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【休載中】テンプレ尽くし(笑)の異世界貴族令嬢  作者: 朝日 橋立
第二部スタート! 帝国立ルノー学院 中等部 編
243/385

第239話 (第二部開始第1話) さぁ、帝都へ!時間はないぞ!!

はい。連載再開です。宜しくお願い致します。

本日は3話投稿です。明日も3話投稿です。明後日からは、1話投稿です。

 まぁ、私は色々あって12歳になりました。

 マナーも良い感じになって、歴史の勉強とか、計算の勉強とか、古文、国語、理科、戦略とか、何とかかんとかも良い感じに出来るようになりました。

 武術は・・・・未だなお、お師匠様に、

『お前、ホント才能ないな』

 って言われるくらいには。


 才能は、まぁ、ないかも知れない。

 前世から、殴り合ったり、斬り合ったりと暴力は苦手だったしね・・・あっ、それに体格もあるんだろうね・・・あっ、そういえばだけど、私の身長は140センチくらいで、聞く話によると同年代より小さいらしいよ。


 ちな、お母様の身長は150センチ、お父様は170センチ、お師匠様は180センチくらいって感じだよ。

 お母様もだいぶ小柄だよね。

 遺伝かもね、おの低身長は・・・伸びて欲しいな。てか、伸びろ。伸びたら神様を信じてやる。前世も、今世も低身長なんて嫌だよ。悲しいよ。悲しすぎる。


 ・・・前世では、161センチくらいでした。

 良く、チビって馬鹿にされました。友達に。あいつホントクズ。


「はぁ、嫌なこと思い出した。・・・きっと、きっと今世こそは、高身長になるんだ。最低でも169センチくらいには」

 椅子から立ち上がり、声を出すと、

「君、何を言っているんだ。馬鹿じゃないのか」

 女の子・・・そうですね・・・・使っていた仮名で呼びますか、アリスの姿をしたモンド先生は、私を馬鹿にするように言ってきた。


「・・・その姿でいるのは、やめて貰って良いですか。なんかキモいです」

 私は再度、椅子に座りながら言うと、

「どうして?」

 と分からないように、肩を上げた。


「だって、誰か入ってくるかも知れないでしょ」

「君の従者は、全員学校に居るだろ?」

「・・・お父様達が入るかもでしょ」


 モンド先生の言うことを説明すると、ロナルド君、マリーちゃんは、私より1歳年上なのです。なので、昨年から、学院に通うために帝都に行きました。


 なので私は去年より、基本従者は居ませんでした。

 まあ、アースベルトが殆ど従者のようになっていた節はありますが・・・・

 あっ、別にお父様達が付けてくれなかった、そんなわけではありませんよ。


「エミリー。従者は欲しいか?」

 とお父様に直接聞かれたことはあります。

 ですが、

「いりません」

 私は即答したのです。


 理由としては、いくつか存在します。

 が、面倒臭いので省き、一つだけを説明すると、

『初めての人と話せるか分からない』

 ってのが理由です。

 何たって私、コミュ障陰キャなんですよ。精神の根っこの部分が。


「そうかい。そうかい」

 私が色々考えていると、そう適当に返事をする声が聞こえ、先生は黒猫の姿に戻った。


「ありがとうございます。てか、先生、よくその姿で居ますけど、気に入ったんですか?」

「なわけない」

「えぇ、それじゃあ、どうして?」

「青髪が突然、押しかけるかもだろ」

「そうですか・・・アンリマさんを気にいっ」

「それ以上言ったら、許さないからね」

「認めたような物ではそれは」


 私の返事を聞いた先生は、逃げ出した。何処かに。

「逃げ出さなくても・・・てか、逃げ出すって認めたような物じゃん」

 小さく呟きながらも、机に溶けたように頭を降ろした。


(はぁ、この3年間、殆ど何もなかったな。このまま学校でも平和であって欲しいな)

 心中で呟き、

「はぅ」

 小さく欠伸をすると、

『コンコンコン』

 と扉を叩く音と、

「エミリー。準備できたかい?」

 優しく問いかける声があった。


「あっ、はい。出来ました。お父様」

 私は優しい声に返しながら、

(まっ、準備すること何て一切ないんだけどね。強いているなら、着替えるくらいか?)

 と思いながら、扉に近づき開いた。


「もう馬車の準備は、終わったよ。忘れ物はないかい」

 彼は何故か、頭を撫でながら言ってきた。

「大丈夫です。勿論!」

 自信満々に答えると、

「そうか、それなら行こうか」

 彼は私の手を持ち、歩いて行った。


(あっ、先生。持って行ってない。てか、先生を持っていっても構わないのか?)

 と呟きながら、私は立ち止まり、驚いているような表情をしているお父様に、

「あのぉ、お父様。その、猫は学院に持って行っても構わないでしょうか?」

 申し訳なさそうに問いかけると、

「良いと思うけど・・・あっ、そういうことか」

 彼は納得したように声を上げ、

「探してきなさい。僕はあの猫ちゃんには嫌われてるから。・・僕は玄関で待ってるよ」

 と言いながら、去って行った。


「ありがとうございます。お父様」

 私は彼の背中に言いながら、適当に居そうな場所を適当に走りながら回った。

 ついでに言うと、今の私はドレスだ。

 なんか、もうドレスでは走らねぇ、って言ったことがあったような気がするが、そんな事は関係ねぇ、今は多分、時間がないんだ。しょうが無いだろう。だって、待たせてるわけだし。

 …………

 えぇと、なんというか結局、すぐに見つけることは出来ませんでした。

 っで、先生が何処にいたかというとですね。

 先生は私の部屋にいました。


(あちゃぁ~。私の部屋だったか、盲点だった。灯台もと暗しってやつだ)

 心中で呟きながらも、

「先生、行きますよ。籠の中で良いですか?」

 と問いかけながら、彼に近づくと、

「あっ、そうかい。分かったよ」

 微妙に考え詰めたような声を出してきた。


「どうかしたんですか?先生」

 気になったので問いかけると、

「君って、学院の理事長って誰か知ってるかい?」

 彼は問いで返してきた。


「確か、不老不死の大賢者様でしたっけ?」

 記憶を頼りに言うと、

「うん。合ってる」

 彼は申し訳なさそうに言い、

「僕、あの子に嫌われてるんだよねぇ」

 と続けた。


「先生が、ガキと思ってるからじゃないですか?」

「その程度であの子が、嫌いになるわけがないだろ」

「それじゃあ、どうして嫌われてるんですか?」

「う~ん。それは言いたくないな・・・」

「本当に嫌われてるんですか?」

「うっ、うん。本当に嫌われてるよ」

「どうしてそう思うんですか?」

「僕、だいぶ前、20年くらい前に彼女に会ったんだよ。っで、会った瞬間に、魔法を撃ちまくられたんだよね。そこの土地が蒸発するくらいに」


 先生はだいぶ、結構ヤバいことを言ってきた。

(待って、私、結構ヤバい神様と関係あるのでは)

 と思いながらも、

「そっ、そうですか」

 小さく返し、

「とっ、取り敢えず行きますよ」

 先生を持ち、玄関に走って行くのだった。

第2、3話でお師匠様が、主人公にお父様が活躍した戦争を教える、的な事を言っているのを覚えている人もいるかもなので、余談。


「お師匠様!」

十歳になった私は、お師匠様の後ろ姿に声を掛けた。

「なんだ?」

彼は短く問いかける。


「お師匠様!お覚えですか?」

「何を?」

「お父様の戦った戦争を教えると言う話です」

「・・・あっ、・・何のことだ?」

「しらばっくれるのは許しませんよ」


彼は思案を始め、

「教えねぇよ!!」

と言いながら、走り去っていった。

私は、その姿を唖然と見つめるだけだった。

(速い。へえぇえぇ、足はや)

と思いながら。

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