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第58話 命の危機、そんなの嘘でしょ

『ぬいぐるみと私の冒険譚』っての作ったから良ければ見てください、

お願いします。多分面白いと思います、私は、面白いと思っています。

 私は、魔法を行使する為にイメージを固め始めた。

 イメージしたのは、前回と同じで槍、

 だけど、前回と少し変えて魔力の私にだけしか操作ができないであろう糸のような物を沢山繋いでみることにした。


(そのままでも操作はできるけど、

 糸を付けた方が無理な動かし方出来そうだし)

 こう思ったからだ。


 変更点を決めて私は、直ぐに魔法を行使した。

 すると、私の頭の辺りには、夜の闇にすら溶けないほどの暗い槍が発生した。


 前回のよりも一回りか二回り大きいその槍を私は、木と木の間に

 弾丸のように勢いよく吹っ飛ばした。


(よし、このまま、いけるな)

 木と木との間を縫うかのように駆け抜けていく魔法の槍の感覚に私は、そう心中で呟いた。


「バン、ドン」

 のような音が聞こえてきても多分全て貫いているのか、

 槍は、進み続ける感覚があった。


(あれ、地味に何で進んでることが分かるんだ)

 こう思った私は、

「先生、どうして、私はあの槍の位置が分かるんでしょうか」

 こう問いかけると

「君の身体とあの槍がまだ魔力で繋がっているからだよ」

 と警戒しているかのような声をしながらそう言った。


「そうなんですか」

 私は、そう言いながら、

 槍を全力で上に操作した。

 どれだけ、上に行けるのかが気になったからだ。


(よし、上がるな、操作もちゃんとできてるし)

 私がそう思い、

(さらに速度上げれないかな)

 と思いどうしようかと考えていると突然、槍の操作が効かなくなっていた。


「先生、槍が操作できなくなりました」

 こう先生に言うと

「君、魔力の繋がりを切ったのか」

 と今までに無い冷静の声で聞かれた。


「いえ、突然、喪失しました」

 私がそうすぐに答えると

「今の位置は、何処だ」

 と問いかけられた。


「そのまま、上昇を続けています」

 私がそう問いかけると

「もしかしたら、魔力の限界距離まで言ったのかもしれないけど、・・・多分、違うな」

 と原因を考えているのか、そう言ってきた。


「原因分からないですか」

 私がそう聞くと

「分からないけど、理由は絞られると思う」

 と難しそうに言って来た。


「どんな理由があるんですか」

 こう問いかけると

「考えられるのは、2択、

 まず、さっき言った通り、君の魔力が届いてないだけなのかもしれない、

 その時は、もうすぐ消えると思う、

 次の可能性は、誰かに魔法の主導権を奪われたのか、

 これは、無いと願いたい奴だね」

 と如何にも意味が分からないという風に言って来た。


「そうだ、君、魔法に送る魔力を無くしたかい」

 と先生は、聞いてきた。


「いえ、今も送り続けてます」

 私がそう言うと

「君は、馬鹿か、早くなくせ」

 と突っ込むように言われた。


「無くしたらどうなるんですか」

 私がそう問いかけると

「魔力をなくしたら、魔法は込められてる魔力を使い切って自動的に消滅するよ」

 と未だに違和感を抱いているかのように言って来た。


「そうですか、やって見ます」

 私は、そう言い、

 私と魔力の槍の間に繋がっている透明な魔力の繋がりを断とうとしてみた。


「先生、何かさらに魔力持ってかれたんですけど」

 私が先生にそう言う。

 何故か分からないが、私が魔力を断とうとすると、突然大量の魔力を持ってかれた。


「君、魔力を断ててないだけじゃ無いのか」

 先生は、そう私を疑ってきた。

「いえ、私のやり方は間違えていないはずです。

 ですけど、何かに邪魔されるような気がするんです。

 一瞬、ほんの一瞬だけ、切れるんですけど、

 ですが、もう一度繋がり直されてしまうんです」

 私がそう先生に言うと

「それは、少し、ヤバいかもね、

 本当に誰かに主導権を奪われてるかもしれないね」

 と焦ったように返してきた。


「ヤバいって何がですか」

 私は、そういった所ですぐに気付いた。


 何故か、私の意思とは無関係に槍が肥大し始めている、

(これは、ヤバいな、どうするか)

 そう思いつつ解決策を考えていると、

 槍が飛んでいく方向が突然変わった。


 しかも、最悪なことに何故か、あの槍は、私の方に矛先を向けていた。

「ビュン」

 と言う音が聞こえたような気がした。


 そのような気とともにその槍は、私に、私達に向かって凄い早さで向かってきていた。

「先生、どうしましょう、槍が向かってきてます」

 私がそう言うと

「やっぱりかい、やっぱり、飛んできているのかい」

 と知っていたかのように確認を取り続けて

「君、全力で、持っている力全てを使って主導権を奪い返すしか無いかもね」

 先生は、私に言って来た。


「分かりました、先生、やるだけやります」

 私は、そう言い目をつむり渾身の力を込め槍を動かそうとした。


 ユラッと一瞬、私達の方からズレたが、すぐにそのズレは修正された。

(これは、本当にヤバいかもしれないな)

 こう思った私の身体からは、ドッと冷や汗が流れ続けた。


「先生、駄目かもです」

 私がそう言うと

「ふざけるなよ、君が持ったせいで僕も巻き込まれてるじゃ無いか、

 生き残って君をぶん殴るために君も抵抗しろ」

 と泣きそうな声で怒鳴ってきた。


「わっ、分かりました、やります」

 と気迫に負けるようにしてそう言い

 そして、私はあることを思いだした。

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