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第61話 先生のお願いと私の多大なミス

 藪やら茂みを突きって私は、自分の家に帰ってきた。

「やっっっっと、帰ってこれたぁぁぁあ」

 帰ってきたところで私は、そう呟いた。


「どうしたんだい、変な声出して」

 と先生は、そう文句を言ってきた。


「仕方ないじゃ無いですか、足が痛くて大変だったんですよ」

 私がこう返すと

「そうかい、そうかい」

 と何か別のことに集中しているかのような声を出してそう言った。


(何考えてるんだ)

 そう思いつつも私が真っ直ぐ家の方に歩いていると

『ガシャン』

 という響く音と同時に私の顔、特に鼻に痛みが走った。


 その痛みに対して私の口からは、

「った」

 言葉ににギリギリなるようなならないようなよく分らない声が出てきた。


「君、大丈夫かい」

 私の声を聞いたであろう先生は、心配するかのような声で言ってきた。


「大丈夫です」

 鼻から血の臭いがするので多分、

 鼻血が出てしまったが大丈夫だろうと思いそう返した。


「そう言えば、どうやってこの柵を登りましょうかね」

 私は、少し鼻をつまみながら先生に聞くと

「普通に足を掛けて登れば良いじゃ無いか」

 先生は、当然かのように言って来た。


「先生、私の足で登れると思うんですか」

 馬鹿かと思い問いかけると

「いけるんじゃ無いのかい、知らないけど」

 と正気を疑うことを言ってきた。


「先生、正気ですか」

 私がまさか本当に真面目に言っているとは思えずにそう問うと

「何を言っているんだい、僕は、正気だよ、

 早く登りなよ、僕は、先に行くよ、君が遅いから」

 と私を急かすかのように言い柵の方に歩を進めた。


(本当に行くことは無いだろう)

 そう思い先生を見ていると瞬きをした瞬間に先程の所から消えて、目の前の柵の内側にいた。


「へっ、いつの間に」

 私が驚いて問いかけると

「早く来なよ」

 と私の質問に答えることなど無く私を急かすだけだった。


 私を急かす先生に対して私は、

「いやいや、本当に、マジで、ガチで、駄目なんですよ、

 立つのもいたいんですよ、登るなんて不可能ですよ」

 と心の底から思っていることを口に出すと

「ふ~ん、無理なんだ~」

 と嗤うかのように言って来た。


「無理ですよ、悪いですか」

 私がそう不貞腐れているかのように言うと

「別に悪いことは無いよ~」

 と意地悪そうに言ってきた。


 私が次の発言をしようとしたところで

「君をこっち側まで運んであげようか」

 と私に言ってきた。


(何のつもりだ、先生がこんな事を善意で言うとは思わない、てか、態度的にあり得ない)

 そう思いつつも

「先生が構わないなら、お願いします」

 私がこう言うと

「それじゃあ、君には、僕のお願いを聞いて貰おう」

 といつも通りのことを言ってきた。


(毎回、これ要求してくるな)

 そう思いつつも私は、

「構いません、お願いします」

 と頼むと

「よし、それじゃあ、してあげよう、目を瞑って」

 こう言ってきた。


「分りました、ちゃんとして下さいよ」

 そう言い私が目を瞑ると

「もういいよ、目を開けて」

 とすぐに言われたので目を開けると私は、いつの間にか柵の内側に入っていた。


(何の魔法使ったんだ)

 そう思いつつも私は、

「先生、出来れば、部屋の中まで連れてって欲しいんですけど」

 と少し躊躇しながら言うと

「分った良いよ」

 こう陽気な声で言ってきた。

 暗くて顔が見づらかったせいでよく分らないが多分、

 本当に多分、先生は、スッゴい笑顔だったと思う、多分だけど。


「ぐべ」

 と先生の声に恐怖を抱いていた私は、

 いつの間にか床に突っ込んでいたせいでそんな変な声を出していた。


「ありがとうございます、先生」

 私が起き上がりながらそう近くにいるであろうけど、

 姿は見えない先生に言うと

「どういたしまして、それじゃあ、君には、早速僕のお願いを聞いて貰おう」

 と私の背後から嗤うような声が聞こえてきた。


「分りました、聞きますよ」

 そう言い先生の方に振り向くと先生は、笑顔で

「謝れ、今まで以上に真剣に謝れ」

 と冷たい声で言ってきた。


(あっ、これって、顔だけ笑ってるパターンなのね)

 そう思いつつ私は、

「すいませんでしたぁぁぁぁぁ」

 と先程立ったばかりだというのに飛ぶかのように土下座をして謝った。


 私の謝罪を見た先生は、

「もっとだ、もっと、もっと心を込めて謝れ」

 と笑ってるかのような、嘲けているかのような声でそう言ってきた。


(えぇ、これ以上にどうやって心を込めれば良いんだ、

 これ以上の謝罪って何だ、切腹か、

 いや、死にたくないし、痛いのも嫌なんだけど)

 そう思い私は、取り敢えず思い付いたことを口にすることにした。


「私が、先生を持ってしまったせいで危険に巻き込んでしまいました、

 誠に申し訳ございませんでした、責任を取り私は・・・」

 とここまで言ったところで責任の取り方が思い付かなかった私は、

「丸刈りにします」

 こう前世のノリで言ってしまった。


(あっ、やべ、ミスった)

 そう思い先生の方見たところで

「えと、君、責任を取ってくれるのは良いけど、

 そこまでやる必要は無いよ、もう誠意は伝わったから、

 それと、人間の女にとって髪は命と同等だろうそういうことは、

 僕以外に言わない方が良いよ」

 と引くように言ってきた。


 先生に引かれたのが少し恥ずかしかった私は、

「わっ、わかりました。丸刈りはやりません」

 と小さい声で先生に言った。


 ドッと恥ずかしさがのしかかる中で私は、立ち上がり

「そういえば、謝罪はいらないって言ってませんでしたか」

 と問いかけると

「あの場では、謝罪よりも御礼を言って欲しかったんだよ」

 こう未だに引いてるかのように言ってきた。


「もう、その声出さないで下さい」

 私は、その声でもう、なんて言うか、スッゴい恥ずかしさに襲われるためそう先生にお願いをした。

冬休みに出すよ~って言ってたの出せないしれないです。

4話までしかまだ掛けてません

あと、主人公に帝王学学ばせたいんですけど私自身も貞観政要とか学んだ方がいいんですかね?

それと大分後の予定ですが、戦術等も出したいのでどちらも専門書読んだ方がいいんですかね?

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