にそれで人が死ぬ」
そう言い終わると
「はい、これ貸すよ、次は、大丈夫だよ」
すぐにそう言い私に紫色の宝石がはめ込まれたネックレスを投げてきた。
「あっあっあっあ」
と投げてくると思っていなかったため驚き口から漏らしながらネックレスを取ると
「それを付けていれば君は安心安全だよ」
こう先生は言い残し何処かに行ってしまった。
まだ、色々と分からない事があったのにも関わらずどっかに行ってしまった先生に不満のような物を抱いてしまった私は、
「もう、何だよ、理由くらい教えてくれても良いじゃん」
と小さく呟きネックレスを首に掛けた。
先生もいなくなったことで暇になってしまった私は、ベットから立ち上がり、
近くにある服を取ろうとしたすると、
『コンコン』
とドアを叩く音が聞こえてきた。
「どうぞ」
私が叩いた主にそう言うと
「失礼します、お嬢様」
とマリーちゃんの声が聞こえてきた。
「おはようございます、マリーちゃん、何か用がありましたか」
私が入室してきてすぐにそう問いかけると
「お嬢様のお着替えをお手伝いしようと思い参りました」
こう堅苦しい感じに言ってきた。
「マリーちゃん、何かあったのですか」
何かあったのでは無いかと見込んで私がこう問いかけると
「いっ、いえ、もっ、問題ございません」
と図星だったのか焦ったように言ってきた。
「そうですか、分りました、それじゃあ、手伝ってください」
私は、後で聞こうと思い一端着替えを頼むことにした。
普通に一人で着替えることは出来るが、
貴族っぽい事をやって貰いたいなそう思い私は、頼んだのだ。
「お嬢様、手を上げてください」
と近くにあったクローゼットから服を選んだマリーちゃんは私にそう言ってきた。
「分りました」
そう言った私は、その後ひたすら指示に従い続けた。
「終わりましたお嬢様、宜しいでしょうか」
私がボーとしたまま指示に従っているとその声が聞こえてきた。
「えっ、あっ、はい、大丈夫です」
私が鏡も見ずに答えると
「あの~、お嬢様、信用して貰えるのは嬉しいのですが・・・」
と鏡を持ってこようとしてたマリーちゃんは照れたように私に言ってきた。
「すっ、すいません、鏡見ますね、近づけて貰えますか」
私がそう言うと
「わっ、分りました、お嬢様」
と未だに照れている声で言ってきた。
「ありがとうございます」
私は、そう言いマリーちゃんが持ってきた鏡の中に写った私に目を移した。
鏡の中の私は、白と水色を基調としたデザインで可愛らしく着飾られていた。
(うわ~、凄いな、これ、どうやったんだ)
そう思い私が鏡を凝視していると
「どっ、どうでしょうか」
と緊張した声で問いかけてきた。
「凄いです、マリーちゃん、私には、選べないセンスをしています」
と心から褒めると
「ありがとうございます、お嬢様」
こう安堵したかのように言ってきた。
(本当にセンス良いな、前職デザイナーとかだったのかな)
私が本気でそう考えるほどにマリーちゃんのセンスは良かった。
「あっ、そう言えば、マリーちゃん、
私に何か隠し事してませんか」
服のことで一端逸れていた話題をマリーちゃんに振ると
「それは・・・
あっ、えと、私は何も隠していませんよ、お嬢様」
と突然聞けば吐くかなと思った私の思惑は当たったと思った矢先に外れてしまった。
今日1話もかけてないので2日後もしかしたら、
出すつもりだけど出せないかも




