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第313話 はい。色々とあります。感情的なね。うん。

若干前話までと毛色違うかも。

弁明としては、時間がなかった+書き出しミスをしたです。

ごめんなさい。主人公の心情描写マシマシになりました。

 昨晩先生に隷属の魔術を教えて貰いました。

 そして、あの後、レイに実験台になって貰って、隷属の魔術の使い方も分かりました。

 ・・・あっ、ちなみにだけど前付けてた名ばかりの隷属魔法の『死』という嘘を打ち明けたら、なんだか驚愕したような表情をされたよ。


『騙したな』と恨むような視線を向けられたりもした。

 けれども、まあ眉唾物の話を信じ込んだ方が悪い、と私は思うね。

 今こそ主従関係という物に近しい物ではあるのだが、あいつと私は決して仲間ではなかった。

 奴が私を奇襲した、という事実から始まった敵対関係だ。


 当然、闇討ちを疑うに決まっている。

 私達の関係が始まったのもそれなのだから。


 ・・・まあ、何というか端的に述べるのならば、『敵の発言を信じた方が悪い』である。

 世の中、謀られた方が悪い、正直に全ての言葉を信じた方が悪いのだ。

 正直者が馬鹿を見る、とも言うだろう?


 ・・・レイについての話はこれで終わろう。

 えーと、本日は私に嫌がらせをしている最後の一人、ルナに対しての奇襲を仕掛ける日です。

 登校中は無理なので、彼女が下校中に路地裏に連れ込みます。

 そして、色々とお話をします。

 逃げられたらこの段階で、気絶でもさせて隷属の魔術を掛けます。


 っで、逃げられなかったら尋問でもします。

 まあ、どんな理由があろうとも『そうですか』と逃がすわけはなく、彼女をこちら、私自身の手駒にするために隷属の魔術は掛けるのだけどね。


 彼女が行った事実など消えるはずもないのだし、彼女の能力は非常に魅力的だ。

 諜報において勝る能力は希有なのではないだろうか?

 魔法以外の手段をもって透明となり、その上で自身の魔力を隠し通すなど。


 色々と今日のことを考えていると、

(うーん、考えていなかったのだけど、地味にルナを手駒にしたとして、何に利用しようか?)

 一切合切考えていないことに気付いた。


「うーん、どうした物かな」

 流石に諜報員として手駒にして、それを遊ばせておくというのは気に入らないので悩む。

 そして、数分悩み、

(適当にヒルビア正教会の情報を集めて貰おうかな。潜伏でもして)

 と一応、伯爵令嬢さん絡みのイジメの原因だと思われる存在の情報を集めることにした。

 今の所、教会の情報は殆ど無いからね。しょうがないね。うん。使い道に困ったから適当に選んだわけではないぞ。


 心中で言い訳を繰り返していると、

『コンコンコン』

 と扉が叩かれた。


「あっ、はい。今行きます」

(何か早いな。もう学校に行く時間か)

 驚きつつも、家から出て馬車に乗り込んだ。


 そうして、特に何もなく馬車での移動が終わり、ついでに学校の四限目までも終わり、お昼ご飯を食べていると、

「エミリーちゃん」

 と話しかけられました。


「あっ、ラーラ先輩。どうかしましたか?」

「いっ、いや特にないけど」

「そうですか」


(絶対に嘘だな)

 何となく表情と口調、あと上ずった声から感じつつ、

(まあ、特に何もしなくても良いかな。先輩には)

 学校の中で珍しく交友があって、よくして貰った人に対し、手出しをするのは嫌なのでそう考える。


 不安、不信、懸念の原因は摘み取ってこちらに手出しを出来ないようにすべきだとは思います。

 ですけど、何というのか()()()()()()()()では、と色々と言い訳をして、ただ嫌だなという感情を押し通しておきたい、と思ったんです。

 少しくらい良いかなって思ったんです。


「一緒にお昼食べませんか?何時もですけど、私と同席しようと思う人はいないみたいなので」

「うっ、うん。ありがとう」


 ・・まあ、でもふと考えました。

 摘み取るのではなく、こちらを裏切れないほどに仲が良くなれば良いのでは無いだろうか?と。

 伯爵令嬢とかルナ、あとレイみたいにこちらに対し敵意が剥き出しなわけではないので、行けるのではないかなと思いました。

 なので、彼女ラーラ先輩に対し何らの行動を起こさないのです!

 起こす必要性がないから。


 だから、先程の言葉を翻すことになりますが、決して感情論ではありません。

 彼女がヒルビア正教会側の人間である、その事実が一抹の不安ではありますが、決してこの決定は感情論なんかではありません。

 論理的に物事を決めたのです。本当に。


 …………


 さて、ラーラ先輩とお話をしながらお昼ご飯を食べたあと、特に何もなく学校が終わり、家に一端帰ってきました。


「先生、お願いがあります。私に化けて、ちょっとの間私のフリをしておいて下さい」

「えっ、嫌なんだけど」

「・・・お願いします。先生に隷属の魔術掛けますよ」

「出来るものならやってみなよ。それ相応のことをやり返すよ」

「・・やっぱやめます。・・あのっ、本当にお願いできませんか?」

「ええ、嫌なんだけど」

「お願いします!本当の、本当にお願いします。何でもしますよ。御礼に」

「ええ」

「そんな怪訝な顔しないで下さいよ」


 等々と色々と押し問答をして、無理に先生に私のフリをさせることに成功しました。

 そして、レイを呼び出し、彼女の案内の元、ルナの通学路である風俗街の外れまで歩いて行き、適当に彼女が通りかかるまで待ち始めました。


 ・・・一時間くらい経ったところで、

(これ、何時間くらい待機すれば良いのだろうか?)

 と疑問を抱き始めましたが、運良くもそう思った瞬間に標的が通りかかってきました。

若干、主人公がわがままで、色々と弱いようになってしまってますが、次回からは出来る限り出さないので嫌いな人はご安心を。

出さない理由は、私的には主人公は後悔とか、病み感情を大概溜め込む解釈で描いてるので。

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