表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【休載中】テンプレ尽くし(笑)の異世界貴族令嬢  作者: 朝日 橋立
第二部スタート! 帝国立ルノー学院 中等部 編
245/385

第241話 試験の日。はっ?意味が分からねぇ、馬鹿じゃないの?

「お~い。お~い」

 気持ちよく眠っていると、耳元で大きな声が聞こえた。

「・・・なんですか、先生」

 微妙に起きて、声を返すと、

「復習しなくて良いのかい?」

 と言ってきた。


(復習、復習、復習・・・・あっ、そうか、今日。あぁね。了解、了解)

 心中で察した私は、

「今って何時ですか」

 声を早くして問いかける。

 多々、寝起きのせいで終わっている滑舌の所もあるが、たぶん先生なら大丈夫だろう。

 なんたって、結構付き合ってる期間長いし。


「今?今は・・・5時半くらいだね」

 先生は思い出すように、唸り声を上げながら教えてくれた。

「そうですか。分かりました。ありがとうございます」

 お願いを聞いてくれたこと、教えてくれたことに対する御礼を言うと、

「どういたしまして。ところで勉強しなくて良いのかい」

 先生は首をかしげながら言ってきた。


「・・・・ちょっとします」

 私は先生に返した後に、ベッドから落ちるように立ち上がり、

「あぁ、ねむ」

 小さく呟き、その辺にある椅子に適当に座り、ちょっと前に纏めた要点やら、重要な点が書いてあるメモ帳を取り出し、適当に読み続けた。

 覚えている内容だったので、特になにも新しい気付きはなかったし、楽しくもなかった。

 ただ精神的に安心感を得れるだけだった。


 …………


 っで、そんなこんなで時間が経ち、

「お嬢様。お着替えの時間です」

 と冷たい声が聞こえてきた。


 この声は屋敷に居るメイドさんの声だ。

「あっ、はい。分かりました」

 私は彼女に返しながら、扉を開いた。

 そして、入ってきたメイドさんに、学校の制服を着させられた。


 そのあとは、家の料理より豪華で、不味い料理を食べた。

 正直言って、こんな料理をまともに出せる人間の味覚、感性を疑わざる終えない。

 何て言うか、味は殆どしないし、食感がキモいし、何か若干臭いし、見た目も成金趣味で私は好きではない。

 こんなんだったら、タイヤのゴムを囓った方がマジだ。


 不味い料理を食べたあとは、馬車に乗せられた。

 乗せられる前に、

「エミリー頑張れ」

 と今日このあと帰らないと、お仕事がヤバいらしいお父様は言い、頭を撫でてきた。


「勿論ですよ。安心してください」

 私は彼にそう返した後、自分の体を馬車に投げるように乗った。

 久しぶりに聞く煩い車輪の音が、自慢げに中に響いた。

 本当に煩い。気分が悪くなりそうだ。イライラする。あぁ、吐きそうだ。


「はあぁ」

 小さく溜息を漏らす。

 最近、ていうかだいぶ前から、何故か憂鬱な気分になるし、イライラする。

 生理なのかも知れない。はあ。


 …………


 馬車に揺られ数分間の後、馬車が段々と速度を落とし、完全に止まった。

(あぁ、やっと到着したか)

 そう思っていると、馬車の扉が開き、今まで小さく聞こえていた、辺りの喧噪が馬車の中に入ってきた。


(あぁ、煩い。どうしてこんな煩くなるんだ?意味が分らない)

 心中でそう思いながらも、御者のおじさんの手を取りながら、馬車から降りた。

 本当は婚約者がいる身分として、誰かも分からない人の手を取るのは良くないかもだが、まあ、構わないだろう。


 目の前には、陽光に照らされた、大きな石煉瓦の校舎があった。

(デカいな。前世でも似たようなの見たことあるな。イギリスとか、アメリカの有名な大学みたい)

 心中でそう思いながらも、何処に行けば良いのか分からなかった私は、立ち往生をした。


(さて、どうした物かな)

 心中で思いながらも、顎に手を付けていると、

「お嬢様、行きますよ」

 何故かアースベルトの声がした。


(何でこの人がいるんだ。意味が分らない。どうして?)

 何も知らない私は、そう思いながら、

「どうして貴方がいるんですか?」

 と問いかけると、

「えっ、護衛兼従者の仕事をやれって、侯爵様に言われてるんですが」

 彼は私が、知らなかったというのに驚いたように言ってきた。

 しょうがないだろう。本当になにも知らないんだから。


「そうですか、分かりました。それでアースベルト。私は何処に行けば良いか分かりますか?」

 彼に問いかけると、

「校舎の正面玄関です。行きますよ」

 と返答をしてくれた。


「そうだったんですか。分かりました」

 適当に返しながらも、

(正面玄関って何処だろう。人の流れに任せればいけるかな)

 と思いながら、アースベルトを連れて、適当に人の流れに任せ歩いた。

 そして、無事正面玄関に到着した。


 正面玄関に入り、アースベルトが色々と何か、受付の人と話し、どっかに行き、私は講堂的な場所に通され、係員のお姉さんに言われた席に座った。


 この時点で、結構な人が入っていた。

 席の殆どが埋まっていた。

 けれども、物音はするが、話し声はなく静かだった。

 たぶん緊張しているのだろう。

 …………

 そんなこんなで時間が経ち、席が殆ど埋まり、用紙が配られ、試験官が

「始め」

 と叫び、試験が始まりました。


(さ~て。さ~て)

 心中で呟きながら、用紙と睨めっこし、適当に間違えながら問題を進めていった。

(簡単だな。まあ、何か全部、覚えたからだろうな。計算系も簡単だし、所詮はまあ、小中程度だな)

 と思いながらも、適当に問題を進めていって、一つ分からない大問が現れた。


(なんだこれ?倫理の問題って馬鹿か?何でこれが最後の大問なんだよ。アホか?いや、まあ、前世の大学もこんなのあったには、あったけどさ。私、受けてないんだけど、分らんのやけど)

 そう、何故か、知識・技能、思考・判断それらが一切、関係しないであろう問題があった。

(倫理、倫理。無理かも・・・ヤバいかもな。どの大問に点数が、割り振られてるか分からんし、この大問の配点大きかったら終わるぞ)

 心中で呟き、今まで故意に間違ったところを急遽正答に変え、再度最後の倫理の大問に戻り、問題文を見た。


 だが、まあ、結局分からなさそうだったので、適当に埋めることにした。

(この倫理って、まともな道徳性とか、モラルとかを見極める奴だよな。これ結構ヤバい感じかも。てか、人によって異なる物を出すなよ。馬鹿か?)

 心中で呟き、問題文を見た。


 問題文には、

『貴方は戦争後の講和会議に出席する政府代表です。戦時中に強姦、虐殺など人道に反する行いが行われました。貴方は、敵国加害者に対し、裁判、処置を求めるべきでしょうか?それとも和解、赦しを与えるべきでしょうか?その理由を述べなさい。また、人道に反する行いをした自国の兵士に対し、貴方は罰則を与えるべきでしょうか?その理由を述べなさい』

 と書かれていた。

試験問題は、戦争関係の倫理問題です。

別に正解はないです。


お願い

以降学院編が本格的に進行していきます。

不適切な表現が多くなる可能性がある為、その際はご報告お願いいたします。

秘密ではありますが、題材が題材なので、エスカレートし過ぎてしまう可能性があります。お願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ