第370話 原初の精霊さん方
今回短いです。ごめんなさい。
あと、文章も自信がない。
おじさんに話を聞くため、草刈りと魔物の駆除を行った。
変な色の植物だったり、変な声を挙げる魔物だったり、色々と興味を惹かれるものがあったが、頑張って耐えて、必死に行い続けた。
そして、周囲をだいぶ片したところで、
(あれは異常だったんだな)
この森にやって来て最初に見た魔物を思い出した。
あの魔物の同類を何匹も見たのだが、やはりあれは特異だった。
全ての顔はまんまイノシシだったのだ。
人のひの字もなかった。
「何が原因なのか」
先祖返り、とレイに言われたことを思い浮かべる。
可能性は高いのだが、なんだか確信を持てなかった。
(神様の顔が分からん。普通に人間と変わらないのかな?)
少々の疑問を思い浮かべつつ、
「終わりましたよー」
おじさんの家の戸を開いた。
「随分と遅かったなあ?」
「ハハハ、申し訳ありませんね」
「許してやろう」
煽るような声に若干苛つきを覚えながらも、頑張って耐えた。
此処で怒って、今までの労力と時間を全ておじゃんにするのは、流石に私も堪えてしまうので。
「それで、教えて頂けます?」
「ああ、約束を守らないクズに堕ちたつもりはないからな」
「・・・なんで私をそこまでジロッと見るのです?」
「さあ、どうしてだろうな」
人間のこと馬鹿にしすぎだろ、と思う反面、若干納得もしてしまった。
確かに、約束を守らず、契約を守らない奴はいるなーって。
「何が知りたい?」
「えっと、『原初の精霊』とヒルビアではない『別の神様』のお話です」
「・・・まず、精霊様の話をしよう」
彼はそう呟くと、ゴホンッと咳払いをするのだった。
…………
「─────というわけだ。分かったか?」
「ええ、分かりました。ありがとうございます」
さて、彼の話をまとめよう。
彼曰く、原初の精霊はこっちの世界、ヒルビアの理の世界で誕生した。
ヒルビアの忠臣であり、絶対の服従を誓っていたそうだ。
それで、彼らは一体何をしてたかを一言で表すと『外交』になりそうだ。
別の神様達とヒルビアを繋ぎ、時には吸収合併の手伝いもしてたそうな。
そして、話を聞いていると、モンド先生の仰っていた、変態集団だったりの形容が結構あっているように思えてきました。
古い時代、世界が二つに割れていた頃、大きな、大きな戦争があったそうです。
基本的に捕虜なんてものは取らず、相手は皆殺しにする戦争が。
そんな中で、原初の精霊さん達は、和平交渉をしたり、講和会議を開こうとしたそうです。
まあ、その企ては悉く失敗し、裏切者の烙印を押され、一人残らず処刑されたそうですが。
『自分の身も顧みず、目的を達しようとした』
ということで、確かに変態的に思えます。
あとは、『言葉』という神の殉教者にも。
(変な奴らもいたもんだな)
感想を呟き、
「それで、もう一個の話、『別の神様』の話を伺えますか?」
と問いかけた。
「はあ、少し疲れたんだがな」
「えっ、あの、もう少し、もう少し頑張ってください」
「・・・はあ、わあったよ」
適当な返事に、
(老人に無理をさせるべきではないか)
ちょっと心配をしていると、
「お前の言う神様の名前は俺は知らない」
との告白が成された。
はっ? と声を発しようとしたところで、
「アレは単純に『混沌の王』か『混沌の神』としか呼ばれなかったからな」
と補完がされるのだった。
どうでも良いことなのですが、パソコンが少々壊れてしまったので、突然投稿が止まったらそういうことだと思ってください。
その時は、たぶんそのまま連載休止に入ります。
まあ、でも、壊れたところが壊れたところなので、たぶん大丈夫です。
諸設定を保持するバッテリーが壊れただけなので。




