第42話 ローブ作成と泣きそうなメイドさん
ブックマーク増えて下さりありがたいです。
本当にありがとうございます。これからの励みにしていきます。
あと、第何話ていうのを付けました。一気に付けるの辛かったですけどやっと終わりました。
地味にいつの間にか、40話超してたんですね驚きです。
(今残っている魔力で作れるかな、分からないな~)
そう思いつつも私は、目をつむりローブの形をイメージし始めた。
(まぁ、漫画とかアニメで何度も何度も見続けた奴で良いか)
そう思った私は、体の中に広がっている魔力を指先に集め始めた。
頭に一瞬刺すような痛みが走ったが無視をし、魔力を流し続けた。
私の目の前には、魔力だろうか、よく分からないが、何か、
少し、紫のような紺のような暗いに光を発する糸のような物が浮き上がり、布を形作っていた。
(凄いな、何これ、どうして浮いてるんだ)
そう思いつつ私は、布と糸の動きを観察し続けた。
(魔法って物理法則を簡単に破るのか、これ、前世の知識役に立つのか不安になってきたんだけど)
ふと、そう思った私は、冗談でそう思ったつもりが、本当に不安になり始めていた。
(まぁ、まぁ、ラノベでも何でもこう言う異世界物は、きっと現代知識、常識で無双出来るはずだよ、きっとそうだよね、教科書でも何でも基本は、出来てたし、
出来るはずだよね、きっと・・・)
こう思うことによって私は、どうにかして、不安を完全に払拭することに成功した。
不安材料のことを考え続けていると頭の中に痛みとは、少し違う、不思議な感覚が走り、一気に魔力が減っていき脱力していくのが分かった。
(これは、完成したんじゃ無いか、知らんけど、そんな感じな気がする)
そう思った私は、目を開け、何故か床に落ちているローブを取ろうと立ち上がったところで、何故か、本当に何故か躓き、綺麗に転んでいった。
「痛い、ジンジンする」
私は、そう呟きながら、目の前のローブを手に取った。
(ローブを触ったり見たりして思った事がある
それは、『こんなローブ着たところで意味がない』だ、
私のイメージの問題なんだろう、何か、スッゴい高価そうな物が完成してしまった。
てか、多分これ、絶対に高いと思う、
何か、生地に少し光沢というのか分からないが、そういうのがあったり、
触感がスベスベしている、と言おうか、
まぁ、何か、取りあえず、スッゴい高そうなんだ。)
心中でそう呟いた私は、残った魔法で完成したローブを早速、影の倉庫に突っ込み放置した。
(さて、どうしようかな~、もっと目立たないようなローブを創らないといけないよな~、じゃないと、貴族だってばれそうだし)
そう思ったところで私には、『貴族ってばれたらどうなるのか』という疑問が湧いてきた。
(どうなるんだろうな~、人身売買あるかは、知らないけど、
攫われるって言うのは、しそうだな、他は、殺されるとかかな)
そう思った私は、
(よし、絶対に高級感の欠片も無い、
奴隷商とかそう言うのには、一切目を付けられなさそうな、奴を創ろう、
死にたくないし、奴隷にもなりたくないしね)
こう思った私は、早速行動しよう、そう思った所で一つのことに気付いた。
何故か、私は、魔力が無いのにも関わらず歩き回れてるのに加え、全身の痛みが無いのだ
(どうして、私は、動き回れるんだ)
こう思った私は、理由を考察し始めて直ぐに諦めた。
「無理だろ、絶対に原因特定できないでしょ、
実験もしてないし、よく分からない魔法って言うよく分からない理論が存在するし」
と私は、間違えて声に出して言ってしまった。
(やば、誰にも聞かれてないよな)
心配になった私は、廊下の扉を開け頭を出し左右を確認した。
「・・・よし、大丈夫、誰もいなかった、良かった」
私がそう呟くと
「君、何やっているんだい」
と久しぶりのように感じる声が聞こえてきた。
その声に一瞬驚き
「っん」
と言う言葉には、ならない驚き声とも言えない感じの声が私の口から出た。
驚きつつも私は、
(何だ、先生か、良かった、お城の他の人かと思った)
そう思い安堵した矢先に
「お嬢様」
と私を呼びかける声が通路の奥から響いてきた。
私を呼ぶその声には、覚えがあった。
だが、まさか、と思った私は、確認のために私を呼んだその人に顔を向けた。
そうして、私は確信した。
私の考えがあっていたことを、そう、そこには、私が、尊敬をしている、
白と黒とのドレスに身を包んだメイドさんがいた。
私が驚いて唖然としていると、メイドさんは、近づいてきて膝に手をつき
「お嬢様、はあはあ」
と全力で走ってきたのかのように息を切らしていた。
「どうしたの、大丈夫ですか」
私がそう問いかけると
「すいません、お嬢様、大丈夫です」
とメイドさんは、息を切らしながらそう返してきた。
取りあえず私は、椅子を取ってきてメイドさんに
「座って休んで下さい」
こう労いの意味も込めて言うと
「あっ」
と思い出したかのようにメイドさんは、呟き
「すっ、すいません、お嬢様」
泣きそうな声でそうやって謝ってきた。
(何で謝ってきたんだ)
そう思いながら私は、
「構わないわ、それよりも、貴方大丈夫、泣きそうになっているけど」
私が、そう心配になって言うと
「すいません、すいません、大丈夫です」
と更に泣きそうな声を出し謝ってきた。
(本当に何で謝られているんだろうか)
そう思いながら
「大丈夫、大丈夫だから、落ち着いて、取りあえず、座りましょう」
と私は、こう言い椅子を勧めた。




