第44話 メイドさんの応急処置
昨日100PVで安定しているって言った側から落ちました。
笑えますね、それと総ユニークが1000回超えました。
ありがとうございます。行かずにぐだぐだ続くと思っていました。
「ッイタ」
と私は、手にした鋭い痛みに対して反射的に言葉を漏らした。
「お嬢様、大丈夫ですか」
メイドさんは、焦ったようにこう言ってきた。
「大丈夫です、心配しないでメイドさん」
私は、そこまで痛くなかったのでそう言った。
痛みがした手の方を見ると歯形のような二つの傷が出来て血が少しずつ滲み出るようにして出ていた。
(先生、肉球プニプニされるのそんなに嫌なのかよ)
そう思いながら再度噛まれるのは嫌だったので先生を床に下ろし、メイドさんに見えないように手を隠した。
(どうしようかな、この血)
私は、お父様達に言うと面倒くなりそうだなそう思いながら解決策を考え始めた。
(どうしようかな、本当にどうしようかな、舐める、いや、でも、汚いよな)
こう思いながら私がふと、ポケットに突っ込むとある物の存在を思い出した。
私は、ポケットの中にあったそれを掲げ上げるように取り出した。
その動きを見ていたメイドさんは、
「どっ、どうしたんですか、お嬢様」
と驚いたように問いかけてきた。
「私は、このハンカチを手に巻いて血を止めようと思うんですよ」
私がそう言うと
「えっ、お嬢様、血って大丈夫なんですか」
と驚いたように更に焦ったような声でそう問いかけてきた。
「あっ、大丈夫です、安心してください、メイドさん」
私が、そう言い掲げていたハンカチを手を包むために下ろしたところで
「あっ、あの、お嬢様、どうやって結ぶんでしょうか」
と未だに焦ったような声でそう問いかけてきた。
「そんなの、こうやって手を包んでもう片方の手で結ぶんですよ」
と言ったところで私は、
(あれ、そう言えば、どうやって片手で結べばいんだ)
その事に気付いてしまった。
「えと、その、メイドさん、結んで貰って良いですか」
私は、申し訳ない気持ちで一杯になりそう言った。
「わっ、分かりましたけど、
あっ、あの、侯爵様方に言えば良いのでは無いでしょうか」
と焦ったように言い訳をするかのようそう言ってきた。
「え~と、メイドさん、これ程のことでお父様達には頼るのは、申し訳ないので」
こう私は、言い訳をするかのように言った。
「でっ、ですが」
メイドさんは、未だに食い下がろうとせずに未だにお父様に相談することを提案してきた。
「本当にお父様に話すほどの事では、ないので大丈夫です、
お願いします、メイドさん」
私が、こう有無を言わさない声で言うと
「下手でも良いですか、お嬢様」
と私に確認を取ってきた。
「大丈夫です、たとえどれほどの腕だろうと大丈夫です」
私が、こう言うと
「分かりました、お嬢様」
と流石に逃げられないのが分かったのか飽きられてそう言った。
「お願いします、メイドさん」
そう言い私は、ハンカチと手を差し出した。
メイドさんは、どう言いながらハンカチを受け取った後に
「え~と」
と言いながらハンカチで私の手を包み頑張って結びだした。
「あれ」
少しの間ボーとしていた私は、その声で目を覚ますように意識を取り戻した。
「どうしたんですか」
私がそう言いながら手の方を見るとおかしな結び目が出来ていた。
(あれ、これってどうやったんだ)
私は、そう思いながらそれを見ていた。
(前世で言うところの現代アートのような形だな)
こう思いながら、
(これは、もう結び終わっているのだろうか)
と言う疑問が湧いてきて仕方が無かった。
(これで、結び終わっているんだったら凄いな、
現代アートのよう分からない物を創る才能があるのかもしれない
知らんけど、と言うか、現代アート自体、私よく分からないし)
私がそう思い
「メイドさん、終わりましたか」
そう問いかけると
「あの、すいません」
と手を下げながら申し訳なさそうな気持ちで謝ってきた。
「大丈夫よ、大丈夫、私がお願いしたんだから」
慰めるようにそう言うと
「あっ、あの、お嬢様、もう一度機会を下さらないでしょうか」
と覚悟を決めたような声でこう言った。
(何の覚悟を決めているんだ)
そう思いつつも
「メイドさん、別にやり直さなくても良いのだけど、私はこれでいいから」
私が言うと
「お願いします、お嬢様、私が納得いかないんです」
と真剣なまなざしでそう言ってきた。
「わっ、分かりました」
と私が気圧されたようにそう言いながら
(そんなにどうして、やり直したいんだ、
これは、これで、良いと思うけどな)
こう思っていた。
私は、そのまんま手を上げ続けた。
(これ、腕筋肉痛になりそうだな)
こう思いながら解くのをぼーとして待っていた。
「やった、解けた」
私が、体感14分くらいたった頃にその声が聞こえた。
「あれを解けましたね」
私が驚きそう言うと
「はい、私でも驚きです、私が紐を結ぶと5回中4回ほどは解けなくなってしますので」
と本当に驚きな事を言ってきた。
(だから、あんなに確認を取ってきたのか)
私は、内心納得しつつ
「そうですか、それじゃあ、私が口頭で教えていくので一緒にやりましょう」
こう遊びのついでとして私がそう言うと
「お願います、お嬢様」
真剣な声でそう言った。




