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第30話 お父様って、正気だったのかな

最近PV減ってたんですけど一気に増えました。

ありがとうございます

『お父様とお母様の昔話』

 騎士団長はそれを教えてくれるという


「教えて下さい、騎士団長」

 私は、そうお願いをした。


 私は、何度も何度もお父様、お母様の馴れ初めやら、武勇伝を聞こうとしたことがあった。

 だが、その度に何故か、ホントに何故か、父様、母様は用事が出来てどっかに行ってしまう。

(多分、余程話したくない事情があるのだろう)

 そう思いは、するが、

 私は、カリギュラ効果によってどうしても、どうしても暴きたくなってしまうんだ。


(前世から、止められれば止められるほどやって見たくなっちゃうタイプなのは、変わらなかったようだ)

 と思いながら私は、騎士団長様が返事をするのを待った。


「そういうと思ったわい、少し長くなるが、ちゃんと聞くんじゃぞ」

 そう言い、ニコッと笑い話し出した。


「エミリー嬢、まずは、君の父親であるルイからじゃ、

 まずは、彼奴の学生時代の話しをしようじゃ無いか」

 そう言い少し思い出すように上を向いた。


「そうじゃ、あれじゃ、まずは、『血の入学式事件』じゃ、

 学院の上級生を殴りつけ、白い道を新入生が真っ赤に染めたって言う事件じゃ」

 とんでもなく物騒な事件の名前と概要を出してきた。


(お父様、そんな事に関わったのか、さすがに加害者側じゃないよな、

 ってか、それって七歳児に話すことか、我七歳児ぞ)

 と思っていると騎士団長が続きを話し出した。


「そこで上級生を血祭りに上げた新入生は、

 取り調べ官も何人か怒り心頭の様子で半殺しにしたこともあったが、

 何とか、その場にいた、学院長の魔術で拘束してやっと理由を吐かせることが出来たんじゃ、

 なんて言ったと思うエミリー嬢」

 と騎士団長は、私に問題を出してきた。


(果たして、なんて言ったんだろうかな、

 教科書のあるあるの因縁とか付けられたのかな)

 そう思い

「看過できないほどに煽られたんでしょうか」

 と答えた。


「それだったら、まだ擁護できたんじゃがな、

 その新入生は、『気に入らなかったから殴った』

 そう言ったんじゃ、

 さすがに許せなかった学院長が入学式前に退学を言い渡そうとした」

 と呆れたような声で言った。


(多分、この話ってお父様だよね、お父様ってそんな事やる人だったんだ)

 と嫌悪感が少し湧いてきていると

「じゃが、その時、その者に助け船を出す者が複数いたのじゃ」

 と面白そうに言って来た。


「誰が、出したのですか」

 と私が問うと

「それは、お前の母さんとあいつの『親友』それに加え、

 現場を見ていた貴族の令息、子息達じゃよ」


「それで、騎士団長様、お父様にどのような助け船が出されたのですか」

 と質問をすると

「おや、もう気付いてしまったか、

 まあ、良いか、

 その者に出された助け船は、その者が殴った学院生が、平民の入学者、下級貴族に対して暴力行為、それに加え金をむしり取る等の非道極まる行為をしておったと言うのじゃ」

 騎士団長は、懐かしむように言った。


(すまん、お父様、ホントにごめんなさい)

 と私が思っていると

「そう言った理由があって、彼奴は、学院に無事とは言えないが入学することが出来たんじゃ、

 その後も何度も何度も退学の危機に瀕しておったんじゃがな」

 と爆弾のような事を言った。


(まって、お父様そんな事何度も何度もしまくったのあの人、正気か)

 私は、心からお父様の事を心配した。


「騎士団長様、お父様は、どうして何度も退学処分を受けそうになったのでしょうか」

 少しお父様の事を心配しながら聞くと

「大概奴が暴力沙汰を起こしたからじゃな」

 思い出し笑いをするかのように笑いながら言った。


「お父様は、退学になったのでしょうか」

 私が、心配に思っていたことを聞くと

「奴は、退学などしておらぬよ、

 逆に退学とはほど遠い主席で卒業したわい、

 誰もが認めるほどの奴は、ちゃんとした正義感があったからの」

 懐かしむように言った。


(果たして、『ちゃんとした正義感』

 これがあったら、人を殴って気に入らないと発言するのだろうか)

 そう思ったので

「暴力沙汰を何度も起こしたというのに『ちゃんとした正義感』ですか、

 どちらかというと正義感とは、ほど遠い気がしますが」

「確かに最初は、皆そう思っておったわい、

 じゃがの、奴は、悪人しか殴っておらん、

 それに加え、暴力の量でかき消されては、おるが奴は、人助けも山ほどしておる」

 と言われた。


(それでも、暴力は、許される物では、無いと思うけどな、

 まあ、日本とは違うし、まだ、中世のナーロッパみたいな世界っぽいし前世の世界よりも比較的暴力に寛容なのかな、

 それとも誰もお父様に注意出来なかったとかじゃないよね、

 怖いからって)

 と想像したが、何かお父様の話を聞いていると何かその理由もありそうだな、

 そう思ってしまった。


「じゃがのエミリー嬢、暴力は、いけないことじゃからやってはいけないと理解するんじゃぞ」

 と釘を刺すように結構ガチの声で言われた。


「分かりました、騎士団長様」

(やっぱり、駄目だよね、じゃあ、どうして、悪人だったから暴力振るって良いのかな、

 この世界、よくわかんね)

 そう思い他のエピソードも腹に重そうだなそう思いつつ

「それ以外にどんなお話があるんですか」

 と問いかけた。

投稿時間変更します。

1時から0時に変更します。

1時→0時です。

誠に身勝手ながら申し訳ありません。

一七日、休む、風邪引いた。

変更点“2023/02/12ミスを修正しました”

学園→学院

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