第251話 先輩!先生!ご飯!嘘!
レイピアを2のAの先輩に教えて貰いました。
正直に言うと、やはり私には向いていませんでした。
学問は何故か出来ますが、武芸は苦手なのかも知れません。
武芸が出来るようになりたかったな。
私が授業終わりに疲れや、悔しさでうなだれていると、
「大丈夫?」
一緒にペアを組んでくれた先輩が、心配したのか声を掛けてくれた。
「あっ、はい。大丈夫です」
私は彼女に返事を返すと、
「そう。それは良かった」
安心したような声で言われた。
「ありがとうございます」
心配してくれたことや、色々教えてくれたことに御礼を言うと、
「これからも、教えてあげようか?君は、その、なんというか・・・・・」
言い辛そうに言ってきた。
だが、多分私が、駄目駄目だったから言ってきたのだろう。
「お願いします」
私は申し訳ない気持ちを感じながら、彼女に頼ることにした。
物事ってのは自己だけで解決できるわけではないし、自己だけで出来るようになれる、と思う程に私は自惚れているわけではないからね。
私がお願いの言葉を言ったあと、そのあとは日程を決めました。
次に教えて貰うのは、明後日になりました。
いやあ、明後日か・・・まあ、良いか。
それまでに少しは出来るように頑張るかぁ。
出来なければ、努力しかないよな。
努力かぁ、努力ねぇ、嫌い何だよな。努力。
努力しただけで満足しちゃって、それ以降進めない事があるから。
(はあ、でも頑張るしかないよな。世の中、努力しなくても何でもかんでも出来るほどに、ご都合的であるわけでは無いし)
心中で呟き、
「ふぅ」
小さく息を漏らす。
溜息と言うより、頑張るぞーという思いで、息を漏らした。
一端、努力に関することの思考に区切りを付けると、
(地味にあの先輩の名前ってなんだろう?教えて貰ってないんだよな)
という先輩に関する疑問と、
(次の授業ってなんだっけ?国語とか歴史は嫌だな。眠くなる)
と次の授業に関する疑問が湧いてきた。
だが、まあ一つ目の疑問は、
(次会ったときに聞けば良いか)
と思い終わらせ、二つ目の疑問は、
「次、数学らしい」
「嫌だなぁー」
と言い合っているクラスメイトの声で、解決された。
(次、数学か。それなら、まあ、良いか。眠くはなるだろうけど、簡単だし)
心中で思いながらも、ただ呆然と次の授業の支度をした。
…………
っで、特に何も、面白いことはなく数学の授業は終わった。
本当に退屈ですね。眠くなってしまいます。
何度か、意識飛ばしてしまいましたもん。
(・・・・はあ、つら)
心中で呟きながら、小さく欠伸をして、椅子から立ち上がった。
立ち上がった理由は、先程の、四限の授業が終わり、昼放課となったから。
(さて今日は何を食べようかな~)
心を躍らせながら心中で呟く。
・・・・まあ、いつも通り何を食べるのかは決まっているのだが、ご飯を楽しむくらい、人の自由だろう?
そんなこんなで、多少スキップのような歩調になりながら、歩き食堂に着いた。
(えぇと)
人が多いので、一瞬迷いはした物の、食堂のおばちゃんを見つけたので、急ぎ足で近づき、
「何時ものお願いできますか?」
と頼む。すると、
「はい。分かったよ」
笑顔で返された。
どうしてそんな雑な注文で伝わるのか、それは何故かは分からないのだが、あっち側からこっちを認知されたみたいで、
『何時もので』
と言う適当な注文で伝わるようになったみたい。
不思議だね。何百人も生徒はいるのに、私を認知して覚えるなんて。
・・・・全員覚えているのかも知れないね。記憶力化け物だな。
「はい。どうぞー」
私が色々と考え事をしていると、食堂のおばちゃんはそう言いながら、私にお盆を渡してきた。
「あっ、ありがとうございます」
御礼を言い、お盆を受取り、適当な席に腰を下ろし、
「頂きます」
声を漏らし、一口食べた。
うん。やっぱり可も不可もない。素晴らしい料理だ。
(いやぁ、やっぱり良いね。お高い料理も良いけど、色々辛いんよな。何て言うか、場違い感というのか、なんというのか、そういうのがあって非常に、ひっじょーにお腹が痛くなる。あと、単純にそこまで好きな味ではないし)
心中で呟きながら、ご飯を食べ続け、
(やっぱり、元日本人としては、和食だよな、和食。前世はそこまで、好きではなかった気がしたけど、食べられなくなってから思う。やっぱり、和食だよなって)
と呟く頃には、ご飯を食べ終わっていた。
(うん。美味しかった)
心中で呟きながら、
「ごちそうさまでした」
手を合わせ呟いた。
そのあとは、お盆と食器をおばちゃんに返して、担任の先生を探した。
担任の先生を探している理由は、
『自分で図書館探すよりも、先生に聞いた方が早くね」
と何故か、今まで気付くことの出来なかったことに気付いたからだ。
私、馬鹿かも知れない。
先生を探すために歩き回った。
それで結果としては、すぐに見つけることが出来た。
何故なら、一旦教室確認しよう、と思い教室に帰ったら居たからだ。
だが、まあ居たのは良い物の私は話しかけれずにいた。
理由としては、先生の周りに女子生徒が固まってたし、女子生徒が離れて、私が話しかけようとしたタイミングで、
「マティアスせんせー」
とか言いながら、やってきた複数の男が、先生の周りに居るからだ。
いやあ、何て言うかね。いやっ、別にね、恥ずかしいって訳ではないんだよ。
何て言うかね、何て言うか、話に割り込むのは申し訳ないんだよ。本当だよ。本当。
そう言えばの話。
もしかしたら疑問に思ってる人いるかもなので書きます。
『主人公の性格変わってね?』ってことです。
結論は、『仕様』です。
転換期的なのがあると思います。
理由としては、ちょいネタバレになるので、間を空けますね。
主人公は最初から意識がありました。
さて、それは一体何者なのでしょう?
元から身体に入っている人格、魂はどこに行ったのでしょうか?
存在しなかったわけではないのです。それでは今現在何処に存在しているのでしょうか?
はい。終わりです。




