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第50話 失敗からの転換これがいっちゃん難しい

(どうして、こんなに微風なんだ)

 私は多分初めての魔法の失敗を思いながらそう考えた


(何が悪い、

 私のさっきの魔法は、何が悪いんだ)

 改善点を見つけようと頭を回した。


(魔力の量か、私はさっきどれ位出したんだ、

 多分、少ないはずだよな、体の痛みが一切無いし)

 と考えた私は一端試すことにする事にした。


「先生、風魔法を練習して良いですか」

 下を向き私はそう問いかける

 すると、

「構わないよ、いくらでも」

 その返事に対して私は

「ありがとうございます」

 と適当に返して実行するために考え始めた。


(さっきのを一と考えて次は三くらい出す、

 これくらいで良いか、私の体重程度ならこれくらいでも行けるか)

 と思った私は、魔力を右手から発生させて左手で吸収するというのを魔力の量を増やして行ってみた。


 結果としては、微妙であった。

(あれ、どうしてこんなに弱いんだ)

 そう思わざる終えないほどに弱かった。


(最初より確かにほんの少し強くなった感覚はあった、

 だけど、微々たる変化しか無いのは何でだ)

 そう思い新しく解決策を考え始めた。


(魔力の回転速度だろうか)

 色々な考えを思いつきは捨てるを繰り返しているとふと思った。


(いや、いや、まさか)

 と一瞬思ったが実行してみることにした。

 これ以外にありそうな案が思い付かなかったから。


 私は、手から出る魔力の初速と加速を上げる感覚でもう一度行った。


 この魔法にも私の体重を持ち上げることは出来ないだろうと私には分かった、

 だが、やり方を変えればやれると言う確信も同時に私の中に湧いてきた。


「先生、もうちょっと待ってください」

 私は、先生にそう言い今考えていることを忘れないために紙と羽根ペンを自分の机から抜き取った。


「コツコツコツ」

 とペンを紙に突き立てるように何度も何度も落とし私は思考を整理し始めた。


(魔力の回転数、速度を上げるのは成功だった、

 それじゃあ、どうして駄目だった、

 それは、明確だ、完全に加速し終わった状態と手から出して直ぐの状態では、速度に天と地の速度差があるからだ、

 それじゃあ、どうすれば良い、

 そのまま、回し続けるか、

 どうやって、そんな事が果たして出来るのか私に)

 と考えた所で私は、ニッと自分の口角が上がる感覚を覚えた。


(取り敢えず、考えついた奴全部やるか、そっちのが面白い)

 こう決めた私は、早速体から出した魔力を吸収せずに回し続けることに決めた。


 目を瞑り魔力をまるで台風のように私を中心に外へ外へと回し続けた。

 自分が今の所出せる最高速で、

 ビュービュー

 と言うガチでヤバ目の台風に近い音が私の耳に入ってきた。


(これは、行けた、きっと行けた、

 いや、絶対行けた)

 私がそう思い固く閉じきっていた目を開けると私の体は、直立状態のまま浮き上がっていた。


(本当に出来るんだな、こんな事が)

 私がそう思っていると突然魔法が切れ私は、そのまま落ち

「ぐふ」

 と言う声を上げた。


 足に走った衝撃が微妙に痛かったせいだ。

(少ししか浮いてなかったから助かったけど流石にもうちょっと高かったら死んでたな)

 そう思った私が解決策を考え始めていると

「君、もう風魔法の練習は十分かい」

 と先生が質問をしてきた。


「大丈夫ですけど、もう疲れました」

 私がベットに寝っ転がりながらそう言うと

「君、まだ本当にやろうとしたこと出来ていないんだよ」

 と驚いたように先生は言って来た。


「良いじゃ無いですか、疲れたんですよ」

 私が手だけを上げてそう言うと

「はぁ、魔力をあげるからやってよ」

 面倒くさい人に対応するかのように言って来た。


「えぇ~、疲れたんですよ、良いじゃ無いですか、

 ねぇ~、先生良いじゃん、良いじゃん」

 私が眠たげにそう言うと

「うっ、う~ん」

 と悩むように唸り声を上げた。


(どうだ、面倒くさいだろう、これこそが私だ)

 そう心の中で呟きつつ顔を上げて

「先生、駄目、ですか」

 と聞くと

「はぁああ~」

 先生は、バッカデカい溜息をして

「もう良いよ、面倒くさい、

 明日にはちゃんとやってよ、明日同じ馬鹿なことを言ったら承知しないよ」

 怒るように諦めるように言って来た。


(やった~、やった~、

 諦めた、また明日頑張れば良いでしょ)

 こう心の中で呟き頭をベットに突っ込ませて手を上げ

「それじゃあ~ね~」

 府抜けた声でそう言い手を振った。


「はぁ、本当に君、はぁああああ~」

 と溜息の後に何かを言おうとしてまた馬鹿でかい溜息をして言うのをやめた。


「んっ、んっん、また明日ね~」

 欠伸を声に出さないようにして言うと

「それじゃあ、また明日、頑張ってね、

 頑張らなきゃ呪い殺すよ」

 マジでクッソ怖い声でそう言ってきた。


(怖い、えっ、怖、へっ、えっえっえ、何あの声、はっ、はぁ~、マジ)

 私が心の中でそう呟き怖がっていると先生は、

「キィー」

 と言う吐き気がする気持ちの悪い甲高い音をならし扉を開け出て行った。


(あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~、

 頭が、頭が割れる、ぐああああ」

 と扉の開閉音に悶絶して私は体を魚のように飛ばしているといつの間にか私は、意識を失っていた。


 眠ったのか気絶したのかそれは私には分からない

次話は私が思い付いたのなら黒猫先生のお話を最初に入れようかなと思います。

それだけで2000文字に行けるのなら主人公は登場しません

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