第54話 先生で遊びましょう
思ったより幼年期編に話数が掛かっているので駆け足になるかもしれません、
出来るだけ、わかりやすく書くつもりではありますけど・・・
私は、マリーちゃんを連れて食堂で微妙なご飯を食べ部屋に戻っていた。
(あの、料理本当に微妙だな、何か味が薄いしパサパサしてるし、
なんて言うか、う~ん、微妙)
こう心の中で呟きながら。
部屋に帰って早々私は、
「マリーちゃん、何をして遊ぼうか」
と話しかけた。
決まらないような気がしないでもないが決めれるはずだ
そう思い私は、マリーちゃんの返事を待った。
「何をしましょうか、お嬢様」
とマリーちゃんは返し来た。
(ご飯の前と同じで堂々巡りしそうだな)
そう思いつつ遊びを考え始めた。
考え続けて早20分、どちらも一言も話すことは無かった。
端的に言おうどちらも一切思い付かなかったのだ。
「マリーちゃん、思い付きましたか」
私がこう問いかけると
「すいません、お嬢様思い付きませんでした」
と悔しそうに返答された。
(何で悔しそうな声をしてるんだ)
そう思いつつ私がこの状況を変える策を講じていると私の足下になんて言うんだろうか、ワシャワシャとした物が擦れるような感触があった。
「ビャッ」
と驚き声を私が結構大きな声で叫ぶと
「お嬢様、どうしました」
私の声に驚いたのかビックリしながらそう言ってきた。
「えと、ごめんなさい、マリーちゃん」
こう言いながら足下を見ると先生がいた。
「あっ、先生でしたか」
私がそう言い抱き上げると
「あのときの猫さんに先生って名付けたんですか」
とマリーちゃんにそう問いかけられた。
「いえ、愛称とでも言うのでしょうか、
そう言うので先生って呼んでいるんです。
本当の名前は、モンドです。」
私は、魔法の事は言えないだろうから適当に今考えたことを言うと
「どうして、先生なのですか」
こう質問された。
「どうして、先生って呼んでいるかですか、
さぁ、それは私にも分かりません強いて言うなら、何となくです」
私がそう返事をすると
「そうですか、何となくですか」
不思議そうにマリーちゃんはそう言って来た。
(これはまだ納得してないな)
そう思った私は、
「あっ、そうだ、強いて言うなら、
先生が私よりも色々のことが得意そうなので」
こう魔法の事を言わないようにして言うと
「そうですか、あっ、あの、お嬢様、色々ってどう言う事ですか」
と聞かれたくなかったところを聞かれてしまった。
「あ、あ~、なんて言うんでしょうね、
えと、え~あ~、その、そうだ、生きるのとかです」
流石に無理があるかなと思うようなことを言うと
「そうですか、生きることですか」
納得するかのようにそう返事をされた。
(へっ、マジ、納得してくれるの)
そう驚き、何か少し嘘をついたせいで気まずく感じてしまったので先生を撫でた。
そんなこんなで私とマリーちゃんは、先生で遊んだ。
何故こんなに長い時間遊べたのか分からないくらいには遊んでいた。
本当に不思議だこの体になってから異常に可愛い物が好きになってしまったような気がする、
前世だったら3時間で飽きると思うのにな。
「それじゃあ、また明日」
私は、マリーちゃんが部屋から出て行く際にこう言った。
「はい、また明日です、お嬢様」
マリーちゃんは、私に笑顔で返してくれた。
私は、
(やっぱり同い年くらいの子と友達になるのって良いな)
と思ったところで一つの疑問が湧いてきた。
(そう言えば、マリーちゃんって今何歳なんだろう、
私は7歳でしょ、多分8歳くらいで年上だろ思うんだよな。
同い年なのか、もしや、年下か)
私がそう思っていると
「さっきは良くもやってくれたね」
と言う声が聞こえてきた。
「何のことですか先生」
私がそう問いかけると
「これだよ、これ」
と何を指し示しているのかが不明瞭なことを言ってきた。
「これって何ですか」
私が分からなかったので問いかけると
「君、分かっていて言ってるよね」
と少し怒ったように言って来た。
「はて、一体何のことでしょう」
こう本当に分からなかったので問いかけると
「ふざけてるよね、君」
正気かと疑うようにそう言われてしまった。
「ふざけてなんていませんよ、私の何処がふざけているというのですか」
私が心から思っていることを言うと
「君の発言全てだよ、何処からどう聞いてもふざけているだろう」
意味の分からない事を言ってきた。
「本当に意味が分かりかねます、怒っている原因を言ってください」
こう原因を考えながら言うと
「君が、僕の身体に沢山の飾り付けをしたことを僕は言っているんだよ」
と怒るように言って来た。
(その事を言ってたのか)
納得した私は、
「その事を言っていたんですか、言ってくださいよ正確に
それと、別に良いじゃ無いですか、そのリボンとか可愛いじゃ無いですか」
そう茶化すように言うと
「君、早くこれを全部とってよ」
と更に怒ったように言って来た。
「どうしてですか、可愛いじゃ無いですか」
私がそう言うと
「君は良いかもしれないけどね、僕は嫌なんだよ、
親に人が嫌がることしちゃいけないって習わなかったのかい」
と本当に嫌そうに言って来た。
「お父様とお母様にそう言われたことはありますが、
私の尊敬する剣術の師匠には『人の嫌がることをしろ』と言われています」
私がそう真面目そうに言うと
「それは、剣術の話しだろ」
と当然の突っ込みをされてしまった。
補足説明
本編で説明出来なさそうな事の説明します。
最初魔力を使い切ると頭痛、めまい、etcこんな感じだったと思うんですが、
途中から全身の鈍痛に変わっています
変わっている理由は、最初は魔力が全身に通っていず、一度魔力を使用した事により、
頭痛が広がったと思ってください。
吐き気やらなんやらは契約魔法で気分によって消せます
説明していなくてすいません




