第282話 若干悲しい.....?
(ああぁああぁ。・・・はあ。..眠い。辛い。眠い。...辛い辛い辛い。気絶しそう)
悪夢を二連続で見て、眠る気分ではない。そんな理由で眠らずに、寝不足になってしまった私は、心の中で喚き散らすように呟く。
(はあ。辛い。辛いよ。なんで今朝の私は、眠らなくても良いな、って思ったんだよ。バカなのか。死ぬぞ)
恨む辛みを載せ喚く。
だが、まあ結局今朝の出来事は変えることは出来ないので、
「はあ」
頭を回す、という徒労を行ったことに溜息が漏れる。
(頭痛ぇ。ガンガンする。光が眩しすぎて辛い)
目を瞑りながら呟き、
「ふぅ。はあ」
若干欠伸が漏れた。
(誰にも聞かれてないよな。大丈夫だよな)
聞かれてしまうのは恥ずかしいので、心配になり周囲を見渡す。
クラスメイトの皆は、何個かの塊に分かれ楽しそうに話していた。
(よし。大丈夫だな)
心配の解消と共に、
(ぼっちって辛ぇ)
そう言う気持ちが湧いてきた。
(辛すぎる。まあ、でもしょうがないことか。自分から行動はする勇気も度胸もないし、まず人との会話の仕方が分からないし)
心中で色々考えながらも、
「ふぅ」
再度出来るだけ小さく、欠伸を漏らし、
(次って何だっけ)
目頭を呟きながら記憶を辿る。
(・・・次は、えーと...社会科か)
だいぶ時間を掛け、思い出すことが出来た。
(こんな時、友達が居れば聞いたり出来るのかな)
と思いつつも、次の授業の準備をして、
「頑張ろう」
(寝ないように)
呟き、先生が入ってくるのを待った。
・・・・・・数分後、先生が入ってきた。
そして授業が始まり、私は寝ないように頑張り続けた。
ちょっぴり眠くなる授業の内容や、先生の声に若干恨みを覚えたのだが、寝ずに頑張り、授業が終わった。
こんな強い睡魔に負けなかった私、凄い。
(次は国語か。面倒くせぇ。・・でも、四限だし頑張るぞい)
と心中で呟きつつも、
(いやあ、やっぱり私、凄い)
等々と自画自賛をしながら準備をした。
ふと、
(これ何か、マッチポンプで喜んでるみたいだな)
と思ってしまった。
(・・・・よーし。次の準備しよ)
若干、恥ずかしい思いを抱きながら、国語の準備をした。
そうして先生を待った。
本を読みながら。
(うーん。何か、悲しいな)
本を読んでいると不思議とその想いが湧いてきた。
原因は分かります。
(辺りの喧噪が、ダメージに)
という感じに。
(何か、羨ましいな。皆楽しそうで)
ふと喧噪を聞いていると思ってしまいました。
でも、
(私には無理だな)
彼ら、彼女らに畏敬の念を抱きました。
・・・・私はお茶を飲み、
(・・・はあ、眠いな。眠すぎる。だから、こんな変な事思ってしまうんだ)
と思いながら、本に全ての意識を集中させた。
そんなこんなで本を読み続けていると、先生がやってきて授業が始まりました。
時々意味の分らない妄言、戯言を吐いたりしてきましたが、特に面白みはありませんでした。
ギャグで言ったのか、それともマジで言ったのか、それが定かではないため、国語の先生が心配になりました。
(あの人も、辛いのかも知れないな)
と思い、
(今後はちょっと優しくしようかな)
憐憫と共に、その意識を抱きました。
えーと。そうして何やかんやで授業が終わり、ついでに昼放課も終わり、特筆すべき事はなく五,六限も終わり、学校が終わりました。
「はあ、疲れた」
純粋に思った事を馬車の中で漏らし、
(地味に今日、一回も嫌がらせ受けてないな)
その事実に気付いた。
(どうしてだろうか。・・・私が気付いてないだけか)
嫌がらせを受けていない理由、それに思い当たる節はなく、自分の見落としなのではないかと思い、どんな些細な事を含めて色々と思い出した。
だが、結局嫌がらせを受けた記憶はなかった。
(うーん。それじゃあ、今日は何もされていないのか)
唸り声を上げつつ考え、それっぽい物を見つけた。
(もしかして、眠くて殆ど動く気になれず、椅子に座り続けていたせいか)
・・・いや、これしかないな地味に。
何で、私直ぐに気付かなかったんだよ。バカか。
(あぁ、うん。解決)
嫌がらせを受けなかった理由、それが分かった喜び。
簡単な事に直ぐに気付けなかった、その事への若干の悔しさ。
その二つが混じったよく分らない感情で、心の中で呟く。
「はあ。何かなぁ」
と心中で思いながら、自分のバカさ加減に笑いが漏れそうになっていると、
「お嬢様。直に到着致します」
御者のおじさんの声が聞こえてきた。
「あっ、はい。分かりました」
と返事をして、その後は無心で馬車に乗り続け、五分後くらいに到着したので、馬車を降りました。
そして、
(はあ、疲れた。眠い)
眼を擦りながら、自分の部屋に帰り、制服を脱いだ。
「嗚呼、眠い。眠い」
声を漏らしながら、私は机の前に置かれた椅子に腰を下ろした。
ベッドに行かなかったのは、今寝たら夜に絶対に眠れなくなる気がしたからだ。
「はあ。えーと。何しよう」
適当に考えた。
結果、
「本読むか」
いつも通りのことをする事になった。
ちょっと前に借りた本を鞄から取りだし、
「えーと。どこまで読んだっけ」
思い出しながら、栞が入っているところを開いた。
そして、
「ふんふん。面白い。面白い」
たいして面白くはないが、面白いと思った方が、面白く感じるので何度も、何度も同じ言葉を呟きながら本を読んだ。
…………
「・・・・あれ?今何時だ」
若干、嗄れた声で呟く。
頭の中に疑問符を浮かべながら。
(...私、本読んでたはずだよな。・・・それじゃあ、どうしてうつ伏せになってたんだ)
理由は分かっているが、現在の状況を整理して見る。
(・・・・嗚呼、いや、これ答え一つしかないな)
呆れの気持ちを抱きながら呟く。
「私、寝ないために本読んでたはずなんだけどな...笑える」
小さく漏らしながら、うつ伏せとなっていた身体をあげると、
『カタッ』
の様な音を立て、何かが落ちた。
「何落とした。めんど」
面倒くさ、と思いながら、床に落ちた物を手に取る。
「はあ。手紙。これは、えーと」
学校関係の手紙だった。
「えーと。内容は・・・・」
封筒自体は見たことがあった。
ていうか、自分が適当に机の上の棚的な奴に置いた記憶はある。
けれど内容はおろか、開けた記憶すらなかった。
「なんだこれ。読んでみるか」
私は小さく漏らしながら、その封筒を開けるのだった。
27日、本日も書けませんでした。
敗因は、ザ・テラーって映画見てました。
面白かったです。明日、続き見ます。
もしこのまま書けない日が続いたら、1ヶ月くらい休むかも。




