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第231話 GPS的な物。それと感染症とか色々。

 カシワギとの協力関係を取り付けた後、私は普通に追い出された。

(マジかぁ。嫌われちまったなぁ。まあ、いっか)

「はぁ」

 溜息を漏らした。


「まぁ、しゃあない。しゃあない。もう過ぎたことだし。何か別のことを考えよ」

 てことで、

(どうしようかな。GPS的なのを付けておきたいな。あの集団に)

 と考え始めた。


(作るか。折角だし。創造魔法のリハビリも兼ねて。えぇと、取り敢えず・・・周囲に魔法を波みたく飛ばす魔法・・・・無理があるよな)

 って思い、ちゃんと考え始め、数分後、

(....えぇと、ガチのGPSみたいにやるか。そうしよう。名案だ)

 解決案を思い付いた。


(まずは、魔法A。コイツは、後で作る魔法Bから発せられる魔力の線を受信して、私に飛ばす奴。魔法B。コイツは、魔法Aに対して、魔力の線を飛ばす奴)

 と適当に、魔法の概要を考え、

「よし!早速だ。早速、飛ばそう。魔法Aを」

 特に残存の魔力を気にせず、魔法Aを空に吹っ飛ばした。


 クラクラと目眩がした。

 消費魔力が多すぎたのだろう。多分。

 まぁ、そりゃあ、空に吹っ飛ばして固定してるわけだから、当然か。


「つぎ、魔法B。これをカシワギに飛ばす。・・・あいつ、何処にいるんだ」

 付けようと思ってた人物が、何処にいるのか分からず声を漏らした。

 あれっ、これどうしよう。マジで、カシワギ何処にいるん?

 なんでさっき話したところから移動してるん?あっ、私と会いたくないからか。

 ・・・これ付けないと、意味ないんだけど。


(取り敢えず何でもない人達が、溜まってるところ行くか。カシワギがそこに居る可能性もあるし)

 適当にそう考え、昨日寝たところ辺りで姿勢を低くし探した。カシワギの事を。


 そして見つけることが出来た。

 なんかやっていた。多分、演説だろう。知らんけど。

「よし!みっけ。私の予想あったり!」

 小さく呟きながら、カシワギにその魔法を飛ばし当てた。


(よし!これで、終わり・・・祖手にしても、あったまいってぇ。ひぃぃ。つら)

 頭を押さえながら心中で呟き、頭を押さえながら人の集団から、自由解放軍の集団から離れていった。

「帰るか。頭痛ぇけど」

 と呟き、若干ふらつく足を必死に動かし、進んでいった。


 まぁ、此処が何処か分からなければ、何処に私の家があるのかも分からないが・・・・・きっと、誰か人に会えるだろう。会った人に聞けば、分かるはず。多分、うん。絶対。


 若干の不安も残しながら、歩き続けていると結局は、誰にも会えることはなく日が沈んだ。

「肌寒いな。当然か。こんな格好だもんな」

 道から逸れ、適当な森のような所で、腰を下ろしながら呟く。


 月光の光すら届かないのか、それとも今夜は、曇りなのか、どちらかは分からないが、此処は真っ暗だ。

「火。付けないと駄目だよな。風邪引くし、危ないし・・・・どうやって付けよう」

 辺りにある落ち葉に引火し、焼死するのが怖いので、一寸先も見えない闇の中で、手を必死に動かし、適当な大きめな石を複数個集め、円状に並べ、再度頑張って手を動かし、木の枝と葉っぱをその中に突っ込み、並べられた石の辺りの草と枝を遠くに投げ、魔法で炎をちょっと作りだし、葉っぱに引火させた。


「あっつ。あっつ。クッソ。アッツ」

 微妙に指を焼いてしまったために呟く。

(これ、多分、水膨れするな。嫌だな。あぁ、ジンジンする。イッてぇ)

 小さく呟きながら、水を作りだし、急いで焼いた箇所を冷やした。


「はぁ、最悪」

 小さく呟きながら、ゆらゆらと揺らぎ、熱と光を発する炎を見つめ続けた。

 炎を見ていると不思議と安心してくるんだけど、なんか色々と不安も湧いてくるよね。私だけかもだけど。


(私、帰れるのかな。まあ、帰れなかったから、その時はその時だと割り切るしかないけど。あそこで、カシワギに私の事を明かしたのは、早計だったかもな。・・・いや、早計だったな。もっと出来たはずなんだけどな。・・・反省して、いつかあるかも知れない未来に生かそう。うん)

 心中で呟き、固くて湿気ったようなくさい臭いを発する土に転がった。


(あぁ、クッサいな。ほんと臭い。笑える。・・・笑えるな。本当に笑える)

 意味もなく連呼し、瞼を閉じた。

 ・・・数分間眠れなかったし、眠った後も何て言うか、その、難しいんだけど、何て言うか、・・・白昼夢?みたいなボヤボヤとした感じになった。

 夢にしてはリアルで、現実にしては嫌にファンタジーチックで、吐き気の催す、そんな夢だったように思えた。なんで見たんだろうね。疲れてるのかな?私には分からないよ。・・分かりたくもないよ。

 …………

「あぁああぁあ~~~う。ねっっむ。あぁ、もう。あぁ。はぁ」

 大きく欠伸をし、溜息を吐いた。


 夜はなりを納め、太陽さんがこんにちはしてた。

 まあ、何て言うのかな・・・お恥ずかしながら、私、どうやらお昼頃に起きてしまったようです。笑えますね。笑ですよ。笑。はあ、もうクッソ。はあ。嫌になる。嫌だあぁああ、はあ。病む~~~


「ねむ。はあ。動くか。はあ。はああ~!」

 一際大きな欠伸をしながら起き上がり、微妙に煙を上げている焚き火を見た。

(踏み消すか。だって、放置はよくないだろ)

 と思いながら、自分の地面を見ると、汚く泥と多分、誰かの血と私の血が混じった物で汚れた素足があった。


(・・・破傷風とか、血液感染とか何か変なの貰ってないかな?大丈夫かな、待ってマジで怖いんだけど。えっ、マジで。本当に大丈夫か)

 ビクビクしながら傷口を洗い流し、適当に布を巻き、靴を履き、服も着替えた。

 あぁ、それと結局、感染症は大丈夫だった。運良いよね。私。

 ・・・昨日の火傷のせいで、水膨れは出来てたけど。

これで完全に自由解放軍とはお別れです。

ノラの弟は?ローブの魔法使いは?カシワギとの関係は?

気になるかもしれませんが、これらは次回の学院関係のお話の次、政治と戦争と宗教に関するお話に持ち越しです。

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