第41話 影魔法実験を私は、するんだよ
昨日、pvの最高超えました。
ありがとうございます
「ぐべ」
こんな感じに聞こえるような呻き声と共に私は、体を結構な勢いで床に落とした。
何とか、気絶しそうなほどの痛みに耐えつつ腕を動かし勢いを殺し顔は、守った。
だが、所詮は、程度がしれているのか、顔は、ヒリヒリするような痛みが走り続けていた。
(痛い、泣きそう、でも、先生いるから泣きたくない)
こう思った私は、痛みに耐えつつ
「先生、いますか」
と声を上げたが、私の言葉に対する返答が帰ってくる事は、無かった。
(ありゃりゃ、先生、どっか行っちゃたのか、痛み忘れるために使った魔法の事とか、最初に言おうとしていたお願いを聞こうとしたのに)
こう思いながら、私は、そっと目をつむり
(ねむれー、私は、痛みなんて感じていないんだ~)
そう念じながら歯を強く噛みしめ痛みを忘れようとしていた。
そうして、何時間かよく分からないが、
目をつむり念じ続けているといつの間にか、瞼を開けるのすら億劫なほどの眠気が襲ってきていた。
(あれ、いつの間にこんなに眠気が増えているんだ)
私は、そう不思議に思いつつも頭の鈍痛が麻痺するほどの眠気に体の主導権を任しそのまんま深い眠りについた。
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キラキラと輝く夕日色の光が差し込む回廊を一匹の猫は、薄気味の悪い笑い顔をし歩いていた。
(本当に面白いな、あの子、
魔力量が少ないのと馬鹿なのが若干傷だが、想像力は、英雄並み
いや、あの子の想像力は、英雄おも凌駕するんじゃ無いかな、
どんな英雄、例えば勇者、大賢者だってあの歳では、あの僕が出した条件を達成することは、出来ないだろう)
こう考えた黒猫は、
(そうだ、僕が、本当の英雄にでも育ててみようか)
そう思った黒猫は、
「ハハハハ」
と笑い
「それも面白そうだな」
こう呟き、
「やっぱ、止めた、英雄なんて面白くない物に育てても意味ないか」
と直ぐに自分の考えを否定した。
「どうしようかな~」
英雄以外の面白い物を考え始めた黒猫は
「そうだ、あの子に自由に選ばせてみよう、
それの方が面白そうだ」
そう呟き
「ハハハハ、あの子は、どんな未来を選ぶかな」
笑いながら言い意味も無く光が差す回廊を歩き続けた。
すると、目の前に橙色のような短い髪の毛をいじくっている見覚えのあるメイドが歩み寄ってきていた。
(このメイドは、あの子と一緒にいたメイドだよな)
僕は、そう思いそのメイドを見ていると
「あっ、猫さんだ」
と言う声が僕の目の前、直ぐ側から聞こえてきた。
(やば、逃げよう)
そう思った頃には、もう遅く僕は、少女の胸の辺りまで持ち上げられていた。
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頭痛と眠気を憶えながら私は、起き上がった。
目の前には、眠りにつく前と同じで冷たい木製の床が広がっていた。
(あれ、そう言えば、私、創った木材何処置いたっけ)
そう思い周囲を見渡すと大分、適当に汚く木の板が散乱していた。
「これどうしようかな」
そう思い私は、立ち上がりその木の板を持ち上げた途端
「ぐふ」
と変な声を出し私は、その木の板を落とした。
どうしてかって、気になるのかい、
理由は、至って簡単、案外重かったからだ。
私は、
(木ってこんなに重かったけ、
てか、どうして、こんなに創ったけ)
そう思ってしまった。
(確か、私は、一枚だけしか創っていないはずだ、
それなのに何故、私の目の前には、五枚もあるんだ)
こう、疑問に思うことがあったが、
(まあまあ、どうでも良いだろう)
私は、そう思い何時間か、前に習った魔法
ていうか、思い出した魔法、影の魔法を使い木の板を四個収納した。
(残りの一個は、どうするのかって、
気になるのかい、
それじゃあ、特別に教えてあげよう
実験の為だよ)
不思議な事を私は、心の中で呟き一枚でも大分重い板を引き摺りながらどうにか、こうにかして、壁の方まで来た私は、板を立て掛け、収納魔法を使用した。
立て掛けられた板の下に敷かれるかのように私の影は、広がっていた。
(これ、ホント、どっちかというと悪役っぽいのなんなんだろうな)
こう思いつつも私は、観察を続けた。
絨毯のように広がっていった私の影は、その後、這い上がっていくように物を包み始めた。
(やっぱり、こうやってなるのか、黒い石柱ともさっきの板達とも同じだな、
形は、関係なく全ての者を収納することが出来るのかな、
じゃあ、生物は、行けるのかな)
こう思ったところで、
(さすがに、生物実験は、やりたくないな)
そう思いどうやって試そうかと考え始めた。
(そういやあ、植物も生物だよな)
こう思ったのだが、植物が死んでるのか生きているのかなんて私には見分けが付くわけがないのでどうしようかなと思うままで終わることにした。
「そういやあ、今何時だろうな」
気になった私は、窓に掛かっているカーテンを開けると空には、
美しく何処か、冷たく輝く光る星空が広がっていた。
(こんな時間までこの体で起きているの初めてかもな)
そう思いつつ私は、
(そうだ、ローブを創ろう)
そう思い創造魔法を行使し始めた。




