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第307話 考察と可能性を潰すぜ!

時間がなくて、雑かも知れません。ごめんなさい。

 ・・・ええと、伯爵令嬢さんに殴られ、保健室で休まされていた私は、やっと家に帰ってきました。もう既に太陽が沈んで、帳が降りています。夜の。


 憲兵の人に、

「どうしてこうなったのか?」

 だったり、色々と質問される、所謂事情聴取を受けていました。


 その事情聴取に対しては、

「ずっと前から嫌がらせを受けていて、何度か私に対する敵対行為をやめて頂けないのか、とお願いしていたのですが、それを聞き入れて貰えず、直接会ってお話をしようとしたところで───」

 みたいな感じに、無知で巻き込まれた側、みたいなスタンスで、嘘を言うことはなく事実だけを話しておいた。


 っで、その事情聴取が終わった後は、担任のマティアスに、

「大丈夫か?」

 から始まって、明日休んでも大丈夫だよ、的な事を言われた。


 そして、その後は特に何もなく、馬車に乗り込み、日が暮れ始めた街中を進んでいった。

 家に帰ったら、メイドのアリアさんに心配され、質問された体調については、

「元気です。たいへんに」

 と適当な返事をし、ついて来ようとしてきたので、

「本当に大丈夫ですので、一人にしておいてくださいませんか」

 若干、強めに返してしまった。申し訳ないことに。


 このような些事で、仕事をしている彼女に負担を掛けるわけにはいかない、と思って言ったことですが、もう少し言葉を考える必要性があったな、と今は考えています。


「あとで謝ろう」

 小さく呟き、

「レイ、来て下さい」

 適当な椅子に腰を下ろした。


(何秒くらいで来るかな。1、2、3、4、5──)

 心中で呟いていると、

「・・・・しっ、失礼ます」

 部屋に声が響いた。


(10秒か。思ったより早かったな)

 驚きつつも、

「単刀直入で申し訳ありませんが、例の最後の一人、特定できましたかね?」

 前置きを省き、問いかける。


「えっ、えっと、ですね・・・。あの、えと、追いかけたり、魔法で鑑賞したり───」

「端的に言って貰えます?」

「えっと、そのぉ、・・・出来ませんでした」


(無理だったか、まあ、そう言うこともあるわな。・・・どうした物かな)

 顎に手を付け、

「一切の手がかり、尻尾も掴めませんでしたか?・・・いや、返事は良いです。」

 問いかけたが、彼女の視線が下がり、泳ぎだしたのを見て無理だった事を悟った。


(・・・さて、手がかりはなしか。どうした物か)

 真剣に考えることにした。


 ・・・現状、相手の分かっていることは、私に対し嫌がらせを行っている、何らかの魔法以外の手段を用いて、姿形を隠しきっている、この二つ程度だろうか。

 推測できるのは、私またはブランドー侯爵家に対して恨みがある、相手は人知を超えた化物、身近な存在で言うと、モンド先生とかそれらの系譜の可能性がある、って事くらいかな?多分。


 ・・・前者の仮説は、あり得そうだな、お父様の一世代で侯爵家までにのし上がった貴族だったはずだから。

 でも、後者はあり得るのかな?

 聞く話によると、学院には大賢者様印の結界があるそうだ、基本的には攻撃を防いで、周囲に魔族の類が近づいた際には、それを大賢者様に知らせる結界が。


 ・・・まあ、大賢者様の力を超えていて、察知されないマジモンの化物だったらどうしようもないけど、そんな事はないと信じたいな。

 強力な化物が居たとして、そいつが私に関わったことで生じる利益なんて物は存在しないだろうし、存在したとしてその利益なんてたかが知れている。

 それに、私への嫌がらせをするよりも、小さい町とかを襲った方が利益は多いだろうし。


 さて、本当にどうした物かな。

 手詰まり、行き止まりだ。


「・・・レイ、最後の一人の人物は、強力な魔族だったりはしませんか?」

「えっと、その、()()と思います」

「どうしてか教えて頂いても?」

「その、あの、・・大賢者の結界の探知を掻い潜る知性と力のある魔族達は殆どが長生きしてて、過去の出来事、例えば勇者の逆襲とか、そういうのをありありと覚えているはずなので、人間の反撃を恐れて行動はしてこないはずです」


 そうですか、と彼女の返答をし、

(反撃への恐れを抱いていない可能性があるのでは)

 と思ったりもしたが、問いかけないことにした。

 何たって、そんな事を言えば『何だってあるかも知れない』と疑うことになると思ったからだ。


 可能性があるかも、って疑って掛かるのなら、レイのことだって疑う必要もあるしね。

 それに、それを突き詰めていったとしても、結論はこう出るだろう”分からない”と。

 だって、誰もそれが()()である、と言えないように誰もそれが()()()()()()とは言えないだろう。

 誰も、きっと神様だって知性と力のある全ての魔物の本意を聞き出す事などできないだろうからね。


「・・・さて、どうした物かな」

 先程まで考えていた()()()の話を頭から捨て去り、

(相手が魔物である、この線は低くなった。それで、現状あり得るのは”人間”だよな)

 最後の一人について考えていくのだった。


 まあ、結果としては『分からなかった』という物にはなってしまいましたが、申し訳ないことに。

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ストックなくなりました。

誠に申し訳ないのですが、明日から少し休みます。

そして、ストック溜まったら投稿します。

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