第36話 メイドさんだー!、スッゴい、ホントにいたんだ、メイドさんって
久しぶりに2000文字です、頑張りました。
今回は、眠らずに書き切ることが出来ました。
あと、pv数2000回越しました。こんな拙い文章ですが、読んでくださった方、有難うございました。
私の事を『お嬢様』こう呼ぶ少女をと言うより女性を知らなかった私は、
(もしや、ホントにメイドさんがいたのか)
ワクワクしながらそう思い声がした方を振り返った。
振り返った先には、誰もいないようにも見えたが、少し遠くにある花瓶が乗っている台から少し、ほんの少しだけ、白と黒のドレスの端っこが見えていた。
(あれは、メイドさんだよな、
そうだよな、そうであるはずだよな、そうじゃないと可笑しいよな
本当にいたんだな、メイドさんって)
私は、何故かその確信を不思議と持っていた。
(間近で見てみたいな)
こう思った私は、少し、足早で駆け寄るように近づいていった。
私が、近づいていくと
「バチーン」
のような音と
「痛い」
って感じの悲痛に近い叫び声が響いてきた。
私の近づいていく足音に驚いて逃げだそうとしたであろうメイドさんの足を自分の足に引っかけたのか分からないが響いてきた、結構凄まじい音を聞いた私は、
(大丈夫か、メイドさん)
その思いで急いでメイドさんに近づいていった。
隠れていたメイドさんを心配しながら見ると頭から転んだことが直ぐに分かった。
私もこうなったことがあるので心配になり
「大丈夫ですか、メイドさん」
そう言いながらメイドさんを見つめてみた。
「だっ、大丈夫です、お嬢様」
と焦りながらそう言いながら、
立ち上がろうとして手を滑らせてもう一度頭から落ちた。
(大丈夫か、このメイドさん)
この一心で
「大丈夫ですか、手を貸しましょうか」
と私は、言ったのだが、
「大丈夫です、ご心配をおかけして申し訳ありません、お嬢様」
このように血の気が引いたように言って来た。
(なしてこの子は、私の事を怖がってるだろうな)
そう思いながら
「構いませんよ、それよりも、貴方の方が心配なのですけど」
と心配そうに言うと
「申し訳ありません」
こうやってメイドさんが私の事を恐れるように謝ってきた。
(果たして、私はそれ程までに怖いのだろうか、
いや、そんなわけ無いはずだ、前世では、スッゴい可愛らしい感じの美少女だと思うけどな、
恐怖とはかけ離れてると思うんだけどな)
そう思いつつも
(この、ちょっと色々と心配なメイドさんに道を聞けば今のちょっとヤバい状況から脱却できるのでは)
こう思った私は、メイドさんに対して
「メイドさん、貴方は、此処がどこか分かりますか」
こう問いかけた。
私の事を怖がっているメイドさんは、一瞬ビクとした後に
「はっ、はい、分かります、お嬢様」
と少し小さい声で返してきた。
(やった、助かった)
この思いを浮かべると安心感が私の心を支配していくような感覚があった。
「良かった」
私は、そういう感じのことを小さく呟き
「メイドさん、図書室が何処にあるか知りませんか」
と知りたかったことを問いかけた。。
「とっ、図書室ですか」
とうわずりながら答え、少し悩むような仕草をした後に
「図書室は、この道を真っ直ぐ進み、右に曲がり、進み、三個目の扉を通ってそこの道から、左に進んで・・・」
と大分、ホントに憶えられそうに無いほどの道筋を言われてしまった。
「あ、あの、メイドさん、憶えられそうにないので付いてきて貰って良いですか」
私は、少し恥ずかしい思いをしながらもそう言った。
「かっ、構いませんが」
とこう言い少し黙った。
(私の事が怖くて黙ったのかな、
まあ、いいや、これでやっと私も帰られるわけだし)
こう思い
「お願いします、付いてきて下さい」
そうお願いして頭を下げた。
私が頭を下げるのを見て焦って
「お嬢様、えと、あの、」
と言葉が思い付かなかったのかアワアワしていた。
(何か可愛いな)
そう思った私は、立ち上がってアワアワしていたメイドさんの手を引いて
「さぁ、行きましょう、メイドさん」
私は、そう言い歩き出した。
メイドさんは、
「えっ、あ、はい、分かりました、あの、ちょと、待って下さい」
そう言われたので私は、メイドさんの事を待つことにした。
「お嬢様、もう大丈夫です」
メイドさんは、解け掛けたリボンを結び直した後にそう言った。
「分かりました、メイドさん、行きましょう」
と言い手を繋ぎ直し歩き出した。
____別視点(前回忘れてますた)____
僕は、貴族として侯爵家が開催するパーティーに招待されていた。
どうやら、僕の両親が無理矢理この侯爵家に招待状を送らせたらしいのだ、
パーティーに無理矢理参加するほどの意味があるのかは、僕には、分からないが、家の人達は、どうやら、僕にこの侯爵家に気に入って貰って欲しいようだ。
(どうして、僕がわざわざ参加しないといけないんだ)
こう思いつつも僕は、渋々、了承してしまった。
僕が、隣に控えている執事セバスに
「セバスどうして、僕が、参加しなければいけないんだよ」
と問いかけると
「侯爵様を坊ちゃんの後ろ盾にするために参加させたのだと思われます」
こう緊張したように答えてきた。
(この侯爵程度の家にどうしてこんなに緊張してるんだ)
そう思った僕は、
「そうかい」
と簡素に返して部屋を出て行こうとした。
部屋を出て行こうとした僕にセバスは、驚き
「どうされました、坊ちゃん」
と聞いてきたので
「トイレに行くんだよ」
と返すと
「下品ですぞ、坊ちゃん」
こく怒るような声で言ってきたので怒った僕は、部屋の外に逃げるように出た。
すると、白い絹のような髪を靡かせた可愛らしい幼い碧眼の少女が僕の前を逃げるようにして走り去っていった。




