第43話 人を落ち着かせるって難しくない?私だけ難しいって感じるわけじゃ無いよね
ここ最近は、100PV毎日行けるようになりました。
ありがとうございます
泣きそうなメイドさんに椅子を勧めると、
騎士のロナルド君と違い私の言うことを大人しく聞き座ってくれた。
「どうしたんですか、メイドさん」
私がそう問いかけると
「あの、えと、その」
と未だに泣きそうな声で言う言葉に迷うようにそう言った。
(これは、一端落ち着かせないといけなさそうだな)
そう思った私は、
「大丈夫ですよ、落ち着いて一度深呼吸をしましょう」
とこの体に生まれ変わって以来出したことの無いほどの優しい声でそう言った。
「はひ」
こうメイドさんは、変な返事をして目を瞑りゆっくりと呼吸をし始めた。
(人を落ち着かせるのってこれでいいよな、分からんよ、誰か教えてくれよ)
心の中でそう呟きながら
「落ち着きましたか、メイドさん」
と焦らせないように怖がらせないようにこう言った。
「はっ、はい、落ち着きました」
と未だに少し落ち着ききっていない声とトーンでそのように返事をしてきた。
(これくらいなら大丈夫かな、話せるかな、微妙だな)
こう思いつつも私は、
「それで、メイドさんどうしてあんなに疲れていたんですか」
出来る限り優しい声でそう問いかけると
「あの、その~」
とメイドさんは、少し言いずらそうにそう言い一端深呼吸をした。
そうして、数秒後に
「えと、このお城でですね、猫、黒猫を見つけたんです、
それで、あの、お嬢様の遊び相手にならないかな~と思いまして、捕まえたんです」
とその事の顛末が分かりそうなことを言ってきた。
「それで、その、捕まえたまでは良かったのですが、
私に持たれるのが凄く嫌だったのか暴れてしまって、逃げてしまったんです、
それを追いかけていたら、お嬢様を見つけて、それで、話しを聞こうと思ったのですが、お嬢様の手を煩わせてしまって」
と段々また泣き出しそうな声でそう言ってきた。
「大丈夫、大丈夫だからね、私は、迷惑って思っていないしメイドさんが、私の事を考えてくれてるのが嬉しいです」
と頑張って落ち着かせようと色々な言葉を思い付く側から声に出した。
私の言葉に更に申し訳が無い気持ちが増えたのか更に泣き出しそうな顔で鼻を啜っていた。
(大丈夫か、この子、どうして、こんなに直ぐに泣きそうになるんだ、
てか、私は、この子にどういう風に接したら良いんだ)
そう思って私がアワアワしていると私の足に何かが擦り着くような感覚があった。
(何、また何かあるの)
そう思いながらそれに視線を向けるとそこには、猫の姿の先生がいた。
(どうして先生が)
と思い私が唖然としているとメイドさんが存在に気付いたのか
「あっ、お嬢様、その子です」
と少し小さめの声でそう言った。
(何となく分かってたけど先生、見つかるなんて言うヘマ犯したのか、
私を置いていった罪が返っていったのかな)
ふと、私がそう思っていると先生は、捕まえようと待ち構えているメイドさんの方に歩いて行き大人しく捕まりに行っていた。
(あれ、本当にこれ先生か、先生ってこんなに大人しくないよな、
まさか、先生似のただの猫なのか)
私がそう思っているとメイドさんにばれないように私の方を睨むように見てきた。
(おぉ~、怖い、これは本人だな)
こう思った私は、面白い事を思い付いた。
「そうだ、メイドさん、その猫さんで一緒に遊びましょ」
私は、メイドさんにこのように話しかけた。
「わっ、私と一緒ですか」
と驚いたようにそう返してきた。
「そう、一緒に遊びましょ、いくら何でも一人でなんて面白くないでしょう」
私が、そう言い笑いかけると
「分かりました、ですが」
とまだ、怖がっているような声でそう言った。
「大丈夫です、メイドさん、心配なんて無いですよ」
とこのように話しかけた。
私は、メイドさんの手を引いて図書室に連れ込んだ。
「さぁ、何をして遊びましょうか」
私が、そう言うと
「決めていないのですか」
とキョトンとした表情でそう言ってきた。
(悪いかよ、この体に転生して以来、
私は、同年代の友達なんていないんだよ、
友達って言えそうなのは、年齢不詳の神様と私の護衛騎士だけなんだぞ、
しょうが無いじゃ無いか、
しかも、前世だって、仕事に追われ続けてまともに友と遊べてないんだよ)
と心の中で悲痛の叫びを私は、あげた。
「っき、決めてないわけじゃ無いんですよ、
一緒に遊びたいからどっちも楽しめる為に一緒に考えたかったんだよ」
私は、その無理がある言い訳を通そうとした。
「そうなんですか、私の事を考えてくださったのか」
と何故か私の言い訳に感動したような声でそう返してきた。
(よし、行けた、やっぱり私には、言い訳の才能があるのかもしれない)
と自分の才能に驚いていると
「ぐに」
って感じに私のスカートが少しこすれるような感覚が足にあった。
(何で私は、こんな攻撃されてるんだ)
そう思いながら下を見ると先生に猫パンチをされていた。
私は、先生を持ち上げ肉球をプニプニすると言うパンチに対する軽い仕返しをする事にして
「それじゃあ、どうしましょうか」
とメイドさんと遊びを決めようと話しかけると私の手に鋭い痛みが走った。
メイドさんの容姿について
書いてなかったのでここに書きます。
見た目10歳くらい
目は、髪と同じ
こんくらいしか考えていません。いい感じの名前あったら教えて下さい




