第309話 ちょっとだけ夜更かし、それとお願いしますよ
投稿、再開します。
精神状態も安定しましたし、ちょっとだけやる気も復活しましたので。
目指せ!総合ポイント400!でいきます。現状は350なので。
さて、私に嫌がらせをしている最後の一人、奴にたいして、成功するのかどうかはよく分らないが、罠を仕掛けた私は、
「レイ、来て下さい」
と計画に大事な人・・・人ではないか、えーと、何だっけ・・精霊だっけ?・・まあ、良いか、えっと、取り敢えずレイを呼び出しました。
(果たしてきてくれるだろうか)
大変な疑問を抱きつつ、時計を見る。
針は、二時半を示している。
(深夜、いや早朝か?・・どっちか分からないけど、来てくれるかな?ていうか、起きてるのかな?)
人外の神様である先生は睡眠をしなかったはずなので、同じく人外のレイも睡眠は要らないのだろうか、彼女とモンド先生を同列に考えつつ、数十分間何もせず、
『カチカチカチ』
静かなようで大きく音を立てる時計の音に耳を傾けつつ、部屋の端を見つめぼーっとしていた。
(・・・ふと気になったのだが、このカチカチという音は針が発している音なのだろうか?それとも中の歯車とか、そういった内部機構が発しているのだろうか?)
突如として疑問が湧いてきたが、
(内部機構だろうな、針が音を発する訳がない。歯車と歯車が噛み合う音だろうきっと。・・・てか、針が音を発するって何だよ。馬鹿かよ)
自分の疑問を抱いた点の馬鹿さ加減に笑いが漏れそうになった。
「はあ、眠いな。・・・レイも眠ってるのかな?」
最悪の想定をしつつ、懐中時計を手に取り、竜頭を回す。
『キリキリキリ』
と摩擦の音がした。
・・・正直言って、私はこの音が怖くて怖くてたまらないよ。
なんだか分からないけど、大変に壊れそうに思ってしまう。
お父様から貰った物の都合、壊してしまうのは非常に申し訳がない。
寂しいわけではないが、最近は基本信用がおける人物が近くに居ないのも相まってお父様の領地にいたことを懐かしく思う。
「はあ」
溜息を漏らした。
なんだかダウナーな気分になってしまっている。
夜更かしのせいだろう。だっていま深夜、もしくは朝の二時半だぜ。
「もう寝よう。レイもきっと寝てしまったんだろう」
これまで座っていた椅子から立ち上がり、ぐぅ~と変な声を漏らし、大きく欠伸をする。
眠たい。
「・・・頑張れ、明日の私」
短く呟き、幽鬼のようにユラユラと揺れるように動いた。
ダウナーな陰鬱な気持ちなのだが、頭の中がフワフワした。
酒も飲んでないため、これも夜更かしの副作用だろう。
それ以外の要因は考えられない。眠いせいもあるかもだが。
「ふぅ、っはあ」
欠伸をし、ベッドにドサッと倒れ込んだところで、声が響いた。私以外の。
「しっ、失礼しまぁす」
という声が。
(・・・今更か)
と思うと同時に、
(もうひと頑張りだ。やるぞ)
目頭を少し揉み、ベッドから立ち上がった。
「ありがとうございます。・・・次からはもうちょっと早く来てくれると嬉しいです」
「もっ、申し訳ありません」
「謝らなくても良いですよ。まあ、前置きはせずに本題に入ります。良いですね?」
はい、という言葉を聞き、頭の中で少し纏める。
(今回は、追跡をして貰う。失敗したら報告、無理そうでも報告。相手が身を隠すのをやめ、身元の特定が出来たら、帰ってきて貰って、似顔絵と共に報告して貰う)
こんな感じに乱雑に。
「ええと、・・まず明日、宣言通りに最後の一人への罠を仕掛けます。罠と言っても、相手に絵の具を掛けて、その所在を明らかにするだけの物ですから、貴方には所在が明らかになった相手を追跡し、相手さんが何らかの術を解き身元が特定できるようになりましたら、詳細な身元と共に、報告をお願い致します」
「はっ、はい。承知しました」
「それと、もし無理そうだ、失敗したという場合はすぐさまに報告をお願いします。保険を発動させることが出来なくなってしまうかも知れませんので。・・構いませんか?」
「もっ、勿論です」
「そうですか、ありがとうございます・・・あとは・・・」
他に追加するべき事はあるのだろうか、と頭を悩ませ、えーと、えーとと馬鹿みたいに同じ言葉を繰り返し、そして、言うべき事を思い出した。
「あと、相手を特定するための絵の具は、全身に掛かることは絶対にないので、その事を承知しておいて下さい。多分、スカート辺り、もしかしたら太股辺りの可能性もあるので、それを留意した上でお願いします」
そんなこんなで、言うべき事とかは多分全て言い終わり、
「他に必要な事がありましたら、追って説明するのでご了承を」
もし何か漏れがあった際の為に、そんな事を言い、今回は解散した。
・・いやあ、辛い。本当に辛い。
眠くて、眠くて、眠くて、眠くて!凄く辛いです。
ふと時計を見るとですね、既にもう三時半、いやぁ、辛い。本当に辛い。明日、授業中寝てしまうかも。
「寝よ」
最後に欠伸をし、ベッドに近づいて、今回は飛び込むのではなく、大人しく普通に入った。
そして、一分後、心地良い感覚と共に意識が飲み込まれていった。
・・・頼む!熟睡できてくれ!頼む!
そんな暗くて心地良い感覚にすぐさま流されていったささやかな願いと共に。
追記
前書きで少し回復した、と言いましたが訂正です。
やる気スッゴイ、形容できないほどに回復しました!
好きなネット小説がいつの間にやら更新されていたので!
いやあ、私が小説を書き始めた理由と言っても過言ではない小説が復活して嬉しすぎます!




