第33話 冤罪なんかじゃありませんよ、あの人が悪いんです
タイトルは、読めば分かると思います。
分かりづらくてごめんなさい
「エミリー付いてきなさい」
お母様は、何が怖いのかが分からないが恐怖を感じざる終えない声でそう言った。
「はい、分かりました」
と私は、スッゴい小さい声で言った。
(怖いんだもんしょうが無いじゃん、皆もこう言うことあるでしょ)
私は、自分をこう考えることにより正当化した。
私が、お母様の近くに行くと
「貴方も付いてきて下さい」
と冷たい声がもう許されたと思って一息ついていたお父様に向けられた。
お父様は、一瞬「どうして」と言おうとしているように見えたが、直ぐにショボンとしたように近くに寄ってきた。
そうして、私達一行は、地獄みたいな雰囲気、数分程度の道を何時間にも感じてしまうほどの地獄みたいな雰囲気のままお母様を先頭に歩き続けた。
(やばい、やばい、やばい、怖い怖い怖い、ヤバいって、ホント、どうしよう)
私は、こんな感じに考えをまとめることが出来ずに歩き続けていると目的地に着いたのかお母様が立ち止まった。
お母様は、私とお父様に
「エミリーだけ付いてきて」
と私を指名して目の前の部屋に入っていった。
私は、お父様に対して救いを求める目を向けた。
すると、あの人は、なんと、目を背けた。
(あの人も、騎士団長も絶対に許さない)
この思いを抱き私は、お母様が入っていった部屋の中に入った。
「ねぇ、エミリー、貴方は、どうして人の過去を勝手に詮索したのから」
お母様は、開口一番にその事を聞いてきた。
(さぁ、どうする、どうしよう)
そう思い返事が遅れていると
「エミリー、理由を言えないのかしら」
と顔に冷笑を浮かべた。
(やっば、どんどんヤバくなってる、どうする、どうすれば)
こう思い考えていると良いことが思い付いた。
「私は、お母様の昔話を自分から詮索などしておりません」
私は、こう発言した。
「そんな嘘が通じると思っているの」
お母様は、少し怒ったような声で言ってきた。
「嘘ではありませんよ、お母様、私は、騎士団長様の独り言を聞いただけです」
さっきまで忘れていた言い訳を話した。
「エミリー」
お母様は、一言だけをスッゴい冷たい声で言った。
(やばい、やっばい、逆効果だった)
そう思い、マジで本当に騎士団長を呪いながら行ったことを後悔した。
「お母様」
私は、
(取りあえず言い訳しなきゃ)
この精神で話しかけた。
「あの、えと」
と言葉に詰まりながらも私は、考えた、スッゴい考えた。
そこで、良い考えがまた思い付くことが出来た。
「お、お母様、私がお母様の昔話を聞くのは、勝手では無く、お父様も認めていました」
私は、そう言って言い訳をし始めた。
「そうなの、続けて」
お母様は、私の言い訳に興味を持ったのか続きを促した。
「そうです、お父様は、私と騎士団長がいた部屋からでる際に『僕のことは言わないでね』と言い残し出て行ったのです、それに加えて『黙認していない』こう言ったのです。
『黙認していない』と言うことは、認めていた。
こう言うことなのでは無いでしょうか、お母様」
私はこう言うことで『お父様に全責任が存在し』、『私には責任が存在し得ない』
と言うことを発言した。
「そうなの、エミリー、あの人は、本当にそう言ったのね」
お母様は、怒ったような冷たい声で私にそう問いかけた。
「お父様は、本当にそのように発言しました。
騎士団長様もそのように言うはずです」
と問いに答えた。
心中で
(勝ったな、ざまぁだよお父様)
こう思いつつ
私が、お母様の反応を待っていると
「エミリー、もう、行って良いわよ、あと、あの人を呼んできてちょうだい」
怒り心頭の様子でお母様は、私にそう言った。
(こっわ、怖いなホントに)
私は、そう思いつつ部屋を出て扉の近くで体操座りのような格好をしているお父様に
「お父様、よくも、無視をしましたね」
そう話しかけた。
「それは、すまないと思うけど、怖いんだよ、僕も」
お父様は、そうやって弁明してきた。
(怖いと言う気持ちは分かるが、許すことは出来ないんだよ)
心中で呟きつつ
「お父様、もう遅いんですよ、全て」
弁明に対して私は、そう返答をした。
「もう遅いって何」
お父様は、怖がったようにそう問いかけてきた。
「私は、もう、お父様に全責任を擦り付けてしまいました」
こう私が言うと
「全て擦り付けたの、どうして、僕は認めてないって言ったのに」
お父様は、そう言ってきた。
お父様の発言を無視して
「お父様、私の代わりにお父様がお母様に呼ばれておりますよ」
そう嗤いながら私は言った。
(こうなったのも全て、ホントに全て、ばれたのも全部お父様のせいなんだ、
私は、悪くない、悪くないはずなんだ)
こう思うことによって私は、芽生えてきてしまった罪悪感を鎮めていったのだが、どうしても、沈めきれなかった私は、
(すまんな、お父様、貴方の犠牲は忘れない)
心中でそう呟きつつ何をして暇を潰そうかと考えていた。
(どうしようかな、お父様に擦り付けたせいでお父様とも遊ぶことは出来ないし)
そう思いながら私は、城内を歩き続けた。
ふと、
(迷うのでは無いか)
と思ったが
(そんなヘマを私がするわけ無いだろう)
そう思ったので気にせずに歩き続けた。
0時投稿にするって前言いましたがやっぱ止めます。
気分で変えます。でも大概、0時か1時です。




