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第52話 ジンジンヒリヒリ後悔の味

ブクマがいつの間にか増えていて驚きです。

ありがとうございます。

「お久しぶりです、マリーちゃん」

 私は、お父様が連れてきたメイドさんにそう挨拶をした。


「はい、お久しぶりですお嬢様」

 マリーちゃんがそう可愛らしく返事をすると

「知り合いだったのエミリー」

 お父様は驚いたように聞いきた。


「そうですよ、知り合いですよ、マリーちゃんとは」

 笑顔を出してそう言うと

「いつの間に交友関係が広がっていたんだい」

 と聞いてきた。


(教えても良いけどどうしようかな)

 こう思った私は、

「私とマリーちゃんとの2人だけの秘密です」

 と言うことにした。


(女は秘密を持つから美しいって言うしね)

 こう心でそう言いお父様の反応を待つと

「えぇ~、どうして教えてくれないんだい」

 凄く面倒くさい声のトーンで聞いてきた。


「ホントに秘密ですよ、

 マリーちゃんも言わないでくださいね」

 私がそう話しかけると

「分かりました、お嬢様」

 とニコッと可愛らしく笑い返してくれた。


「どうして、教えてよ~」

 お父様は未だに聞いてこようとしてきたので

「マリーちゃん、紅茶を淹れてください」

 とお父様を無視をして頼んだ。


「えっ、あっ、はい」

 とお父様の発言を無視したのが意外だったのかそう返してきて、

 数秒間止まっていた後に紅茶を淹れ始めた。


 私がマリーちゃんの動きを見続けていると

「あの子を君の専属の侍女にしようか」

 とお父様がマリーちゃんに聞こえないくらいの小声でそう聞いてきた。


「う~ん、お願いします、

 ですけど、私から誘うので勝手に動かないでくださいね」

 私も小声でそう返すと

「ふふふ、そうか、分かった、

 動かないから、頑張ってみてくれ」

 と笑いながらこう言ってきた。


「勿論ですよ、私は何事にも全力でやるんですよ」

 と自信満々にそう言うと

「ふふふ、そうか」

 満足げにお父様はそう言い笑った。


「お嬢様、侯爵様、紅茶淹れ終わりましたよ」

 と丁度会話が終わったところでマリーちゃんが紅茶を持ってきた。


「ありがとうございます」

 私は、マリーちゃんに私の目の前の机に紅茶のカップを置いてくれたのでそう御礼を言った。


 私の言葉に

「恐縮です」

 と返しお父様に対しても

「侯爵様もどうぞお飲みください」

 そう言いカップを置こうとしたところでお父様は、マリーちゃんを手で制して

「いや、私の物は構わない、君が飲んでくれ、

 私は、私が淹れた物を飲む」

 こう言いながら蜂蜜紅茶を見た。


「わっ、分かりました、でっ、ですが宜しいのですがこのような紅茶を私が飲んでしまっても」

 マリーちゃんは驚いたようにそう問いかけた。


「構いませんよね、お父様」

 私は会話に入る瞬間を見失っていたので会話に入ることにした。


「あぁ、構わないよ」

 私が会話に入ってくるのが驚いたのかそう言ってきた。


「お父様もこう言っているのですからお飲みください」

 そう私がマリーちゃんに話しかけると

「分かりました、お嬢様、侯爵様」

 と返答してきた。


「それじゃあ、マリーちゃん座ってください」

 そう言い私はそこら辺に置いてある椅子を勧めた。


「さっ、流石にそれは、いけません、お嬢様」

 遠慮するかのようにそう言ってきた。


「別に座っても構わないんですよ」

 私がそう言うと

「ですが、流石に座るというのは」

 と言って来た。


「お父様は、どう思います」

 私の近くの椅子に座って蜂蜜紅茶を気持ち悪そうに飲んでいたお父様に振った。


「良いんじゃ無い、座っても」

 少し辛そうな声でマリーちゃんに言った。


「お父様もこう言っているんだし、座ってください」

 こう言い私は、椅子を全力で勧めた。


(そういや、私毎回椅子勧めてる希ガス)

 と心の中で呟いた。


「わっ、分かりました。お嬢様」

 マリーちゃんは諦めるようにそう言った。


(そうだ、専属の話今しよう)

 そう思った私は、マリーちゃんと向かい合うように自分の椅子をティーカップを片手に持ちながら動かした。

 すると、私の行動に驚いたのか

「お嬢様」

 と驚いた声で私に呼びかけた。


「あの、マリーちゃん」

 ここら辺まで話したところで

(あれ、どうやって話切り出せば良いんだ)

 そう思った私は、

「えと、あの」

 と迷ってしまって思い付くことが出来なかったので私は、手に持っているカップに入っている熱々の紅茶を一気飲みした。


「っぐ」

 と言う声とともに私の目からは少し涙が滲み出てきた。


「だっ大丈夫ですか、お嬢様」

 マリーちゃんは焦ったように言って来てお父様は

「えっ、何やってるの大丈夫か」

 と頭を心配するかのようなことを言われた。


(熱、あっつ、へ、熱過ぎね、まじでイッタ)

 と思いヒリヒリと焼けるように痛い喉と舌の心配をした。

 不思議と喉に痛みは無かった。

(これは、舌火傷したな)

 そう思い私は、一気飲みを後悔したがマリーちゃんの方を見て

「あの、冷たいお水を持ってきて貰って良いですか」

 と頼むことにした。


(専属侍女だって、そんな事よりこの喉の痛みをどうにかして解決したいんだよ)

 私はそう思いながら悶絶していた。


「あの、お父様、蜂蜜の紅茶って残ってますか」

 私がそう問いかけると

「いや、もう飲みきったよ、どうしてそんな事を聞くんだ、と言うか大丈夫」

 と聞いてきた。


「あの、蜂蜜ってもう残ってませんか」

 私がそう問いかけると

「残ってるよ」

 と返された。


「蜂蜜貰いますね」

 と私は言い返事を待たずに持っているカップに注いで一気飲みをした。


 私が蜂蜜を飲んでから数秒後にマリーちゃんがお水を持ってきてくれた。

 そのお水を貰い飲み干して私が息をついて痛みが治まるのを待って私は、

「あの、さっきは、すいません」

 と謝った。


「大丈夫ですよ、驚いてしまいましたが」

 と返されたところで私は話を切り出そうとした。


「あの、マリーちゃんお願いがあるのですが聞いて下さらないでしょうか」

 と申し訳なさそうに。

宜しければ星とかを下さい。

お願いします

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